3.「忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」
※ 作品サゲにならないよう十分注意して書いたつもりですが、忍たまファンのかたにはかなり不快な文章になっていると思いますのでご注意ください。
また、重ねて申し上げますが作品そのものを貶す意図は全くありません。その点だけはご理解いただければ幸いです。
2024年12月20日に公開された、「忍たま乱太郎」シリーズ劇場版3作目。
NHKでも放映されている子供向け(一応)アニメですが、どういうわけか大きなお姉様たちに大人気で有名(?)
前作の劇場版は、公開日がなんと東日本大震災の翌日。大変な不運に見舞われ、興行収入にも恵まれず、スタッフの方々は弔い合戦のつもりでこの劇場版に挑んだとのことです。
そのおかげか、かなり良い映画に仕上がっているそうな(当方未見)。
普段のギャグアニメとは一転、シリアスあり涙あり、苛烈なバトルや戦争描写もあり。
それでも子供向けの体裁を崩さず、かつ、大人の鑑賞にも耐えうる作品になっているそうです。
しかし問題はその特典。
配給はSEEDと同じ松竹ですが、SEED以上にヤバイ特典商法が展開されております。それは……
1週目から怒涛の
毎 週 ラ ン ダ ム 特典攻勢!!!
初週→キャラクタークリアカード(ランダム5種)
2週目→描きおろしイラストカード(ランダム2種)
3週目(年末年始)→描きおろしイラストカード(ランダム2種)
ここまででも結構な毎週ランダム商法ですが、さらに加速するのが4週目から。
正月明けに連続で来たのが
4週目→後日談つきイラストカード(ランダム3種)
5週目→後日談つきイラストカード(ランダム3種)
勿論、4週目と5週目のイラスト及び後日談は全く違うものです。
今一度言いますが、映画から派生するストーリーをランダムにするのはマジの禁じ手だと私は思っています。何度でも言う、本 編 で や れ!!!!!
やらかしたのはSEEDが先ですが、忍たまは何がヤバかったかというと、これを2週連続でやらかした点(しかもこの少し後に3度目もある)
良い映画だったからOK? ならば余計にこんなお行儀悪い商売やめなさいと公式に大声で言いたい。映画の内容に関わらず悪貨は良貨を云々言われるだけ。
ゲ謎でさえ言われまくったんだぞ!!!
しかしそんな私の悲鳴には全く構わず、忍たまの興行収入はこれにより大きく動いた。動いてしまった。
上映館数の多さ(320館超)に比して忍たまの初動は当初の予想を下回っていたという噂もありましたが、この4・5週目の特典によって異常に流れが変わってしまった感あります。
よりにもよって個人的に超極悪地雷の、ストーリーつきランダム特典によって(´;ω;`)
4週目5週目ともに、興行収入は3億近くを叩きだした。叩きだしてしまった。
5週目なんか座席数が最初の5分の1にまで減っていたのに3億近く。恐らく多くの映画館で難民が発生していたと思います……だから知的好奇心刺激はホントにヤバイんだってぇえええ!!!
さらに忍たまがマズイのは、4週目5週目という、上映館数が減り始めたタイミングでこれをやらかした点です。
SEEDのように一番最初、人が最も集まるタイミングでやればまだマシでしたが、上映館数も回数も初めの半分以下になったところのコレ。
ランダムじゃなかったとしても欲しい人全員に配布できるかは非常に怪しいのに、そこにランダム……
嬉しがってないで誰か怒れよと心の底から思いました。X見ながら。
SEEDも最終週でストーリーつきイラストランダム3種とかやってたから味をしめたか松竹!!
(これ以降、私は密かに松竹をチクショウと呼んでいます)
映画に限らずソシャゲでも何でも、こういうストーリータイプのランダム特典はそろそろ公取コラボになってもいい案件だと思う。
射幸心をあおるだけでなく知的好奇心まで刺していくのはマジで害悪でしかない。
本来なら映画を見て、そこから派生する物語も知りたい!と思った全員に配布するべきものなのに、その全員に行き渡らせるつもりがないのはファンだけでなく、ストーリーを書いたスタッフも報われない。個人的には「上映期間中に追加映像を入れました!」などというケースより凶悪だと思います。
短編だったとしても、いや短編だからこそ、ひとつの物語を書くにはかなりの労力がいるんですよ!?! 読みたくてたまらなくて、その為ならお金は出すよと言ってくれる人全員に読んでもらうべきだろう!!
