そして殺された
テンプレ的な題名で物語を書きたいと思いこの話を思いつきました。書いてると勝手に動く登場人物たち、
この物語ががどうなるのか私にもわかりませんがハッピーエンドは保証します!
「余が国家だからな、何も違わん」
「なんと奢り高いこと!私は予言するわ、わたくしが殺されて1年後にこの国はなくなるでしょう」
「陛下、話に付き合う必要はございません」
そう言いながら聖女は斬りかかってきた。
「ネクロマンシー!」
そこには大きなゴーレムの魔物が聖女のナイフを受け止めていた。
「ふん!ホーリーランス!!」
聖魔法は魔物や死者に有効だ、代わりに人を癒やすが人を傷つける魔法は得意ではない。
瞬く間にゴーレムが土塊となり消え去る。
厄介だわさすが聖女ね、分が悪すぎる。
「ねぇ時間稼いで何しようとしてたのかしら??」
時間稼ぎもばれてる!
でも、もう魔法陣は完成したわ、こんなこともあるだろうと
準備はしてきたのだ。
王家から危険視されてることは分かっていた。家族にも伝えていた。
近いうちに殺されるだろう
あなた達もみんな殺されることを。
そして死ぬことを受け入れてくれたわ
ただでは死んであげない。私を飼い殺しして、家族をまきこんで、その報いは受けさせてやるわ
あとは私がしっかり完成させなくては!練習もしてきたもの!
「ネクロマンシー!」
私は叫ぶ!
大量の虫が聖女めがけて押し寄せる!
「気持ち悪いわね!」
「ホーリーエリア!」
聖魔法の結界だ
中に入ると虫たちが次々と死に絶える
「無駄なのよ!死になさい!」
聖女がナイフで斬りかかる!
もう死んでも良いわ。神様!うまくいきますように!
ローズマリーは動かない
そこに
「やめよ!」
ベイトルトがローズマリーに覆いかぶさった。
ベイトルトが斬られる。
目を見開きながらローズマリーは
「なんで???」
致命傷だ
「なんでだろうな?流石に俺の未来はないのはわかったから、なら、この命、毒杯を賜るより元婚約者に捧げようと思ったんだ」
「バカ!婚約破棄したんでしょ?なんで私のために命はってんの!!私のこと嫌いなんでしょ!」
どうせ私は助からないのに
ローズマリーの目から涙がこぼれる
気丈に振る舞ってもまだ16歳だ
「ふふ、。おれのために泣いてくれるのか、ならこの死は無駄ではなかった。母上から貴女と話すな、近寄るなと言われ言うことを聞いてしまった。」
「思えば貴女とろくに話もしなかった、もっと早くそなたの本質に触れればよかった。もう顔も見えないが私と共ににあの世にいこうではないか。」
あの世でお茶会をしよう、貴女のことを教えてほしい
そう言ってベイトルトは動かなくなった
ネクロマンシーで呼び出した虫をそっと気づかれぬようベイトルトの服の中に這わせる。
ばか!何もかんがえず理想論ばかり!最後にカッコつけるなら最初からカッコつけとけ!そしたら好きになってたかもしれないじゃない!
無駄な正義感だして、殺されて!私の周りで死ぬなんて迷惑なのよ!
あなたのせいでまた時間稼ぎしなくちゃいけないじゃない!
「愚か者め、殺す手間ははぶけたが、このような振る舞いをするとは」
王が嘆く
「ナイトはいなくなったわ。さぁ、もう時間切れよ」
「ネクロマンシー!」
巨大なクジラが現れた、クジラが二人を飲み込む。
「悪あがきを!」
聖女が聖魔法でクジラの体を溶かしていく。
「体が大きすぎて時間がかかるわ」
「逃さないように周りを囲いなさい!」
騎士たちがクジラを取り囲む
そしてクジラを溶かしきったら
ベイトルトを抱きながらローズマリーは座っていた。
「さぁ、殺しなさい」
「あの世で仲良くね!」
ローズマリーの首がポトリと落ちた。
その瞬間!魔法陣が発動する!
「なに!いつの間に!」
ローズマリーの身体とベイトルトの体が消えた
移転の魔法陣だろう。
時間稼ぎはこのためだったのだろう。
「転移先を特定しろ!!なにか起こる前に奴を消滅させよ!!」
王の叫び声が響き渡った
ここまで読んでくれてありがとうございます
ベイドルトは仲間になる予定ではなかったので彼はこれからどう動くのか私にもわかりません。
補足
ネクロマンサー →死者を操るもの
ネクロマンシー →死者を蘇らせ操ること
ローズマリーは無詠唱でネクロマンシーできますが
皆の前ではネクロマンシーと言わないと術が発動しないと思わせています