いざ!リーンフォース領へ!
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「これからリーンフォース領を奪還しましょう」
ローズマリーが言うと
「軍が駐在しているが勝ち目はあるのか?この人数でどうやって戦う???」
「メリザリス様1人いれば大丈夫でしょうけど、リーンフォース領の奪還は私達がやらなくてはいけないと思うのです、メリザリス様は王都に進軍するときの主力でも構いませんか?」
紅の魔女メリザリス
記録に残る中でおそらく最多の人を殺した魔女。
1人で国を滅ぼしたといわれる古の魔女
ついた通り名は
国落とし
「そうね、リーンフォース領の奪還はリーンフォース家でした方がいいわ」
ローズマリーは頷くと
「ベイトルト様のこと忘れてたわ」
ベイトルトを見つめて命令を解除した
ベイトルトがようやく動けるようになる
そして家族に王都で何があったかを話した。
ベイトルトがローズマリーを庇って斬り殺されたと
「許しがたいと思いましたが最後だけ見直しました」
ルークが信じられないとベイトルトを見る
「でもローズマリーちゃんは自力で生き返る準備してたからベイトルト殿下は無駄死にでないかしら?」
「うぐっ」
ダメージを受けるベイトルト
「我々は王家を滅ぼしますが殿下はどうなさいますか?」
「私はもう王家に見捨てられた身だ。王家の最後を見届ける事にしよう。生き返るとは思わなかったがこれがネクロマンサーの力か・・・」
ベイトルトは熱のこもった目でローズマリーを見てその手を取りひざまずいた。
「死ぬ前に言ったがゆっくりでいいので貴女のことたくさん教えてほしい、そして私のことも知ってほしい」
「お姉様に触るな!」
「あらあら、ローズマリーちゃんの気持ちはどうなのかしらー?」
「殿下、今はそんなことしてる場合では・・・。」
何が起こったか理解したローズマリーは真っ赤になり
「あっ・・。」
叫んでベイトルトの自由を奪った
なんなのなんなの?私の事嫌いなくせに、庇って斬られて、ともに死のうとか言って!今も親の前であんな恥ずかしいことしたり言ったり!
マリアがローズマリーを抱きしめて
「落ち着いてローズマリー」
優しく囁いた。
「お母様、有難うございます、落ち着きました。それでは出発しましょう。リーンフォース領の近くに転移します!」
〜~~~~~~~~~
リーンフォース領の近くの古戦場に移転してきたローズマリー達。
ローズマリーがネクロマンサーの力で死者を顕現させる!
その数500
ネクロマンサーの力で生者のようにすることも可能だが、ここはあえて死者のまま使役する。
「リーンフォース領内に王国の兵が3000ほどいてるようです。」
「この人数で勝てるのか?」
ルドルフが聞いてくる
「もちろん、今回は王国兵に恐怖を植えつけようと思いますそのためのこの人数なのです。あとはひたすら何も考えずに前進して敵兵を殺します」
ローズマリーが
「さぁ!進軍開始しましょう!奪われた我が領の奪還ですわ!」
〜~~~
リーンフォース領国境付近
見張りの兵士が異変に気づく
「何だあれは??」
武装した兵達と確認すると
「敵襲!!」「本部に連絡を!」「弓隊!準備を!」
慌ただしくなる国境。
悪夢のはじまりだった
「弓!うてー!」
幾数の弓矢が放たれる
ローズマリーの軍に矢が降り注ぐ!
しかし死者に対しては無意味だ。
進軍は止まらない
死者が迫ってくる。半分骸骨のその姿が見える。恐ろしい!先程の矢が刺さっている!!
その目はなんの感情も見えない!
恐怖を抑えて斬りかかる。死者が倒れる!
倒せるじゃないか!いける!
しかし、次の瞬間、死者は立ち上がり攻撃してきた。
兵士は斬られる。致命傷だ。死んだ瞬間ネクロマンサーの力でそのまま軍に取り込まれ進軍を開始した。
甘く見ていた。たかだか500人、すぐに制圧できると。
しかし奴らは不死の軍団だ!疲れも知らない。倒しても倒しても蘇ってくる。しかも味方も死ぬと奴らに取り込まれるのだ。昨日まで共に戦ってきた戦友だ。
共に戦い、共に飯を食い、共に笑い、共に泣いた
かけがえのない仲間。その仲間が死んで襲いかかってくる。
こんなの勝ち目ないじゃないか!
なんで!なんで!こんな戦いを俺はしているんだ。
もう敵の兵の数は自軍を上回っている。疲労も限界だ。
「嫌だ!嫌だ!」
涙が自然とあふれる。俺も死ねばこの軍団に取り込まれてずっと戦わされると思うと絶望しかない。
「なんで・・・・・。」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった男に元仲間の剣が突き刺さった。
〜~~~~~~~~~~
リーンフォースから騎士団が壊滅して、リーンフォース家に入る。
「あら?」
ローズマリーがつぶやいてパチンと指を鳴らす、
クロードが顕現する
「お久しぶりです旦那様。」
「クロード!なんということだ!お前死んだのか??」
「はい、第2王子と騎士団長をこの屋敷に案内いたしました」
「なぜそのような無謀なことを!」
「奴らの間抜け面を見たかったので」
「そんなことのために!」
「奴らの間抜け面がどんなだったか御主人様にお伝えしたかったのです」
ニヤリとクロードが笑う
「お前というやつは・・・。あはは!そんなことに命を賭けるとは・・あはは」
ルドルフは声を上げて笑った
「それで、奴らはいい顔してたか?」
「それはもう・・・」
そう言ってルドルフとクロードは笑いあった。
「男って馬鹿よねー。ローズマリーちゃん、男って馬鹿なの。その馬鹿さを愛せるようにならないといけないわ。」
「お姉様!ルークは男ですがバカではありません!ずっとお姉様のお側でお姉様を守ります!」
ルークに睨まれたベイトルトがローズマリーに話しかける
「すまない、ローズマリー。質問なんだが、兵が少数逃げていったのだが、見逃してもいいのか?」
「もちろんわざとですわ、何が起こっているのか王家と貴族に知ってもらわなくてはいけませんもの。」
「なるほど知ったら貴族と王家は恐怖につつまれるだろう。対応策を練るだろうが、有効な手立ては・・・」
「ええ、わかってますわ。そうなると私を暗殺するための刺客が送られるでしょうね」
王家のやり方はわかっている
「さぁ、明日からいよいよ侵略を開始します!」
ローズマリーだけで国を滅ぼす事ができるのに完全な過剰戦力ですね
ベイトルトとローズマリーはくっつくのか?主人と従者のようになるのかまだわかりません
なにんしてもローズマリーが初心すぎですね