表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/8

五歳における制裁

遅くなりました!!リアルが忙しすぎて…次はいつになるかな…。


グダグダですいません。


さて、お茶会が終わって数時間後。


私は外の町へと繰り出していました。


理由は簡単。




お使いです。




「ねぇクリス。ちょっといいかしら?」


お茶の後、ソファーでのんびりしていた私(ちなみに左右はエルザとキャリーに挟まれ、後ろはシャロンに抱き着かれています。む、胸が!!胸がァァァァァ!!む、無心だ!!無心になるんだあああああああああああああああああ!!!!!!!!)は、必死に平静を装いながら、母の言葉に返事を返しました。


「なんですか?母上?(マナー講座を学ぶうちにこう修正しました。でも、また変わるかもしれませんね)」


「実はね。ちょっとお使いに行ってきてほしいの」


!!


その言葉に、私は歓喜しましたよ。


もうすこしで、「よっしゃああああああああああああああ!!これでカツル!!」って叫びそうでした。


ここまで喜んだ理由はなにもお胸地獄から脱却できるからではありません。


ちがいますよ?本当に違いますったら!!


…ゴホン。


で、嬉しい理由は外の町を見に行けるという事です。


実はこの年まで一人でのお使いというのは無かったんですよ。


母上や父上と一緒に買い物や散歩には行ったんですがね。


ここは中世で、人以外の種族や、簡単に命を奪える力が存在する世界。


命が、薄っぺらな安っぽい世界。


だから、私には危険すぎる!!



…なんてことじゃありません。



ただ単に、両親が私と離れたくなかっただけです。


まあ、愛されているってことで嬉しいですが…


過保護すぎるのもどうかと思いますよ?母上。



まあ、世界が危険というのも正しいと言えば正しいのですが、


わざわざ危険な所に赴かなければそんなに危険じゃありません。


前に住んでいたヒデラならともかく、ここはサンディア。


それなりに警備が整われ、治安維持に全力が注がれている町。


人の国で平民が一番過ごしやすい国と言われている国です。


余程の事がない限り、問題は起きないでしょう。


楽観しているわけではなく、事実です。


町には所々に警邏の詰所が置かれ、更には地元住民の自警団が絶えず目を光らせる。


国への出入りでも厳しい検査があり、前科持ちの方は1年間国の監視下に置かれます。


更には定期的な大規模な巡回や捜査があったり、家の一つ一つに防犯ブザーのようなアイテム(機械的ではなく、金属の結晶のようなもので、それが光ってブザーを鳴らしたり、バリアーを張って侵入者から家を守ったりするんだとか。まさに異世界!!まさにふぁんたG!!)など、ある意味、前世の日本並の厳重な警備です。


ここなら、一人でのお使いも大丈夫でしょう。


まあ、それでも油断はしませんがね。


ナイフの一本でも持っていきますか。




やーそれにしても、五歳でのお使い。


初めての…ではないんですが、こっちの世界では初めての事。


なんだかドキドキしますね。


さあ、初の任務はなんですか?



…まあ、どうせ道草食いまくるのが本命で、お使いはおまけですけど。



いいじゃないですか!!初めての一人町デビューなんですから!!



「行きたいです!!で、母上、どこへ行くのですか?」



母上!!いざ発表を!!



「それはね~~~」













「居酒屋にいるお父さんを迎えに行ってほしいの」




















「…え?」








…この世界での初めてのお使い。




結構、難易度高そうです。

























「行ってきまーす」


「気をつけてね~~~」


私は元気いっぱいの声をあげて移動式の我が家から外へと出る。


いやーしかし大変だったな。


父上を迎えに行くと言う理由が「それがお父さん。昔からの親友に再会して飲んじゃってるのよ。でも、そろそろ新しい劇の練習だから、呼び戻してきてくれない?私たちは今からちょっと手が離せなくなるから…おねがぁ~~い!!」ということで、


