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詩集

少女遊泳

作者: 蒼山詩乃

サテライトから降ってくる雨

世界にはもう閑古鳥が鳴いている


とんちんかんな理想掲げて今

悪夢を見ることが唯一の楽しみ

忍んでいたはずの朝は

一瞬の光さえ照らせない


等間隔に置かれた街灯は壊れて

少しずつ冷たくなる体温

金縛りに犯されたよ

私を看取って


スローモーション


スポットライトを割って

ここから逃げ出そうよ

「つらい」の果てに見えるのは

無作為に置かれた感情


照らし合わせたセカイの続き

言葉を紡いで夢見た廃墟は

どこにも無い


《間奏》


溶け出した鉄の壁も

傷みをさらけ出した土も

眠気をスクラップした音も

どこかへ行って去って消えていった


抱いていたぬいぐるみ

ゴミ箱へバイバイ?

少しずつ引き戻されてゆく

冷たい霧の中は薄らいでゆく


始まりを知って終わりも知る

誰がこんな結末を描いたのでしょう

泣いているでしょう、きっと

ほらまだ閑古鳥が鳴いている


スポットライトを割って

ここから逃げ出そうよ

「つらい」の果てに見えるのは

無作為に置かれた感情


照らし合わせたセカイの続き

言葉を紡いで夢見た廃墟は


苦しみながら見ていた夢の続き

感情を今すぐ拾って投げ捨てよう

ぐしゃりと音を立てて


さよなら。

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