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16.「劇場版鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」~その2~


 その1を書いたすぐ後にまた目まぐるしく状況が変わっていくのが、公開中映画……というか鬼滅の恐ろしいところ。

 さすがに8月中の300億突破はいかに鬼滅でも無理があるだろうというのが(私含め)大方の見方でしたが、なんと8/31時点で興行収入299億8348万(動員数は2110万2792人)という、まさに後ほんの一歩というところで超絶ギリギリの寸止め。

 恐らく9/1の午前中に300億を突破、国内歴代興行ベストスリー入りを果たしたのは確定でしょう。


 無限城第一章公開前

 予想:「150~200億行けばかなり上出来だろうけど、それでも前作から半減って言われるのが鬼滅のつらいとこだねw」

 →実際:初動3日間で55億(4日間で73億)、歴代最速100億・200億突破


 200億突破後

 予想:「ま、まぁ、お盆休みっていうバフもあったし、無限列車の時と違って他にも強い映画多いし、さすがに8月下旬からは下がってくるだろうし300億突破は9月以降でしょ……」

 →実際:8月末でほぼほぼ300億達成


 凡人の予想を大きく超えてくる鬼滅、興行までが無限城と化しております。



 とはいえ8月末、特に8/29~31の3日間の興行は大激戦となりました。

 ゲーム実況からブームになり映画化された話題作「8番出口」が公開され、初日から若年層を中心に大幅な支持を集め、初動の3日間で興行は9.5億円、動員は67.1万人と大ヒットスタート。

 この8番出口と鬼滅、そして静かな強さを見せる「国宝」の三つ巴の戦いがどうなるかはかなり注目されていました。


 8番出口の公開は8/29。一方で鬼滅は声優インタビュー本というかなり強力な冊子特典があり、同時に4DXの本格公開という超強力な弾を仕込んでいました。

 しかし新特典配布も4DX公開も翌日土曜の8/30から。つまり8/29はまだ既存の特典(しのぶVS童磨キービジュイラスト)しかなく、8番出口の圧倒的優位は揺るがなかった。

 興行収入デイリーデータもそれを如実に示しており、8/29のデイリーは8番出口がかなりの大差で鬼滅をおさえ見事首位に。

 デイリーデータはあくまで推測値で実数ではないし、公式の発表もないから実際の数値がどうだったかは分かりませんが、日間ランキングが存在していれば8/29は8番出口が首位だったのではないかと思われます。


 そして鬼滅の特典配布が開始され、4DXなどでの特殊上映も始まった8/30・31の土日は鬼滅が8番出口を逆転しました(日曜日には舞台挨拶ライブビューイングもあった)


 しかし、デイリーデータ上では金曜日の大差をひっくり返すまでには至らず。

 なので、公式に具体的な順位が分かる週末ランキング(金土日3日間の集計)では8番出口が鬼滅をおさえ、鬼滅の連続V(それまでは6週連続で鬼滅が首位だった)を阻止するか!?と思われました。

 無限城4DXの予約が熾烈すぎる争奪戦となっているという情報がかなり多かったので、4DXの単価の分興行収入では鬼滅が上だろうという見方も多かった。ですが、週末ランキングは興行収入ではなく動員数でランキングが決まる方式。

 それ故、8番出口・初動で鬼滅撃破!の見出しが各メディアを席巻するのでは!?という予測も多かったですが……



 フタを開けてみれば、8/29~31の週末興行は

 鬼滅:動員70万6000人 興行収入10億9500万円

 8番出口:動員67万2000人 興行収入9億5400万円


 となり、大接戦の末鬼滅の辛勝。

「デイリーデータはあくまで有志による推測値にすぎない」という結果を見せつけることになりました。そして累計興行収入自体は299.83億というとんでもない寸止めぶりが話題にw


 ゲーム実況で大ブームになったのはつい最近な上、主演が二宮和也ということもあり、8番出口は相当な強敵になるであろうことはかなり前から(ド素人の自分でも)予測は出来ていました。同じようにyoutube発で大ヒットした「変な家」の例もあるので。

 なので鬼滅は、冊子特典・4DX本格開始・舞台挨拶ライブビューイングという三本柱をここで一気にぶつけてきたのではないでしょうか。

 結果として「8番おじさん、初週で鬼滅撃破!」はなくなりましたが、鬼滅の強敵として9月以降も立ちはだかることは間違いないでしょう。


 それにしても8番出口と無限城、いずれも「出口の見えない迷宮」という点では共通しているのはどういう偶然かw



 4DXなどの特殊上映開始・冊子特典・舞台挨拶ライブビューイングの3連打は凄まじかったですが、この中で最も効果的だったのはやはり4DXではないかと自分は思います。

 あの無限城の無限ぶりとバトルの凄まじさを通常版で見たなら、4DXはどんなヤバさになってしまうのかとは誰しも思うことでしょう。体感アトラクションが平気なかたなら是非とも見に行きたい!!となるかと。自分は酔ってしまうので無理なのが残念なところですが(;´Д`)

