表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

#1【目覚め】

原稿用紙1枚ちょいずつ書いていければなあと

身体中が痛い。そして、寒い。


(……酒で失敗したか?)


昨日はなにもかもイヤになり、ストロングなチューハイを350缶で3本くらい飲んで……

そのあとが思い出せない。


「大丈夫ですか?意識あります?名前、言えますか?」


女性の声が聞こえる。

道端で潰れでもしたか?朦朧とした意識の中、そう結論付けた。先ずは答えなければ。


「火威、ユウ、です」

自分の声はこんなだったろうか?と思うくらいには焼けていた。


火威優ひおどし・ゆう、28歳。大手技術系職、大学浪人したからまだ5年目。文系だからて理不尽に初任から飛ばされ無能地方勤務……うん、そんな詰んだ男が、酒飲んで潰れて、詰んだ状況で介抱かぁ……嫌いな同僚に見られてなきゃいいなあ……


「バイタルは安定。身体の値も、廃棄区画にぶっ倒れてたわりにクスリもやってないのねアンタ。ひょっとしてコロニーの中流区画から墜ちてきたばっかりとか?」

ホッとしたような声で、女性が言う。クスリなんか普通やるもんかよ……


……コロニー?


俺はそこで初めて目を開き、ついでに地面の感覚を確かめる。

慣れ親しんだ、そして大嫌いな地方の田んぼや住宅はなく、高層の構造物に何かの金属でできた床の感覚。どこまでも続く空は見えず……上空遥か遠くに鏡のようにまた「都市」がみえ……


「ここ、どこだ?」


「記憶の混濁が見られるようね」


俺は自分が未知の場所に来ている事に気づいた。



女性は次回。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