私は、ああ、酒の弱い父上がまた飲み過ぎたのか。全然懲りてないな~とか思うだけで済んだんだが…


エルザは「ふふふ。あの男…妾からクリスを奪うとはいい度胸じゃな…帰ってきたら…シメル」


キャリーは「ぶー。もっとクリスをモフモフしてたかったのに~~~。…よ~~し、帰ってきたらもっとモフモフモフモフだ~~~」


シャロンは「殺す」


…うん。


キャリー以外を説得するのがものすごく大変だった。


なんとか、手料理(クッキーやスパゲッティ、グラタンにハンバーグやすき焼きといった前の世界で知っている料理だ。実はこっちにも似た料理はあるんだが、何か物足りない。なんといえばいいかな。本物に限りなく近い何かなんだ。こっちの料理は。で、一回料理をしてみたら、これが馬鹿うけ。私がサーカスの副料理長になりかけた程に大人気だ。…まあ、ショーも訓練もあって忙しいから、週一で料理することにしたけど)と1週間抱き枕(昼に昼寝と、夜に個人)で手を打ったけど。



…この代償は高くつくぜ?父上。







さて、






私は酒場への道を急ぐ。


ちなみに、酒場は商店街のある通りとは真反対にあり、


数多くの飲食店や飲み屋があって、まさに酒飲みの商店街となっている。


で、本来ならそう言う場所には危険も多くあるもの。


日本でも飲み屋街はそうだった。


が、サンディアはそこら辺をよく分かっている。


酒のみ商店街では常に多くの警邏隊が巡回し、自警団も警備していてとても厳重に警備している。


…まあ、酒飲みながらだけど。


でも、その事で、以外にも町の中での治安が高い事で有名だ。


…どちらかと言えば、事件が発生していても、被害が出る前に直に鎮圧するんだろうが。


それに、父上はいつも事件が発生しにくい入り口付近の店で飲むし、飲むのは昼間と決めている(それもどうかと思うが)。混むのは夜中だから、これで事件に遭遇する確率は少ない。



だからこそ、私が飲み屋街に行けるのだ。



危険が、少ないからこそ。







もう一度言う。









危険が少ないからこそ、私がいけるのだ。















それが、どうだ?















「てめぇ!!謝れよ!!」


「そうだぞ!!親分に謝れ!!」


「そうだそうだ!!女のくせに!!生意気だぞ!!」


「謝れよ!!コノヤロー!!」



そう言って女性に詰め寄る男たち。



「しぇ、シェリー様…」


「下がってなさい。ロリー」



そう言って黒髪の気弱そうなメイド服の女性の前に立つ気の強そうな金髪の麗しい女性。









うん。











危険発生!!















