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冬休み前日譚

けっかはっぴょーーーーー!!!!

って緊張するよね

第二学期最終日、つまり期末テストの答案返却と成績表が渡される日。

「澄どうだった」

夏休み前とは違い今日の琴のテンションはいつも通り、否いつもより高かった。

「見て見てこれ」

私に数学の答案を見せてきた。その点数は45点だった。ちなみに中間テスト―文化祭の二週間後に行われたテスト―では55点を取っていた。その時も舞い上がっていたが、行事が重なったから問題は簡単にしてあると先生に言われ更に平均点は脅威の70点台だったせいで少しテンションが落ちてしまった。

しかし今日はそれ以上にテンションが高い。その理由はこのふたつのテストの琴の平均点は50点、×0.8をしても40点、つまり自分のテストの点だけで冬休みの補習を回避したのだ。


「遂に時代があたしに追いついたね」

「どういうことよそれ」

「そういうことなのだよ澄くん」

琴はテンションが高くなると少々鬱陶しくなる。

しかし私も鬼ではないので私の点数を見て驚愕されないようにこっそりと答案類のプリントを机の中にしまった。

そして琴は

「やあやあ矢上くんと後東くんではないか点数は如何程だったのかな」

と二人にちょっかいを掛けに行った。

「おい福永なんだこれは」

「嬉しくなってるだけだから褒めてあげて」

「そうなのだよ矢上、あたしを褒め称えたまえ」

「何か知らねえがすげーじゃねえか」

琴のテンションが高すぎてちょっと怖くなってきた。何かしでかしそうだ。矢上君お願いしますとテレパシーを送ってこの場から回避した。


「悠宇君どうだった?」

「まあ可もなく不可もなくかな」

見せてもらうとどうやってるんだと言いたくなるくらい平均点だった。

「すごいねだいたい平均点じゃん」

「まあねこれが200位20位の実力だよ」

じゃあ平均値じゃなくて中央値じゃない?とは言わない。鬼じゃないから。

「澄ー!冬休みの勉強会の日なんだけどさ28と9でいい?」

冬休みもやるのね。ここまで話が進んでいると私に拒否権はない。

「いいよ」

「悠宇もいけるか?」

「大丈夫」と親指を立てた。

やっぱり声は出てたのか。


今年の冬休みは例年よりも忙しくなりそうだなと頭の中の予定表を確認しながら感じていた。

冬休み編は果たして何話まで続くでしょうか

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