秋の学校行事2 体育祭
クラス全員リレーで帰宅部なのにトップバッターを任され周りがみんな野球部サッカー部陸上部で怖かった経験があります
もちろん最下位
体育祭当日、女子更衣室で着替えをしている。
この学校は学生服以外での登下校を一切禁止している。土日も含め体操服やクラブのジャージ等での登校もダメなので、
「体育祭なんだから体操服登校でいいじゃん」
などの愚痴も聞こえてくる。
過剰な化粧、ヘアマニキュアなども禁止なので気合いの入った生徒は凝った髪型をしている。どのくらい時間かかったのだろう横目に見つつ私は気合いなどこれっぽちもないのでいつも通りの体育用のポニーテールである。
生徒観客席の私のクラスのところに行くと悠宇君と矢上君が先に来ていた。
「おっす福永。お前は普通なんだな」
「普通ってなに」
「すまんすまん。周りみたいに編み込み入れたりしないんだなって」
別に怒ってないのに謝られたことに少し不機嫌になり
「そういうのするのは応援団の人達くらいでしょ」
応援団は任意制で全員が出る必要は無い。
「そういうもんか。でも悠宇は気合い入ってるよな」
と半笑いで悠宇君に話を投げかけた。彼の方を見てみるとなんと前髪に可愛らしいヘアピンがしてあった。―マスクはいつも通り―
「どうしたのそれ」
「いつも体育の時は前髪ぶわーってなるからヘアピンしてるんだけど今日は妹に全部取られてて代わりにこれ付けろって渡されたやつ」
とても恥ずかしがっている。かわいい。
とそこに琴が登場するや否や、大爆笑で
「後東君なにそれwwwかわいいwwww」
なんて言うもんだから勢いよく外してしまった。
「澄ちゃんピン持ってない?」
なんて聞くもんだから
「持ってるよ取りに行ってくるね」
と答えるしかないじゃないか。
「俺も行く」
と言って立ち上がり前髪をしっかりと押さえながら横に並んだ。
ピンケースの中から三つ渡し、悠宇君が持ってきたピンは落とさないように預かっておくことにした。
クラスのところに戻ると悠宇君はグーで矢上君を殴った。
体育祭は十あるクラスを赤青黄緑の四つの団に分け行われる。人数の多い学年が出てしまうが全体で見ると300人ずつなので大差ない。ちなみに私たちのクラスは赤団である。
琴は
「赤とか普通だよねどうせなら黄とか緑がよかった」
らしい。私には分からない感覚だ。
私は体育会系ではないので玉入れとクラス全員参加のものだけだったが、体育会系の琴と矢上君はそれぞれ学年別4×100mリレーと学年無差別スウェーデンリレーで大活躍をしていた。
そして閉会式まで滞りなく終了し、片付けの後、後夜祭が行われここでカップルが誕生しまくるらしい。後夜祭も自由参加ではあるが、私たち四人も参加することにした。
赤団は二位ではあったがリレー種目を制し我がクラスのヒーローヒロイン(矢上君と琴)は先輩を含むみんなから祝福を受けていた。
私も後でお祝いしてあげようかな。
帰り際ヘアピンを返し忘れていることに気づいてキャラクターのかわいいヘアピンは無事悠宇君の妹へ返された。
* スウェーデンリレーとは、陸上競技のリレー種目の一つ。第1走者100m、第2走者200m、第3走者300m、第4走者400mの計1000mを4人で走りタイムを競う競技です
ってWikipedia先生が言ってる




