No.1:あいつとの出会い
ようやく投稿です!
拙い文章でも読んで下さってる方、ありがとうございます!
あいつとの出会いは、大学の部活。
受験でどうにか地元のK大学に受かり、中学から高校まで卓球部だった私は、K大学の卓球部に知り合いもいたことから、必然的に卓球部に入部したんだよね。
あいつの方が二週間程先に入部してた。
入部した当初のあいつの第一印象は、『大丈夫か?こいつ。』って感じ。
同学年、先輩関わらず何かと弄られ、部活の飲み会でも激しく弄られて潰されるし…。
腕だけ出した状態でよく飲み屋の座布団の下に隠されてて、死体のようだったこともしばしば。
(そしてそれを私が踏みつけてしまうこともしばしば。)
それでも、すぐ復活して潰されて、トイレに吐きに行って…の繰り返し。しまいには…
「俺は酒に弱くない!まだいけるわ!」
バカだろこいつ…って思ったね。
他にもすぐ他大学の可愛い女子に告白して振られて、やけ酒して、最後は誰かに介抱されながら帰って…。
本当にこいつの幾末が心配になったわ。
でも卓球のプレー中はそこそこ…ってかレギュラー取れるくらいには強くて、練習にも厳しいんだよね。ここでちょっと見直したっけ。
面倒見も良くて、レギュラーだけど、自分よりだいぶ下のレベルの人でも相手をしてくれた。
私も良く練習相手してもらったり、愚痴ったり、相談に乗ってもらったりしてたっけ。
まあ、色々あったけど4年近くの間に、親友とまで呼べる奴はこいつしかいなかった。何かと息もあったし、居心地は良かったかな。
でもあいつのことが彼氏にしたいほど好きなのか…って訳じゃない。
周りに冷やかされたこともあったけど、あくまでも親友……少なくとも私はそう思ってたし、そんな関係が続くと思ってた。
そう、大学4年の10月に2人で飲みに行くまでは。