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大聖女動く

ここからざまぁ続きます

大聖女は聖教会総本部に来ていた。




その名をユリアーナ聖教会




無駄に巨大で豪華な建物だ



「あら、なんて趣味が悪いのかしら?これが私を崇めるという国教なのね??」



そう言って建物に近づくユリアーナ


「待て!」


入口から入ろうとしたら門番に止められた



「紹介状を拝見する!」




「ありませんわ」



「なら、立ち去れ!」



「立ち去るわけにはまいりません、入れてもらえないでしょうか???」



「ここはユリアーナ様が眠られている聖地。聖なる力を授けてくださると言われている聖地。誰でも入れるところではない。」




「ふふふっそれなら私が入っても問題ありませんわ」




「待て待て!だめだといっている!」



面倒くさいわね、全部ぶっ壊そうかしら?




そうしていると門の中から



「何を揉めているのですか?ここは聖地ですよ」



太った司祭が出てきて、ユリアーナの顔を見たら好色な目で



「ふむ、紹介状なら私が書いてあげよう。入りなさい。」



「デルソル司祭様、そういうのはやめてください。」





門番は言うが





「黙れ!首にするぞ!さぁお嬢様こちらへ」





「あら、ありがとう。失礼しますわ門番様」





デルソル司祭はほくそ笑む 

紹介状書くがタダとは言ってない。


世間知らずな令嬢。騙される方が悪いのだ。


ユリアーナに借金を背負わせ自分の好きにするつもりなのだ。




「私はデルソル司祭と申します。心が清いほど聖力は強くなると言われていますが私はこの国でもかなり聖力が強いのですよ」



「性力違いではないかしら?」



腰に手を回そうとしたデルソルの手を躱す



「私に触れないでもらえる?不快ですわ」


「な!なんだと!」


デルソルは顔を真赤にして怒る!



「あなたに理解できるように言ってさしあげます。気持ち悪いですわ。」


「こいつ!そこまで言うなら先程の紹介料を払ってもらおうか!300万今すぐ払え!」



「あらお金取りますのね。」



「当たり前だ!ユリアーナ聖教の司祭様が小娘ごときにタダで紹介するなどあるか!」



ユリアーナ聖教、このネーミングセンスの無さ。本当にやめてほしい。生き恥だわ



「わかったわ、ではその力返してもらうわ」



「はぁ??頭おかしいのか!小娘!」



「あなたにも理解できるように言ってさしあげるわ、聖力はすべて取り上げると言ってるの」



そう言ってユリアーナは歩きだす


「理由のわからんことを!!!拘束してやる!ホーリーバインド!」



何もおこらない


「ホーリーバインド!」


おかしい!


「ホーリーバインド!ホーリーバインド!ホーリー・・」



「さっきから何をしてるのかしら?」



「お!お前なにをした??」



「聖力を取り上げるって言ったでしょ?私の名を汚した罪は重いの。」



そう言ってデルソルを指差す




「なっ何を!す」

 





言い終わる前に轟音が鳴り響き神の雷がデルソルを貫いた。






〜~~~~~~



「何事だ!!」




轟音を聞きつけて聖騎士達がやってくる。



ユリアーナのそばには、黒焦げとなったデルソル司祭



「貴方達、今までこいつの不正を見逃していたのかしら?」



「何をした!」



「会話もできないのね、ここの人達は私のこと知らないのかしら?」


聖騎士達は顔を見合わせる



知らない、しかしこの余裕の佇まい。もしや教会の上層部の関係者か




「名を名乗られよ!」




「私のための施設なのに名乗らないとわからないなんてね、ユリアーナよ」




「ユリアーナ様を名を騙るのは重罪だぞ!」




そう言って出てきてのは聖騎士隊 執行部隊エクスキューショナー第3席ルドガス司教だ



執行部隊はユリアーナ大聖女を狂信的に崇める者が多い。その中の筆頭がルドガス司教。





「そう、別にあなた達に認めてもらう必要なんて無いの」



どうせここは潰すもの



そう心でつぶやき



「偽物と思うなら掛かってきなさい」



ルドガスは身体に聖魔法でバブをかけていく、体力向上、速度向上、力向上、魔力向上・・・。そして聖力を纏う



「ユリアーナ様を汚すものは許さん!」




「あら懐かしいわ、私も久しぶりに」



そういうとユリアーナも身体にバフをかけていく



「え?」



ユリアーナを包む圧倒的な聖力




生前のユリアーナは大聖女であり聖拳闘士。



自分にバフをかけその後、聖力を体に纏い敵を殴る。戦闘で傷つけば自分で治す。この戦い方を初めて実践したのが他でもないユリアーナだった。



生前のユリアーナはその強大な聖力を纏い1人で突っ込んで1人で魔物を全滅させる。





見た目の美しさ、所作の美しさ、生きてさえいれば癒せる回復魔法、国の結界魔法、召喚魔法を扱い、淑女の中の淑女と言われる彼女が魔物の戦いになると自ら前線に立ち凛々しく凄惨に敵を屠る姿は国民を熱狂させた。



