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その後

セルゲイの死は、やがて裏社会を静かに変えていった。

麻薬の流通は大きく崩れ、被害に苦しんでいた人々も救われた。


斎藤は依然として療養病院の一室で暮らしている。

身体は衰えたままだが、表情には以前にはなかった柔らかな光が宿っていた。


そして美月は、以前よりも頻繁に祖父のもとを訪れていた。


小さな花束を抱え、美月は病室のドアを開ける。

斎藤は窓の外の青空を眺めながら、静かに微笑んだ。


「美月か……今日もいい天気だな」


美月は微笑み返す。


「うん。今日も来たよ、じいちゃん」


病室に、穏やかな春の風が吹き込んだ。


もう、殺しの匂いはそこにはなかった。

ただ静かに、再生の時が流れていた。



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