17.「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」~その2~
鬼滅に続き、こちらもまさかのその2……続編です。
このエッセイを改めて読み直していて、「あれ、そういえばプロセカって特典8週目までだったっけ? 確かもうちょっとあったような?」と思って公式サイトを覗いてみたらなんと
本エッセイで触れた分では
まだまだ
全 然
足りなかった
という恐るべき事実が発覚。
なんと、8週程度ではその特典量の半分にも達していなかったのです……公式からの「26回映画見てね」はダテじゃなかった!!
具体的に9週目以降の特典状況を書き出してみるとこんな感じ。
9週目:後日談冊子(1種)
各ユニットの書き下ろし後日談ストーリーとイラストを1冊にまとめた冊子。
これはさすがにランダムではなかったですが(「ランダム」の文字がどこかにありはしないかを恐る恐る確認したw)、冊子もの、しかも映画の後日談となれば1種でも相当強力な特典。
上映館・回数がこの時期はかなり減っていたことを考えれば、せめて2週間ぐらいは配布期間が欲しかったところですが……配布期間は非情の1週間。すぐに次の超絶ランダム特典に切り替わってしまいます。
10週目・11週目
ペーパージオラマ(6種ランダム)
例によって10週目と11週目のキャラを変えてそれぞれで6種ランダム。
こういう手段を普通に「なるほど……」と流せるようになってしまった自分が悲しい。
12週目:スペシャルイラスト画集(1種)
これもランダムではなく、イラストレーター16名によるイラストを集めた画集だそうです。新宿ピカデリーでの展示イラストらしい。
後日談冊子もそうだけどこういう貴重な冊子系は1週間でなく2週間以上配布してほしいし、座席がまだ豊富だった1~3週目ぐらいに配布した方がファンにも優しいのではと思います。
ジャンプ系映画はだいたい早い時期に冊子系特典を配布しており、それが興行アップにつながることも多いのだし。
そしてその次は当然のようにランダム。
13週目:オリジナルミニキャラステッカー(ランダム6種)
14週目:クリアカード(ランダム6種)
ちなみにここまでのランダム特典の総数は合計100種。2~5週目のランダム14種連発が効きに効いての特典数100w
というかここまで、14週連続で特典出してるんですね……ファンに冷静になる余裕を与えない姿勢がすごいです。
こうなってくると特典制作費用も決してバカにならない金額かかってると思うんですが一体どれほどになるのか。
そして15週目が1週目のCD再配布。ここにきてやっと来た再配布。
しかし再配布だろうがなんだろうがランダム6種は変わらずです。
さらに、第16~18週目ともなると……もうこんな感じ。
(最早書き出す気力も失せてるので公式サイトからコピペ)
第16週目:2025年5月2日(金)~2025年5月8日(木)
アクリル称号キーホルダー①【全10種ランダム】
第17週目:2025年5月9日(金)~2025年5月15日(木)
アクリル称号キーホルダー②【全8種ランダム】
第18週目:2025年5月16日(金)~2025年5月22日(木)
アクリル称号キーホルダー③【全8種ランダム】
わぁい、ランダム総数が126種になったよー
ついでに、17週目となる5/9からは4DX・MX4Dの上映が開始。勿論特殊上映専用の特典もあります。さすがにランダムではなくクリアカード1種でしたが。
(あと、4DX上映版にも通常上映の特典が配布された点は良心的だと思う。この映画の特典事情において数少ない良心的な部分)
ちなみに第18週目ともなるともう殆どの映画は上映終了しているか、店じまいの準備を始めている時期。
鬼滅の無限列車編でもとっくに興行収入歴代1位を達成して370億を超え、だいぶ弱ってきている頃。この時期になったらだいたいのアニメ映画は特典の再配布を繰り返すか、ファンへの感謝としてランダム要素のないイラストカードなどを配布する……というイメージが強い。
しかしプロセカは止まらない。ここに至っても新規ランダム特典とは!
