No.3:あいつとの待ち合わせ
実習中なもんで、執筆遅くてすみません。
さて、現在14時ジャスト。本日の服装は淡いピンク色のワンピース。デートっぽいでしょ?
それにしても、何で14時に待ち合わせなんでしょう?
今は夏真っ盛りで、14時っていったら気温が最高になる時間帯じゃないですか。
あの駅の改札前って屋根ないから、夏は直射日光がすごいんです。お肌がボロボロになっちゃうじゃないですか。そんなの嫌です。
…ということで、待ち合わせ時間ジャストに某駅の改札前へやってきました。
普段は5分前行動だけどね。決して、二日酔いが思いの外酷くて、トイレにこもって吐いてたって訳じゃないよ。うん。
あれ?いないや。遅刻か!?最低じゃんか!
……あー、あいつからのメール来てる。サイレントマナーモードにしてて、気付かなかった。
『暑いから駅前のコンビニいるー(*´∇`*)』
………なんだ、この顔文字は。つい、キュンとしてしまった。
あっ、確かにコンビニいるわ。向こうも気付いたな。おっ、なんかあわててるし。
「…ごめん。暑いのに待たせた?」
「いや、大丈夫。今来たところ。」
「ほんと?良かった。昨日かなり飲んでたけど大丈夫か?…てか、昨日の記憶無いとかないよな…?夜に俺がメール送ってきたから来てみたとかないよな…?」
そういいながら、いつもの『子犬の目』を使って見つめてくるあいつ。うゎ、半分記憶無い分、その目は耐えられん。
「う、うん。ちゃんと『付き合って欲しい』って言われたこと覚えてるよ。OKしたこともね。」
「……ちゃんと彼氏と彼女として…だからな。『買い物に付き合って』とかじゃないからな。」
あー、やっぱりそうなんだ。ただの買い物だったら楽だったのに。
「わ、わかってるよー。ただ…」
「ん?」
「今からどこ行くんだっけ?」
「……それは俺が決めるって言ったろ。任せとけ!」
「えっ、そうだったの?どこか予約でもしてんの?」
「まぁな。昨日お前から、明日は二日酔いで11時まで寝てるだろうから14時に待ち合わせがいいって言われた後、急いで予約したけどな。」
なんだそのドヤ顔は……。ってか待て。時間決めたん私かい!それも12時まで寝てました…。
「そうなんだー。じゃあ任せるよ。」
「おう!」
そうして、私とあいつの初デートが始まったのでした。
そろそろあいつの名前も明らかにしてあげないとなぁー。…決めてないって訳じゃないよ?