表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の彼女は白猫です……?  作者: カズ@kaz
4/4

第4章

彼女の話によると、その金持ち夫婦は、最初は悪い人ではなかったらしい。

しかし、引っ越してきて2ヶ月頃から、だんだん険悪な雰囲気になっていったそうだ。

そして、彼女は目撃してしまったらしい。

金持ち夫婦が周りの住人の弱みを握って恐喝しているところを。

そして、彼女の番になった。

桜の場合、実家がかなり裕福な家だということがもう既にその夫婦に知られていたらしく、かなりの金額を要求されたそうだ。

桜の弱みは「人ではない」ということ。

“は?”と思うかもしれないが、思い出して欲しい。

桜は人でもあり、猫でもあることを。

「研究者に知られたくなければ、自分たちの言うことを聞け」と、言われ続けたそうだ。



………いくらなんでも、酷すぎる。


「……桜。取り敢えず、荷物だけ取りに行こう」

「……え、でも……家……」

「家なら、俺の家に住めばいい。

ご覧の通り馬鹿でかい家だし。

今はやってないだけで、もともとはシェアハウスだったんだよ」

「……え…?」

「大丈夫。

今、この家にいないだけで、もうすぐしたら、他にも居住者が増えるんだよ。

そこに便乗して、一緒に住まないか?」

桜は暫く考えた後、こう答えた。

「お願いしますっ!」

「うん、こちらこそお願いします」

お互いにぺこりと頭を下げてから、顔を上げる。

「あ、そうそう。

いくつか言わないとダメなことがあったんだった」

「?はい?」

俺は、桜を信じて、誰にも言わないと信じて、あることを打ち明けた。

「もうすぐ、同居者が増えるって言っただろ?」

「はい」

「そいつらに関して、なんだが……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