冬休み2 クリスマス1
サンタさん何歳まで信じてた?
十二月二十五日午前六時
目が覚めた。私は朝に弱いという程ではないのだが休日つまり目覚ましをつけないと昼過ぎまで寝てしまうことが多い。しかし今日は目が覚めた。二度寝しようかと考えたが二度寝をすると取り返しのつかないことになりそうなので体を起こすことにした。
この時間帯なら両親どちらかが起きているはずなのでリビングへ向かった。が今日に限っていない。とりあえずコップに牛乳を入れソファーに座りテレビをつけた。朝の牛乳は十年来のルーティンなのにこの身長である。
数分後トイレの流れる音がした。
「澄今日は早いな怖い夢でも見たのか」
お父さんだった。この人は未だに私のことを小学生だと思っている節がある。
「そんなわけないじゃんたまたま目が覚めただけ」
「そうか」
と言うとお父さんの意識はもう既に今日の朝刊に向いていた。
平日私が起きるより早く仕事に行き、夜は私は自室に篭もることが多いので、お父さんとの距離感がたまに分からなくなる。
しかし私は会話のない時間というのになんとも感じないのでそのままテレビに向き直る。
「澄の性格は完全にお父さん似ね」
お母さんはそう言うのでお父さんもこの間にはなんとも思ってないのだろう。
午前八時になろうかという時間にお母さんが起きてきた。
「おはよう。あら澄早いのね」
「たまたまだよ」
「朝ごはん食べる?」
「食べれない」
私自身は朝に弱くはないが、胃腸のほうは話が別ならしい。平日も朝はコップ一杯の牛乳だけだ。
お母さんには今日出かけることを言ってあるのでニヤニヤしながら私のほうを見ている。それだけでキッチンに向かいお父さんと自分の分の朝食を作り始めた。
なんなんだと思いながらもお父さんが読み終わった朝刊を手に取り、テレビのチャンネルをお父さんに渡した。
その後、家族団欒と言っても会話の九割はお母さんで残りの一割を私とお父さんが相槌で分け合っていた。
正午過ぎ昼ごはんを軽く済ませ悠宇君にメッセージを送った。
『今から行くね20分くらいだと思う』
返信に
『了解いつでもどうぞ』
と来たので、着替えを済ませ
「いってきます」
とリビングの戸を開け言うとお父さんから
「いってらっしゃい」と返され少し驚いた。
靴を履いていると玄関にお母さんが現れ
「これ持って行きなさい」
とクッキーの入った缶の紙袋を手渡され耳元で小さく
「ちゃんと避妊しなさいよ」
と耳打ちしてきた。
「なんてこと言うんだ!!」
驚きの余りとても大きな声が出た。
「もうじゃあ行ってくるから」
と逃げるように家を出た。
行く道の途中ずっと
「そんなことしに行くんじゃないもん」
と言い訳し続けていた。
お母さんってそういうとこあるよね




