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俺の彼女は白猫です……?  作者: カズ@kaz
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第1章

“にゃーんにゃーん”

か細い猫の鳴き声が聞こえた。

「こんな雨の中、どうしたんだ?」

今日は朝から雨が降っている。

台風が近づいているらしく、風も強い。

声がする方へ、と足を進める。

十字路を曲がったとき、何かが足に当たった。

「にゃっ⁉」

驚いたような声もする。

ふと足元を見ると、一式揃っている女物の服の中から、ひょっこりと顔を出している白猫がいた。

「野良……なわけないよな。

……お前、捨てられたのか……?」

服は恐らく飼い主のものなのだろう。

このごろ寒いから、少しでも寒くないように…と、置いていった……のか?

……いや、しかし……靴まであるのだが…これは…?


ま、いいか。

「ほら、おいで。俺の家にくるかい?

今日から、お前は俺の家族だよ」

その猫は、俺の言葉を理解したようで、こくり、と頷いた。


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