ただし、子供の喧嘩だけど。





そう、子供だ。




複数の人数で女の子に詰め寄る糞餓鬼の図だ。





「まいったな」



私は一人呟き天を仰いだ。








これは完全に予想外だ。



まだ昼間だから危険は無いと思っていたが、こんな形で遭遇するとは…



まあいい。


過ぎた事よりは、今の事を考えよう。




・ここを通らなければ、店まではかなり遠くなる。


ってか、見捨てる気はない。




・周りの大人たちは遠巻きに見てるだけで介入する気は無いらしい。


ってか分からずに困惑してるって所かな。


良く見ると、あの餓鬼の親分ってのの服装が貴族のそれだ。


…関わり合いたくないってのはよく分かる。うん。


でも、それなら彼女の方にも気をつけるべきなんだけどなぁ~~~。




・向こうは四人。


こっちは…まあ私のみと考えたほうが良いだろう。



で、だ。



結論。



「さっさと助けて、さっさと行こう」



そう結論付けた。





なので、




俺は無警戒に彼らに近づく。



「いい加減謝れよ!!」


「いやよ!!あんたたちがぶつかってきたんじゃない!!それに、飲み物をこぼしたことは謝ったでしょ!!それでいいじゃない!!」


「いいや、悪いね!!全く、女のくせにエラそうにしやがって!!」


「は、女、女って煩いわね。この問題点のどこに性別が関係あるのよ?あんたは一回猿から戻って人間の真似事から勉強してきなさいな!!」


「な!!なんだとう!!」



そう叫び、腕を振り上げた糞餓鬼一号。


大きい腕だ。


年も私たちより上だろう。


全く、年長者のくせに常識がなさすぎる。


自分がどれだけ恥ずかしい事をしているか、その腕を振り下ろしたらどうなるか、全く考えていない。



だから教えてあげる。



パシッ


私は、無造作に、糞餓鬼の腕を後ろからつかむ。



「!?」×全員


驚く糞餓鬼たちと女の子たち。


で、それをカレーにスルーし、



「よっ」



腕の関節を極め、重心を傾けさせ、勢い良く…









そのまま地面に叩き付けてやった。




後頭部から。




ガンッ!!





「へブゥ!?」



呻きを上げる糞餓鬼一号。



が、まだ終わらん。終わらんよ!!



追撃!!



メキャ!!



「…!?」


声にならない叫びを上げる糞餓鬼一号。


っまあ、喉に踵を落としたらそうなるか。



「えー、右腕の骨折に肩の脱臼、神経や筋肉も結構傷めたな。で、受け身の取れない落ち方で後頭部にヒビ、更にダメ押しの喉への全体重の乗った踵で、首の骨も逝っちまったか。本来なら全治1年と半年。いやもっとか。けど、魔法や薬ならもっと早く治るだろう。心の傷は別にして」



うん、まあそうなるだろうな。



…何?子供相手にやり過ぎじゃないかって?



ははは。


何を甘い事言ってるんだい?



そんなことは、戦場で銃を持った子供に丸腰で話しかけられるような人に言ってくれ。




私には無理だ。




それに、子供だからこそここまでやるんだ。



相手が私より体が大きく、年齢が上といった事で本気でいかないと危ないってのもあるが、



実は、彼らが純粋な(認めたくわないが事実だ)糞餓鬼だからだ。



人が純粋な殺気を持てるのはいつだと思う?




純粋な殺気。




それは混じりっ気なしの殺気だ。



そこには殺気以外の何もあってはならない。



これからどう殺すか?どうやって戦うか?



それすらも考えてはならない。




それはかなり難しい事だ。




が、そんな難しい事をなし得られるのが、ただ一時だけ皆に存在する。










そう、











子供のころだ。










子供のころは何も知らない。



純粋で無垢。



悪く言えば無知。



一つの思いが生じると、それが全てを支配する。



未熟であるがゆえに。



常識や倫理、考え方を身に付けた大人ではこうはいかない。



大人になるにしたがって、



何かを習い、覚え、知る事によって、



純粋な殺意は消えてゆく。




…まあ、例外もあるが。









で、だ。



この純粋な殺気をもつと、先ほど言ったように殺意に支配される。


殺す事のみを考えて動く。


何があろうとも、殺意が優先し、収まりがつかない。


収まりがつく可能性があるのは、もっと強い存在(親など)が実力行使で止めるか、




殺り終えた後だろう。




その頃になって、子供は自分のしたことに気づく。


そういうものだ。


子供というのは。


いつだって、失敗しないとそこから学べないのだから。


大人になっても、残っている事だ。


責めることはできない。


故に、



私は手を抜かない。





殺気を持つであろう彼らを倒し、彼女たちを守る為に。





というのは建前で…





実際は自分が死にたくないから。




それが本音。





人間はいつでも自分が大事なのだ。





…例外はあるが、基本はそうだと私は思っている。




まあ、長々と話て?悪かったが、結局は、



私は自分の為に子供(糞餓鬼)を徹底的に叩きのめすという事だ。




で、先ほど倒した糞餓鬼一号の診察結果を一気にまくしたてたが…あ~悲しいな。


誰も聞いてない。


ポカーン顔だ。


ちょっと傷ついた。


人の話はチャンと聞こうよ。



「な!なんだお前!!」



と、少しして我を取り戻したっぽい糞餓鬼二号が聞いてくる。


さっきの一号と違い体格がいい。


ってか肥満ですね。


所で、この状況下で会話のキャッチボールか!!いい度胸だ!!題名は自分が一体何者か?