忍たまでもSEEDでもアイナナでもこのへんで止まっているのにプロセカは何故か止まらない! 何故だぁ!!
気になる興行収入は公式Xによると5/12時点で14億超、動員数は110万人だそうです。
これが多いか少ないかの議論は別として、単価を計算すると約1250~1300円というところでしょうか。これまで取り上げた他のアニメ映画の単価と比べてもだいぶ低いところを見ると、やはり学生などの若年層が中心なのでしょう。
(ゲ謎や忍たま、鬼滅、ワンピ、スラダン、ハイキューなどはだいたい1400~1500円台。SEEDやアイナナ、うたプリはもう少し高くなり、最近やったヒプマイはかなり特殊な上映形式だった為にべらぼうに高く2400円台。それに対し、メインターゲット層の年齢がかなり低いプリキュア(オールスターズFの場合)は1200円ぐらい)
未成年が中心となる層から特典地獄でこれだけ搾り取ってるのか……と考えるとガチで恐ろしい。
その1を書いた時は半分ぐらい冗談のつもりで「親の金から?」と書いたけど、最早笑えない領域。多分大半は懸命におこづかいはたいてお金出してるでしょコレ……
そしてキーを打つ手も震えてきた第19週目は
ホログラムクリアカード(ランダム2種)
これまでより滅茶苦茶優しいと感じたそこの貴方、感覚がほぼ麻痺しています。
絵柄見る限り、これだったらセットで配ったっていいだろと思いましたが……
その次週でようやくセット配布が来ましたw
第20週目:A5クリアファイル(3枚セット)
絵柄は映画のティザービジュアル・メインビジュアル・第2弾メインビジュアルの3種なのでそこまでレア感はなく、ごくごく普通の特典。
ただ、第20週目まで毎週ほぼ新規で特典を出すってこと自体が異常なんですが。
とどめに、6/6から先の第21週「以降」の特典として、4・5週目の描き下ろしミニ色紙を再配布。
つまり4・5週目の週替わりランダム14種地獄が週ごとに延々ループ!!というわけでw
「揃えられなかった人も、この再配布でもう一度チャンスがあるよ!♪」と言えば聞こえはいいですが、多分全国の上映館数もこの時期には両手で数えられるレベルになっているだろうに(回数も恐らく1日1回レベル)、それでもランダム14種を強行。どれだけ週を重ねたところで容易にコンプ出来ると思えないんですが。
さらに恐ろしいのが、公式サイトをよく見るとなんと第40週目(10月下旬)までのスケジュールが詳細に記載されている点。無限城が弱ってきそうな頃までやるつもりかお前。
どうやら上映前アナウンス・アフターライブ前アナウンス・アフターライブ・上映後アナウンスで登場するユニットの組み合わせにかなり種類があり、週ごとに細かく違う模様。これがランダムじゃなくて良かったと心から思う。
また、8/29からDolby Cinemaでの上映が開始され、そちらでも同じようにランダム14種特典を配布しているようです(こちらは上映前後のアナウンスなどはなく、アフターライブは全6ユニットの楽曲を編集した特別版らしい)
忘れちゃいけないのが、第1週からずっと配布されているゲーム用シリアルコード。「26回映画見てね」で話題になったアレです。
「すべての入場者特典に封入されています」と公式サイトにはあるので、その文言を信用するならば多分今もなお配布されていると思いますが、どれだけミクさんを特典まみれにすれば気が済むんだ……
最近公開されたうたプリ映画やヒプマイ映画の特典状況もちょいちょい調べていましたが、プロセカと比較すると「なんか普通」となってしまう罠(感覚麻痺)
勿論そちらもいつものランダム商法なのは間違いないんですがw
しかし一番可哀想なのは、こういう特典地獄映画の顔にされてしまったミクさんやボーカロイドたちである。
初音ミクってどちらかと言えばかなりクリーンなイメージだったんだけどな……




