『事なかれ』ってなんの事?
私は、最近無性に気になって仕方のない言葉がある。それは『事なかれ主義』という言葉なのだが、どういう基準で「事なかれ」と判断しているのか、まったく理解出来ない。
つい昨日のことだ。私が『つまらない誤解を受けて見知らぬ男性に絡まれた』時の話を、丁度その場に居合わせ、喧嘩になる前に仲裁した親と再度話していた時のこと。私がふと、それでは『事なかれ主義』ではないか、と言ったところ、親から
「お前、そういう言い方は度が過ぎてるぞ。そもそも、『事なかれ』とはそういった状況で使う言葉じゃない。お前は使い方を間違えている」
と言われ、納得いかなかった私は、じゃあ、具体的にはどんな場合に使えばいい?と質問したところ、親が具体的な事例を話してくれた。
まず、「当事者間で自己解決しなければならない話に、第三者が介入して周囲から訝しまれる」場合、それが好転しようがしまいが『事なかれ』ではないらしい。次に親が提示したのは、会社内の力関係で異論を唱えられないケースだ。この場合、力のある社員の意見を押し通すと、社に悪い影響が及ぶ際には、立場や発言力のない人間でも声を上げなければならない。それが出来ないことに対して『事なかれ主義』と用いるのだという。
隣で聞いていた私は、なるほど、と思い自分の非を謝ったが、果たしてこの具体的事例が本当に、『事なかれ』に当てはまるのだろうか?
という訳で、早速ネット辞書で調べてみることに。
【事勿れ主義-ことなかれしゅぎ-】
いざこざがなく、平穏無事に済めばよいとする消極的な態度や考え方。
(「goo辞書 国語辞典」より抜粋)
こんな結果が出た。うん?ということは、私の実体験も親の話した事例も、結局は
同じ穴のムジナ、どんぐりの背比べではないのだろうか?
さて、皆さんはこれをどうお考えになるだろうか。是非とも多くの意見を頂きたいものだ。