良いね!実に私好みのお題だ!!


でもね、


「答える気は毛頭ない」


そう言って、近づきざまに二号の足を払う。


前のめりに倒れこむように。


もっというと、大き過ぎる体格を支えていてボロボロな足の関節を蹴る。


これは痛いぞ?


角度と速さと威力があれば、簡単に粉砕骨折だ。


ガクン!!


「わっ!?」


で、


前向きに落ちてきた頭に、


正確には、その右耳に、


渾身の左フックを打ち下ろす。


バキ!!


「が!?」


これで、耳骨が折れ、鼓膜が破れた。


更に!!


ゴキ!!


同じ場所に止めの左肘。



これで、右の頭蓋骨は悲惨だ。


ああ、そのまま地面に叩き付けたから、左側も悲惨だ。


後、脳も揺さぶられたから、記憶障害や知能障害の心配性ありってところかな?


「」チーン


「蹴った感触から、左足の粉砕骨折に、右耳の骨の骨折と鼓膜が破れ、更に左右からの衝撃で頭蓋もそうだが脳もボロボロ。しばらくは歩くこともできんよ?全治1年かな?」


そうつぶやくわ「あぶない!!」っと。


ブオン!!


私が立っていたころを鉄製の棒が通り過ぎた。


あぶないあぶない。


「ご忠告どおも。麗しき人よ」


そう言って、私は地面に着地する。


…ん?どう避けたかって?


そんなの宙返りに決まっているじゃないか?


サーカスで、新しくやることになったショーの一つなんだから。


…ちなみに、今やっている私のショーの役は、折り紙とアクロバット(リラと同じ組だ)、射的にナイフ投げ。


けっこう評判良いんですよ?


ちょっとしたファンも付いてきたし。


で、演劇は私の知っている演劇がなかったので、ちょっと言ってみたらそれが採用されてしまったりもした。


具体的には、シンデレラ、白雪姫、なんかをはじめとした洋風な話に、


桃太郎や一寸法師、みたいな和風なおとぎ話ですね。


そういや訓練したなー。役作りの為に、ダドンやシャロンたちとマジな模擬戦(劇で臨場感や緊張感を出そうと思ってね)もしたし…いや、ものすごく怖かった。もう二度としたくない。


まあ、それと比べれば、こんなの軽い軽い。


迫る鉄の棒をひょいひょいと軽く避け、時折、軽業やアクロバット、器械体操の動きを取り入れて躱す。


が、


ドン


調子に乗りすぎたようだ。


背中が壁についてしまった。


つまり、袋の鼠。


真正面から迫る鉄の棒。


糞餓鬼三号も顔が笑っている。


躱そうと思っても、そこまでの広さの余裕がない。



うん。無理。



詰んだ。






…避けるならね。


















私は、迫り来る鉄の棒をよく見た。


いや、正確には違う。


鉄の棒を握る、三号の手を見た。


そして、


狙いをつけて、


最高のタイミングで、





「はっ!!」



思いっきり、手を蹴った。



バチィン!!


「ぎゃあ!!??」


叫びを上げる三号。


鉄の棒は三号の手から離れ、宙に舞う。


と、それに私は大きく跳んで飛びつき、


パシ。


両手でキャッチすると、


蹴られて真っ赤に腫れあがった手を抑えてうずくまる三号の頭めがけて…



重力に逆う事無く…








思いっきり、叩き付けた。





ドッゴォン!!!




