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フライ・バイ・ワイヤ

作者: 雪つむじ
掲載日:2015/05/08

地面に、這いつくばって、這いつくばって、這いつくばって。

いつか、空を飛べるなんて幻想を、胸の奥にしまい続けて。

ほとんどの人が、そんな現実を見ないまま、毎日を暮している。


動かない、操縦桿を懸命に倒して。

右へ、左へ。

それは、地面の上でも、誰にでもできる。

必要なのは、操縦桿を引いて。

自分の体を、上へと持ち上げること。


自分の感じるほど、操縦桿は動かない。

自分が思っているよりも、上へ上る力は弱い。


上を眺めて。

上を望んで。


ぴんと張った、ワイヤーを意識して。

引いたレバーが、そのワイヤーに繋がっていることを意識して。

初めて、空は近づいてくる。


アナログな機械。

アナログな、体。


PCの前にいる。

手元のスマートフォンを見る。


それは、どこかにワイヤーで繋がっているわけではなく。

電気的に。

驚くほどの速さで。

空へと繋がる。


空は、誰でも見ることができる。

空に、誰でも絵を描くことができる。


空へ上りたい。

その一心で引いたレバー。

叩いた、キー。

押した、ボタン。


あっという間に、空に上った。

バイ・ワイヤは、伝達が早い。


次に引く操縦桿は。

もう少し、考えてから引いたほうが、いいと思う。

空へ、上るために。

這いつくばっている僕らが、空を見続けるために。

レスポンスがいいことは、いいことばかりじゃなくて。

悪いことばかりでもない。

要は、鋏ってことで。

使いよう。

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