表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/131

第75話:4人と1匹、総力戦


 「くっ、さすがに数が多い……!」


 「まだ出てくる!? これで何体目よっ!」


 暗い小部屋の中、土煙とともに現れるムカデ型モンスター、地竜ムカデ。

 

 それぞれの個体はそれほど強くはないが、何体も同時に湧いてくるため、処理が追いつかない。


 まどかのナイフが一体を切り裂き、いろはの魔法が後続を弾き飛ばす。


 「二連歩──スカーレットライン!!」


 「サンクチュアリ・ライト!」


 周囲を明るく染める光のドームが広がり、サーシャの剣が闇を切り裂いた。


 「この部屋、通路が見当たらない! 進むには全部倒しきるしかないかも……」


 「うーん、うじゃうじゃ気持ち悪いー!!」


 ロロが軽快に動きながら斬り込んでいくが、その額にはうっすらと汗が浮かんでいた。


 「まどにゃん、回復間に合ってる!?」


 「うん、ギリギリだけど……でも、じわじわ削られるのが地味にキツい!」


 「こっちも! スキルでさばいてるけど、油断したら一気に崩れそう──!」


 ぶさかわは、いろはの影にぴったりとくっついて動き、時折「きゅっ」と短く鳴いている。


 だが──


 その瞬間、ぶさかわがピタリと止まり、首を高く上げた。


 大きく吸い込むようにして──


 「きゅっ!!」


 甲高い、警告音のような鳴き声が響いた。


 「えっ、ぶさかわ!?」


 「どうしたの!?」


 その声につられ、全員が一瞬だけ動きを止める。


 ──直後、頭上から土砂が崩れるような音。


 「上──ッ!?」


 まどかが反射的に跳んで回避したその場所に、天井をぶち破って1体の地竜ムカデが降ってきた。


 「嘘、上からも来るの!?」


 「ぶさかわ、グッジョブ!!!」


▶ ぶさかわセンサーきた!

▶ 完全に仕事した!

▶ フラグじゃなくマジで助かった!

▶ これは優秀すぎる


 上からの奇襲をギリギリで避けた一行は、再びフォーメーションを立て直す。


 「サーシャ、援護! ロロ、突っ込みすぎないで!」


 「へいへいっ!」


 「残り五匹! 一気に行くよ!」


 それぞれの攻撃スキルともに、残りのムカデが全て倒される。


 土埃がゆっくりと落ち着き、静寂が戻る。


 「……ふぅ、なんとかなった」


 「ぶさかわ……マジで命の恩人じゃん」


 「うちの子、やればできるでしょ?」


 まどかがどや顔で言うと、ぶさかわは「きゅきゅっ」と短く鳴き、胸を張って立ち上がる。

 

 その頭のシルクハットが傾いて、妙に偉そうに見えた。


 その横でなぜかロロも、自慢げに胸を張っていた。


 「いや、マジで……あの奇襲、2人だったら普通に落ちてたかも」


 「パーティー組んでなかったらここで配信終了だったね……」


 「ぶさかわ、交戦中は役に立たないかと思ってたけど……見直したよ」


 戦闘を終えた4人は、壁の岩に隠れた通路を見つけた。


 「……通路、ある」


 「この先が本命っぽいな」


 「よし、ここ抜けて……ミスリル、掘りに行こう!」


 「ぶさかわも準備はいい?」


 「きゅっ!」

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