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No.4:京都であいつとデートです。

週2くらいのペースで投稿していけたら…と思います。

電車に揺られ約1時間、なんと京都にやってきました。



そういえば、友達がよく彼氏と京都いってたなぁ。定番なのか?



「お腹空いたから何か食べね?」



「何か予約してたんちゃうんかい。」



確か何か予約したとか言ってなかったか…?何かは分からんけど。



「いや、それまでは十分時間あるし…。……おっ!あの店入ろう!抹茶パフェ食べたい!!」



ある店のウィンドウを見ながら、目をキラキラさせてるあいつ。うわー、エサを目の前にした子犬だ。



「はいはい。」



「わーい(*´∇`*)」



……あいつの言葉の後に何か見えた。顔文字見えた。幻?暑いしなぁ。



お店は小さかったが、中は小綺麗で和風な感じ。騒がしくもなく正直少し癒された。



私はわらびもち、あいつは抹茶パフェを頼んだがかなり美味しかった。



ちなみに私は抹茶パフェ、あいつはわらびもちが嫌いだったから、恋人同士がやる、「あーん♪」なんてことはやってない。……てか、恥ずかしくてそんなこと出来るか。



そういえば、お互い頼んだものが届いた時に、あいつが「俺、わらびもち苦手なんだよなー。残念…。」とかボソっと言ってたけど。何が残念なんだ?まさか……ね。



「今日ってこの先プランどうなってんの?」



「ん…?内緒♪言うと面白く無いだろ?」



「心配なんだよなぁ…」



ボソっと呟く私。いつもこいつは詰めが甘いのだ。



「何か言ったか?…大丈夫だって!楽しめるハズだから♪」



何回か聞いてみたが、同じようにかわされてしまい、とうとう聞くのは諦めた。



その後はどうでもいい話をして、気付けばこの店には2時間程入り浸り、現在17:00。



「じゃあ、そろそろ次のところ行くか。」



「そういえば、大丈夫なの?予約。」



「17:30にしてるから大丈夫。ここから15分程のところだし。」



「あと30分じゃん!迷子になることも考えて早めに行かないと!」



「……心配症だなぁ。絶対間に合うって。」



そう言いながらも、結局道に迷い、ある店に着いたのは17:25であった。セーフ。



始めあいつはナビ使うのは格好が悪い、とか行って、地図見て悪戦苦闘してたけど、私が途中から地図じゃなくて携帯のナビ使ってあいつを無視して勝手に行ってからは、あいつも諦めて素直に従ってました。



私から言わせれば、「変なプライド捨てちまえ。」ってやつである。



さて、着いた店はちょっと古い着物屋であった。見た限り、浴衣も結構な数があるみたい。



「すみません。予約してた寝屋川ですが。」



そうそう、あいつの名前は寝屋川翔というのです。「翔」と書いて「そら」って呼ぶの。



私なんて出会ってから一年間、ずっと下の名前は「かける」だって思ってた。周りもそう読んでたし。



正式な名前が判明したのは、あいつの英語のテストを拾った時か。あの時は名前と残念すぎる点数に驚いたなぁ。



名前は何回も聞き直したし。聞くたびにうざそうな顔されたっけ。



ちなみに本人の名誉のために点数は言わないよ。ただ、テスト用紙一面に「流れ星」が流れてて、右端には「満月」が……。



……あれ?これって言ったも同然か?気にしない、気にしない。




「お客様は此方へ。」



いつの間にか着物を着た綺麗なお姉さんが来て、浴衣が十数種類並べられたコーナーへと私を連れて行ってくれた。



「この中から一つお選び下さい。」



「あ、はい。」



どうやら、あいつは夕方の浴衣デートを企画していたらしい。まあ、ベタだよね。確か浴衣で行くと、割り引きしてくれる店とかあったしね。



「これがいいです。」



直感で淡い青色で紫陽花がデザインされてるものにしてみた。ほんと何となくである。



その後はお姉さんが着替えさせてくれた。



店の入り口に戻るとあいつと店員さんが何かやり取りをしていたが、すぐに私が着替えて出てきたのに気付いたらしい。



「いいやん……。似合ってるよ、その浴衣姿。」



「ありがとう。寝屋川も似合ってる。」



 ちなみに寝屋川は黒色と紺色のストライプに灰色の帯のシンプルな浴衣だった。なかなか似合っているのではないだろうか。きっと店員さんが選んでくれたんだろう。



「……ありがとう。じゃあ、行こうか。」



 何となくあいつが残念そうな顔を一瞬浮かべた気がしたんだけど…気のせいかな?



こうして私達の京都浴衣デートが始まった。


とうとうあいつの名前を出せました!名字の由来は某都道府県の市からきています。


主人公の名前はそろそろ出てくる…かな。たぶん。

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