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群青色  作者: 石田伊織
1/1

青色

「このような結果となってしまって本当に申し訳ないと思います。

親父、母さん、あにき友達みんないままでありがとう。高校卒業して、就職したやつ、進学したやつ、みんなだるがりながらも、がんばってて、俺はその中で何かすることもなく、いわゆる社会のごみになってしまったわけで、いらない存在だったってことだ。

来世はいい男になりたい。

最後に、幸せだった。さようなら

遺書 鈴木良介





なーんてな。

四畳半の部屋のベットの上でサッと書いた即興の遺書を丸めて天井に投げた。


鈴木良介 高校を卒業したばかり。在学中に決めた就職先を辞退し、いわゆるニート。


「りょーすけー、ご飯ー」


・・・・なんでだろう、なにかしてるわけでもなく、携帯電話で動画を見てた一日なのに。なんでお腹は空くのだろう。

なにか食べ物を貰えるだけのことはなにもしていない。

なんで母さんは何も言わないんだろう。


晩ご飯は親父と母さんと三人で食べた。

ごはん、焼き魚(なんの魚かはわからない。)、味噌汁、豆腐、サラダ。

お腹を満たして、俺は何をするわけでもなく、息を吸って吐くだけだった。



てきとーに寝て起きる生活。

携帯電話で求人サイトを見まくる毎日だ。

勝手に動く。 島田市 求人


卒業して一ヶ月もたった。電話で問い合わせたのは30件。面接できたのは8件。連絡すらこなかったのは5件。履歴書が送られてきたのは3件。



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