結果的に売上上がったなら報われたと言えるんだろうか? いや、書き手の立場としてはやっぱり読みたい人に読んでほしい。少なくとも転売ヤーなどには絶対(ry
さらに6週目と7週目はコマフィルム風しおりランダム5種。勿論6・7週目で種類は全く別です。
7週目からはこれらとは別に4DXも開始され、そちらにも別の特典を用意。さすがにランダムではなかったけど。
当然、7週目の興行収入はまたしても3億近くを記録。この7週目で累計興行収入も20億を突破。
まぁ、通常版と4DX版の特典別々にすればそうもなります(;´Д`)
そして8週目がまたしても後日談つきイラストカード(ランダム2種)。
ただ、8週目の興行収入自体はそこまで大爆発はしなかったです(それでも2億は超えてきたけど)
聞くところによると、映画であまり出番のなかったキャラの特典だったとか……そこまでしてストーリーものランダムで出したいか? まとめて1種にした方が絶対良いでしょ!?とは思いましたが。
9週目が1週目クリアカードの再配布。正直これには心底ほっとしました(それでもランダム5種だけど)
次も後日談つきランダム(ryとかやられたらガチで正気失うかも知れなかった。
個人的に少なからず興味を持っていた作品ではあったので、いつぐらいに行くのがいいかなと状況を時々眺めてはいたんです……そしたら超絶地雷を連続で踏まれてそれ以外にも色々あって行く気が失せたっていう( ノД`)
そして10週目が恐らく最終特典になるようです。そこで初めてランダムでない特典、監督メッセージつきイラストがつきました。最後にして最初のノーランダム特典!!
しかし地獄の特典攻勢がようやく終わったと思ったら、その直後の2/24祝日になんと、なにわ男子の舞台挨拶つきライブビューイングが。全国120館超だそうで。
その前の週にも全国30館で声優さんをゲストに迎えての舞台挨拶つき応援上映ライブビューイングがありましたが、正直客層が全然違ってくるのでは……(;´Д`)
多分忍たまファンというよりなにわ男子(旧ジャニ)推しで埋まってしまうだろうことは容易に予測できるわけですが、最後であろう舞台挨拶ライブビューイングがそれでいいのか……せめて館数は逆じゃないのか……と、全くの外野でほざいております(;´Д`)
これについてもかなりモヤモヤしていますが、特典商法とは直接関係ないのであまり詳しくは触れません。
さらに「最終」と公式が銘打った特典が終わったはずなのに、MOVIXあまがさき限定・原作者描きおろしイラスト特典(尼崎は忍たま聖地)があったり、追加上映館限定で特典再配布があったり。
いやもう、ファンに何十回遠征&リピートさせる気だよ!?とツッコミが止まらないですw
ちなみにMOVIXあまがさき限定特典の配布開始日&翌日は即満席になったらしい。
ついでに言うと、ゲ謎とこれを比べる人も多いけど心の底からマジでやめてほしい。
ファン層は似ているかも知れないが共通点そのぐらいだから!
作品の方向性もキャラクターもその背景も本来のターゲット層も宣伝規模も公開規模も全然違うから!! 比べても意味ないから!!
ほうぼうでしょっちゅう忍たま興収関連で「これはゲ謎超え!」「ゲ謎超え行ける!!」とか言ってるの聞くからホントやめてほしい……
何度でも言うけど、ゲ謎は 毎 週 ラ ン ダ ム 特 典 なんて や っ て ま せ ん から!
それでもどうしても何が何でも比較したいという方々の為に、データ面での話をすると……
9週目時点での互いの興収を比較すると忍たまがゲ謎を若干上回ってますが、最初の座席数(忍たまがゲ謎の1.5倍超)やら4DX投入やらこの特典攻勢やらイベント攻勢やらの差を考えると、そんな劣勢にも関わらずある程度拮抗できているゲ謎が逆にスゴイという話になる。初動の差が1.5億ほどですが、8週目あたりまではそこからあまり引き離されてない。9週目10週目になると結構引き離されてますが、声優ゲストの舞台挨拶応援上映LV砲となにわ男子舞台挨拶全国120館LV砲なんて撃たれたらそりゃあ(ry
というか、ゲ謎がかなり伸ばした時期(7週目年末年始。ちなみにこの時期ノー特典)に忍たまは4DXやらコマフィルムランダム5種特典などの大攻勢かけていたり、ゲ謎が9週目に1~3弾特典をまとめたビジュアルステッカー(実質再配布に近い。勿論ノーランダム)を出したら忍たまも9週目に第1弾特典の再配布(ランダム5種)とかやってるのを見ると、松竹側も意識しているとしか思えないw
比較するなと言った口で比較しているのも何ですが、一応数字上ではそう出ていますということで。