ん~~~~良い音だ。



手に感じる振動も、心地いい。



私の足元に寝転がる三号は、血の海だが。



「えーまあなんだ。見るからに重傷って事で」


うん。そう片づけた。



「…」


おお。


麗しき活発な少女の方から視線を感じる。


形容しがたいが、


ドン引きな視線である事はよく分かってるけど。



と、その時、



「う、動くな!!」



最後の糞餓鬼四号の声が突如飛んできた。



「ん?」



その方向を振り向いてみると…



ああ…。



見なけりゃ良かった。



どこのドラマなテンプラかと言わんばかりに、



糞餓鬼四号が気の弱そうなメイド少女を人質にとって喚いている。


おまけに、ナイフを持って。


「動くんじゃねぇ!!こいつの命が惜しいならな!!」


「お、お嬢様ぁ~~~!!!」


「ロリー!!」



悪役がとっても板についている、本当にお前糞餓鬼だな!!という糞餓鬼四号。


その腕の中で身動きが取れないロリーと呼ばれるメイド。


そして、その光景を見て叫びをあげる活発少女。



…ああ、少々めんどくさい事になったな。



とか思いつつも、現実は変わらないわけで、



「分かった、動くのをやめよう。で、彼女を話してくれないかな?」


そう話しかけると、糞餓鬼四号はニヤリと下種な笑い(ああ。もう将来は悪党にしかなれないだろうな。この笑みができるってことは)を浮かべ、



「ははは!!ふざけるな!!まずは棒を捨てろ!!そしてそこに跪け!!貴族を敵に回したことを後悔させてやる!!」



…ああ、なんて三流なセリフ。


もっと美学というか、そういう矜持のようなものはないのですか?



悪なら、悪ならではの信条を持ちましょうよ。



そうでなければ、ただの陳腐な犯罪者ですよ?



少なくとも、私はそう考えています。



さて。



そろそろ終わらせますか。



無論、黙って従う気はありませんから。



戦略はこうです。



・私から見て斜め右、約20センチ位の場所にある、手頃な大きさの小石。


・これを鉄の棒で弾く。


・で、四号の隣にある、レンガの壁に当てる。


・当たれば、小石は二つに割れ、角度的に四号のナイフを持った手と目に飛んで行く。


・四号はナイフを持った手の小指の部分に絆創膏のようなものを張っている。おそらくぶつけて腫れているはずだ。故に、小石一発でもナイフを落とすだろう。そして、更に目を覆う。


・それに紛れて、メイド少女を解放させる。


そこからは、やりたい放題。


・四号の手の小指を掴み、合気の理合を用いて投げる。


・地面や壁にぶつけ、四号はボロボロ。


・四号は抵抗しようとしても、それどころではない。


・完全にワンサイドゲーム。


・更に、ここから左に2Mの場所に、レンガの壁で挟まれた細い小道がある。


・そこに投げ入れ、更に左右に投げれば、面白いくらいにガンガン壁に当たり続ける。


・三分程すれば、指一本動かせなくなるだろう。


・止めは、やっぱり、喉への一本拳。




…最悪、死ぬかもしれないが、貴族を相手にするんだ。



生半可な事をしてばれたら、私だけでなく、家族も危険な目に合う。



ここは、きっちりやろう。



そう決めた私に迷いはなかった。


「分かった。捨てますよ」


そう言って、私は大きく後ろに棒を引き、


勢いをつけて捨てる…。



ように見せかけて、



バシッ!!



思いっきり小石を打ち飛ばす!!




キンッ!!



小石が壁に当たり。二つに割れる!!




そして!!




ビシ!!



一つが四号の腫れた手に当たり、



バシッ!!



片方が目に当たる!!




「ぎゃあ!?」



さっきまで、ものすごく下種が極まった笑みを浮かべていた四号は、


激痛に耐えられずナイフを落とし、


目を抑えてそのまま倒れこむ。


「ロリー!!」


「お、お嬢様!!」


メイド少女は、活発少女に手を引かれ、足早に避難した。



で、



パシ




「!?」


「さて、さっさと終わらしましょうか?」




小指を掴んだまま、私はにっこりと笑った。





それを見て、四号は顔を真っ青にしていたけど。





…ただ、遠くで見ていた活発少女とメイド少女も顔を青くしていたのには、心が痛んだ。


うう、そんなに引かないでおくれ?セニョリータ。






まあ、それでも四号はきっちり瀕死状態にしましたけど(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