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第1話 ゲームの世界へ

初投稿です。至らぬ点があるかもしれませんが温かい目で見守ってください...

ブックマーク等励みになりますのでよろしくお願いします。

「今日もやるとするか、可愛い子ちゃん達が待っているからな、早くあいつらと冒険がしたいなぁ!」


俺、神宮寺(じんぐうじ) (しょう)は世間一般で言うところの高校2年生。色々あって今は学校を休んでずっと家でゲームをしている。べ、別にゲーム1日中やりたいからじゃないんだかr.........おっと、ツンデレ好きがバレてしまうところだった危ない危ない。というか危ないとか思ったけど独白中だし誰にもバレないよね、ハハハ...


まぁともかく、今はあるゲームに首ったけだ。プレイしているゲームは...『Monster蒐集大陸』だ。ダサさとかっこよさがビミョーに混ざってなんとも言えないタイトル名になっている。おそらく製作会社の中でも甲論乙駁してまとまらなかったのだろう。ファンたちの間では『M蒐』と呼ばれている。最初はMとか蒐とかなんとなーく嫌な印象を受け取ったが、言っているうちに慣れてきたからまぁ愛称とはそういうものなのだろう。


内容はというと、モンスター大陸...これを命名した人を小1時間問いただしたいレベルだが、そこは一旦置いておくとして、この大陸で生まれた主人公は様々な手段を駆使してモンスターと仲間になっていくというものだ。


様々な手段とはいえ、ゲーム内なのでやれることは限られていて、クエスト達成報酬などでもらえるアイテムを使うことが多い。こう言ってしまっては身も蓋もないが、これはモンスター蒐集ゲームというよりはクエストを達成するゲームだろう。そもそものジャンルがジャンルで結構レアなんだけど。


俺は深夜からずーっとやってしまうほどにはこれにどっぷりハマってしまった。現実世界で上手くいかない仲間(?)づくりはこの世界ではクエストを達成するだけでうまくいく。それにモンスターのキャラデザが可愛い可愛い。本当に可愛い子ちゃん達だ。


モンスターの種類はというと、王道のスライムのような形状のやつから人型、龍型、機械型、獣型、楽器型、食べ物型、木型、大きな木型、血液型、くわがた...うん、全然面白くない。まあこのゲームは多少のバカゲー要素もあるので許していただこう。いや独白中なのに誰に許してもらうんだよ、ハハハ...


もちろんモンスター以外にもNPCがいて、仲間にできるようなキャラクターは当然のことながら、モブと言うべき店の店主等もしっかりと作られていて、顔貌も申し分ない。


俺はゲーム発売当初からやり始めて、既にほとんどのモンスターを仲間にしている。かなり骨の折れるような作業を要求されたが、それをクリアして仲間にしたモンスターへの愛情もひとしおだ。


今日は大事なお知らせがあるらしいが、一体なんのことだろうか?現実の世界と連動してホーム画面に流星群が描かれているが、なにか関連のイベントでもあるのかな?と期待していると、お知らせBOXに一通の手紙が入っていた。


「これは...怖いな...」


その内容は「初期化してしまうバグの存在」だ。原因がわからないらしく、『M蒐』製作会社側も対応に追われているようだ。


「まぁ、そんなこと言われてもやっちゃうんだけどね!あいつらと冒険したいし、触れ合いたいし、まだ見たことのないモンスターも仲間にしてやる!」



...いつものようにゲームを始めようとすると、なんだかおかしい。いや、あからさまにおかしい。何度目をこすってみても「つづきから」の文字が薄い文字のままだ。カーソルも当てられない。一度再起動してみる。が、ダメ。ネットの掲示板でもほとんどの人が正常通りプレイできているようで、解決法を一緒に考えることができない。他にも色々試してみたが、全部ハズレ。データは戻ってこなかった。


「....嘘だろ、、ふざけるな...!」


今まで仲間にしてきたモンスター達が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。


「なんで...俺がこんな目に....どれだけの時間あいつらと過ごしてきたと思ってるんだ...!?」


目から涙が零れおちる。もう一度最初からゲームを始めようなんてことは考えたくもなかった。モンスター一匹一匹との思い出が深すぎる...


「またあいつらと触れ合いたいよ...」


たくさんの仲間。


「またあいつらがいる世界で遊びたいよ...」


たくさんの思い出。


「またあいつらと冒険がしたいよ...!」


その瞬間、翔の目の前を真っ白な光が照らした。


「な、何だ!?夜なのになんでこんな明るい光が...!?」







光が消えると、そこはよく見知った家の一室だった。


「...なんだったんだ今のは、、、ん、ん?んんん??」


見知った家なのは間違いないのだが、どう考えても自分の家とは思えないほど綺麗に片付いている。家具も全く違うものだし、そもそも先ほどまでつけていたゲーム機本体がない。


「...まさか、いやそんなことが...あり得るはずが...」


そこはよく見知った「ゲームの」家の一室だった。


ずっと書きたいなと思っていたモンスター収集系ゲームを題材にしてみました。どれだけ続くかは筆者のやる気次第なのでわかりませんが、気の済むまで書き続けたいと思います。

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