ついた通り名は撲殺大聖女、血濡れの大聖女、返り血の大聖女



あまりにもな通り名なので後世には伝えることを固く禁じられたのだ。




「はぁ、これよね!肉体!うふ!!この感触たまらないわ!」




恍惚の表情を浮かべるユリアーナ




「久しぶりの肉弾戦、楽しませてくれるわよね!」





そしてルドガスを殴りつけた



次の瞬間凄まじい音とともに教会が揺れる。


ルドガスの体はレンガの壁を突き抜け血だらけになって倒れていた。


集まっていた聖騎士達は呆然としている


なにがおこったのか?どう対処したらいいのかわからない。




「あら、やりすぎてしまいましたわ、久しぶりなので力加減ができなくて」


そう言うとルドガスに手を翳し治癒した。




「なっ、ぐぅ、え?生きてる?」



「今度はあなたからかかってきてくださいませ」



あくまでも優雅に可憐に、接するユリアーナ



「な、何者だ・・・。」



「ユリアーナと何度も言ってるのですけど・・。」




「このままでは終われん!!」





ルドガスがやけくそになりユリアーナに殴りかかる


ユリアーナは1歩も動かずに攻撃を受ける場所に纏った聖力を移動させ対応する。



ルトガスが殴る!蹴る!



「うぉおおおーー!!!」


連打連打連打連打!!!


すべての攻撃を。体どころか腕もうごかさず、聖力の動きだけで防御する



「隙ありですわ」



連打を受けながら、みぞおちにパンチを繰り出す



「ぐええェェェ゙!」




そしてルドガスは天井に突き刺さった





「貴方は、まだ聖力の攻防の切り替えるときの反応が悪いし、無駄が多いので聖力を使いこなせてるとは言えないわね。精進しなさい」



「もう聞こえてないだろ・・・」



「ひどい。」



「攻撃するんだ・・・。」

 




「え!貴方達!何を言ってますの!敵が攻撃しないなんてことありますの??」



心外ですわ!



その後天井から降ろされたルドガスを治療する。



ルドガスは目を覚ますと



ユリアーナの前に跪き



「完敗です。聖力の無駄のない使い方、真に感服しました、流石はユリアーナ様。我が拳を貴女に生涯の忠誠を誓います」



「私をユリアーナだと認めてくださるのかしら?」


「ルドガスとお呼びください。実は、私はユリアーナ様の研究もしておりまして、禁書と呼ばれるものに聖力を使った戦い方を考案され、完成されたのがユリアーナ様だという記述を見たことがあります。そしてなによりその聖力の多さ、恐ろしいまでの治癒力。疑いようがないかと」



「先程の聖力の使い方はまさに至高。完成された聖拳士でございました。たとえユリアーナ様でなくとも我が忠誠は貴女に」



「そう、なら私に仕えることを許します。ルドガス、私を謁見の間につれていきなさい。そしていま教会にいるすべてのひとを集めなさい」





〜~~~~~~~~~



謁見の間。教皇の座るべき場所にユリアーナが座り、横で控えるルドガス。先程の闘いを見た者たちはユリアーナの護衛をすることとなった


「そこは教皇様の場所ですぞ!ルドガス!お前我等を呼び出してどういうつもりだ!」


興奮する枢機卿がユリアーナに近づこうとするが聖騎士に阻まれる。



「お前ら何をする!あの不埒者を捕らえよ!」



「大聖女ユリアーナ様が顕現されました。教会すべてのものはユリアーナ様のものです」



ルドガスの言葉に枢機卿が激昂する!



「何を馬鹿なことを!!!」




ルドガスはそんな言葉を無視して



「ユリアーナ大聖女様お言葉を賜りたく」




ルドガスが平伏すると



「この教会を1度潰します」



「なんだと!お前に何ができる!できるならやってみろ!教会は揺るがんぞ!誰もお前なぞ認めんわ!」



馬鹿にする枢機卿



「ユリアーナ様への暴言は許さん!」



ルドガスが立ち上がる




「私は認めてもらわなくてもいいの。そうね、治癒院とローズマリーを害したあの聖女以外の聖力を奪いましょう」



パチンと指を鳴らす



聖力が消えていく



たしかになにか身体から力が消えていく感覚が皆を襲う



「さぁ、奇跡の力使えるなら使ってみなさい、私はここから動きませんわ」



「殺してやる!ホーリーランス!」




 何もおこらない



「なぜ??」



聖力で身体を纏おうとしても聖力を感じない。



「ねぇ、私怒ってるの、ユリアーナ教とかダサい名前で私に生き恥をかかせたあげく、私欲を優先する腐敗した教会に、そして何よりローズマリーを害したことに。」




え??ダサい???


ユリアーナ教ってダサい??



何を言っている??ローズマリー?



あの第1王子の婚約者か?やつを殺したことが逆鱗に触れたのか?


「今頃教皇もその力を失っているわ。私が手を下すのも面倒なので我が下僕にに任せましょう」



そういうとユリアーナの背後に武装した天使が現れる

その神々しさ、恐ろしさに枢機卿が震える



「これは、まさか!」






ユリアーナは静かに命じる



「能天使、教皇と聖女ルルナ以外の邪悪な教会関係者をすべて殺しなさい」



「神の裁き」



能天使が光となり空に飛んでいき、幾万の光となって国中に降り注いだ。その光は正確にターゲットの頭と心臓を貫き確実に命を奪った



粛清の終えた謁見の間、



「あら、思ったより神の粛清を免れた方達がいるのね。」



「あなた達は自由よ、でも後始末はしていきなさい。教会の不正と腐敗それに関わった教会関係者の粛清の完了の発表。その財産の没収。そしてユリアーナ聖教会の消失、新たな教会の発足。さぁ急ぎなさい!」



読んでいただきありがとうございます

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