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8.「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」


 2020年10月16日公開。最早説明不要かとは思いますが、週刊少年ジャンプで連載された原作が2019年にテレビアニメとして放送され、ufotable制作による作画の美しさやバトルの凄まじさが話題になり大ヒット。

 この「無限列車編」はその続編で、初の映画化。配給は東宝・アニプレックス。

 コロナ禍の中でありながら、国内で404.3億の興行収入を記録。「千と千尋の神隠し」の316.8億を抜いて日本歴代興行収入第1位を獲得。当然この記録は2025年の今も破られていません。

 もう一つ言うと、全世界での興行収入は5億700万ドル。2020年の年間興行収入世界第1位だそうです。け、ケタが違う……!!


 2021年にはテレビアニメで「遊郭編」、2023年に「刀鍛冶の里編」、2024年に「柱稽古編」が放送。そして2025年夏、遂に最終編となる「無限城編」の第一部が公開されます。

 一体どれほど伸ばすのか、期待したいところ。


 あれほどの興行収入を叩きだした鬼滅「無限列車編」ですが、入場者特典はどうだったのか。

 まず公開初日からみると


「煉獄零巻」:原作者描きおろし漫画。全国450万冊配布。

『煉獄杏寿郎の鬼殺隊での初任務を描いた漫画、劇場版登場キャラクターの新録”大正コソコソ噂話“や、劇場版スタッフキャストインタビューなどを収録した84ページの大ボリュームな特製冊子』(公式サイトより抜粋)


 改めて書き出してみると内容が濃い……

 さらにこれにプラスして、原作者イラストを使用した特製ぬり絵も配布。

(しかも今見たら公式サイトからも直接ダウンロード出来てしまうw)

 メッセージから察するに、この頃はまだまだコロナ禍だったことからの制作サイドの配慮でしょうか。



 しかしそれ以降しばらく特典はなく、新たな特典が出てきたのは11月になってから。


 ・11月14日(5週目):ufotable描きおろしイラスト第1弾

 ・11月28日(7週目):ufotable描きおろしイラスト第2弾

 ・12月12日(9週目):来場御礼スペシャルブック

 ・12月26日(11週目):キャラデザ描きおろしメモリアルボード

 ・4DX:無限列車切符風アクリルキーホルダー


 どれも毎週ではない上、ラ ン ダ ム 要 素 ゼ ロっていうのが凄い。

 コロナ禍ゆえの配慮もあったかも知れませんが、隔週かつランダムなしであそこまで興行を伸ばせたのは、やはり作品そのものの凄まじい爆発力によるものか。

 老若男女、ほぼ全ての層を巻き込んだだけのことはあります。



 さらにその後もだいぶ長い間、特典はなかった。

 再度特典が登場したのは、公開からなんと半年近くも経過した3月。


 ・3月27日(24週目):LINEスタンプ風シール

 ・4月3日(25週目):ufotable描きおろしイラストカード2枚セット


 ここでもランダム要素はなし。ランダムでなくイラスト2枚セットはさすがとしか。


 そして次の特典が出たのは7月。

 公開から9か月。「最終上映」と銘打った7月22日からの約1週間で、『煉獄杏寿郎誕生日記念ufotable描き下ろしバースデーカード』が配布。

 最後の最後に至るまで、見事にランダム要素はゼロでした。さすが煉獄さん!!としか言いようがない。


 コロナの影響で多くの映画が延期となる中、無限列車編は最初の上映館数だけでも403館と非常に多く、さらに「時刻表」と呼ばれるレベルで各館での上映回数も多かった鬼滅。1日30回40回と上映を行なう劇場もあったらしい(;゜Д゜)

 なので現在通常上映されている作品とは一概に比較が難しい部分もありますが、やはり無限列車編の場合、特典は興行収入を伸ばすというよりあくまでファンサービスの意味合いが強い印象です。

 原作は勿論のこと、テレビアニメの質の良さが非常に話題になり、そこから続いての映画の凄まじさが生んだ驚異的大ヒットと言えるでしょう。


 これを考えると、興行収入がどれだけ伸びるかはやはり作品の力と、あとはどれだけ最初の上映館数と座席を確保できるかが非常に大きいのか……どれだけ良い作品であっても、上映している映画館がろくになければ見たくても見られないのは当然の摂理だし。

 勿論、CMなどでの宣伝も重要。映画の存在を知られなければどれほど良い作品でも伸びるわけがない。

 現状で考えると、入場者特典の重要度はその次ぐらいかも知れません。作品力と事前の宣伝と座席数確保の方が重要度は高いものの、確保した座席をどれだけ長く保持できるかという点を考えると決して無視はできない要素。

 だから鬼滅が初手で一番良い特典を出してきたのはかなり良かったのではないかと。


 さらにヤバイのが、2025年5月からこの無限列車編のリバイバル上映が全国423館で開催されるという点。5週間限定とはいえ、どこまで伸ばすのか……

 そして鬼殺隊最後の戦いとなる無限城編は一体、興行収入的にもどうなるのか。特典にはついにランダムが混じってしまうのか、ランダムでなくても毎週になってしまうのか。

 無限列車編と比べても人気キャラはかなり増えているからランダムは大いにありそうですが、はてさて……

 期待しながら待ちたいものです!




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