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出来損ないは無自覚に異世界を無双する  作者: 烏の人
出来損ない共
22/43

絶望へ

 それから数日、ベオルの指揮の下、作戦は決行された。ケイスケ達は常に街中で索敵を張りリオンを守っている。

 動きがあったのは4日目だった。


「…来たか。」


 街中で気配探知をしていたケイスケはそう呟く。彼の包囲網の中に、確かにどこかで感じた魔力の反応があった。


『まあ、そりゃ正面からは来ないよな。』


 そうしてケイスケは視線を落とした。


「地下水道ねぇ…。」


 数は4人。昼間の出入りは目立つ。奴らが動くとするならば今夜だ。ならこちらにも猶予はある。

 その足で、ケイスケはギルドへと向かった。

 ギルドへと到着したのはそれから間もなくのことだ。


「ベオルさん。奴らが来ました。」


「なに!?どこにいる!?」


「地下水道ですよ。やるとしたら今夜でしょう。」


「そうか…数は?」


「4人です。」


「なるほど...以前の仮面の4人組ってことか。」


「可能性は高いです。」


「依然、リオンはこちらで保護している。」


「わかりました。」


「フレア達には知らせたのか?」


「いえ、これからです。」


「わかった。こちらも最大限警戒しておこう。」


「じゃあ、行ってきます。」


 そうして、ケイスケはギルドをあとにする。

 フレアとネリウムはそれぞれ、町の南方と北方にいる。


『この距離だと少しの間、索敵から外れるな…さすがにまずいか?いや、この距離ならフレアさんも僕の索敵範囲内だ…ってことは…。』


 静かにケイスケは目を瞑る。


 街の南方。フレアは警戒を張っていた。ケイスケほどの索敵範囲はないがそれでも手練れだ。出入り盛んな入口付近だが、その目を光らせている。そんな時だった。


『フレアさん。聞こえますか?』


「は?」


 そんな声が聞こえてきた。


『あぁ、聞こえているならいいです。僕です。ケイスケです。』


「な、え?これ、え?どうなってんだ!?」


『念話みたいなもんだと思ってください。』


「え、これ…私の声聞こえてるのか?」


『勘です。』


「なんで勘で会話できてんだよ!!っていうか変な魔法産み出すな!!こっちは忙しいんだ!」


『その事についての報告ですよ。既に奴らの侵入を許しています。』


「なんだと!?どこにいる!?」


『現在は地下水道で待機しているようです。なので動きがあるとすれば今夜でしょう。』


「な、なるほどな。わかったすぐにそっちに戻る。」


 そうして、フレアはギルドの方へ向かい始めた。

 地下水道の出口はここから南方にある河となっている。


「まあ、そりゃ白昼堂々潜入なんてせんわな。」


 ─────フレア、ネリウム、そしてケイスケの3人がギルドに揃ったのは夕暮れ時のことだった。リオンがいる部屋には厳戒態勢が敷かれていた。


 リオンの部屋にノックの音が響いた。


「誰です…?」


「僕です。ケイスケです。」


「…どうぞ。」


 ケイスケがその部屋にはいると、リオンは姿を消していた。


「…大丈夫ですよ。本物です。」


 その言葉で、リオンは姿を表す。


「ケイスケさん…。」


「不安…ですよね。」


「ええ…。」


「絶対に守りますから。」


「…はい。」


「………危ないと思ったら、すぐに逃げてくださいね。奴らは規格外です。」


「ケイスケさんにそれを言われても…でも、実際そこまで心配はしてないんですよ。」


「どうしてです?」


「だって…皆さん強いから…私ももっと強ければ守られることなんて…。」


「あまり…追い詰めないでくださいね…。」


「わかってます…わかってますが…それでもやっぱり─────。」


「!!」


 来る。そう感じ取った刹那の出来事である。床をぶち破り、仮面をつけたソイツは現れる。


「─────ムスカス!」


「ああ、外れクジですか。いや、大当たりともとれる。」


 そうして、リオンに手を伸ばそうとして、その手を閃光が貫く。


「手ェ出すなよ。クズ野郎。」


「よりにもよって私ですか...。」

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