 その次に強いのが恐らく冊子特典。今回メインとなるキャラクターたち7名の声優インタビューはかなり濃いと評判で、これも一見の価値があるかと。


 どちらかといえば、効果はそこまであったか?と疑問なのがライブビューイング。

 普通の映画であれば出演者の舞台挨拶兼ねてのライブビューイングはとんでもない集客力を誇りますが、鬼滅、特に無限城編第一章は少々状況が違っています。

 鬼滅の場合はライブビューイングでなくとも、普通に通常上映で見たい層がわんさか入ってくる。むしろ「舞台挨拶? 長くなりそうだから普通に見るほうがいいや」となるライト層もかなりいると思われる。

 実際、鬼滅無限城編第一章は2時間35分とかなり長尺。ここに休憩挟んでさらに舞台挨拶となると、そこまで時間が取れずに逆にライブビューイングを敬遠する層も出てきてしまうかと。

 さらにライブビューイングともなると、大きな箱を使って相当の時間を消費することになる。8/31のライブビューイングの場合で言うと、朝の9時40分から全国的に行われましたがその結果、デイリーデータでの鬼滅は午前中、ライブビューイングの開始時間以外はそれほど数字が上がってこなかった。

 普段どおりにまともに数字が上がり始めたのは午後になってから。勿論ライブビューイングの動員数は凄かったのですが、2位の8番出口との差は午前中だとかなり縮まりつつありました。

 ライブビューイング終了の時間帯になったらドカドカ積み始めて一気に8番出口を引き離していきましたが、もし週末ランキングで8番出口が勝利していたら「鬼滅はライブビューイングがデバフになった」と言われていたかも知れません。



 これを考えると、無限城編第一章に限って言うならばライブビューイングは普通の映画ほどには効果がないか、ヘタすると逆効果になる可能性もあるかと。

 どれほど舞台挨拶の内容が良くても登壇者に集客力があっても、普通に見て普通の時間に帰りたいライト層が無視できないほど多い。その上、ライブビューイングで時間を使っている間に他の映画がどんどん数を回していくことを考えると、そこまで効果はあがらないのではと思います。あくまで無限城第一章に限って言うならば、ですが。


 全国の劇場で一斉応援上映開催!というのは確か忍たまでもありましたが、集客効果はそこまでなかったような。「応援上映」という形態はやはり人を選ぶものだな……と思ったものですが、ライブビューイングでも似たようなことが起こるとは。


(とはいえ、この程度のことは制作側も当然把握しているはずなので、やはり鬼滅の場合はライブビューイングも特典と同様、興行収入の為というよりもファンサービスの側面が強いのかも知れません。目先の興行を求めるより、作り手の熱を出来るだけ多くのファンに伝えることが大事という姿勢なのかも。

 他のアニメ映画だったら、声優インタビュー冊子特典を3種に分けてランダム配布とかやらかしてもおかしくないしw)



 夏休みの最後、このように壮絶な死闘の果てに週末ランキングを制した鬼滅。

 しかし9月3日、我妻善逸の誕生日にまたしてもデカい一発を繰りだしてきた!

 それが、個人的には待ちに待っていた「善逸VS獪岳キービジュアル」!!


 炭治郎&義勇VSアカザ、しのぶVS童磨があったから当然善逸VS獪岳も来るとは思っていましたが、ファンとしては若干待たされた感がありますw

 3日は午前中に善逸バースデーイラストが公式から出て、可愛いなぁとほっこりして、もしかしたらキービジュも午後イチぐらいで来るかも?と待ち構えていたら特に何事もなかった(海外から情報が漏れたとかちょっとした騒動はあったが)

 やっぱり善逸のイラストはもう少し先になるのか……とだいぶ諦めかけていたら、なんと夜9時台になって超絶カッコイイ善逸VS獪岳キービジュが公式から大発表!!

 解禁PVも滅茶苦茶にカッコイイし美しい上、凄まじさと切なさが同時に感じられるBGMが最高。ファンにとってはこれ以上ないほど特大のバースデープレゼントと言えるでしょう。

 個人的には朝のバースデーイラストとの落差がありすぎる善逸にちょっと笑ってしまったがw


 そしてこのキービジュアルも当然、9/13からの特典になりました。しかし配布数は100万枚と、これまで(炭治郎&義勇VS猗窩座が300万枚、しのぶVS童磨が200万枚、インタビュー冊子が250万冊)に比べだいぶ数が少なく、連休中に尽きてしまうのでは!?という予測も多い。

 当方は何とか時間を作って無事ゲットしましたが、数も少ないし何とか連休中に!と考えるファンも多い為か、9週目とは思えないほどの入りでした……


 そして、イラストを見ていると他のキービジュアルも揃えて並べたくなってしまう不思議。

 10月あたり、さすがにだいぶ客足が落ちてきた頃になってからキービジュアル特典再配布(3種ランダム)とかが来る可能性はかなり高そうな……来てほしいようなやめてほしいような(;´Д`)


 しかもこのキービジュアル、なんとanan表紙にもなっていた!!

 今最もホットな義勇さんもアカザも、女子人気も高いしのぶさんも差し置いて善逸と獪岳ですか!?とは思ったものの、炭治郎&義勇VSアカザだと既に見慣れてしまっていつメン感アリアリ(そして3人を表紙におさめるにはいっぱいいっぱい)だし、しのぶVS童磨だと童磨の性質的にananではNGだろうしで、そう考えると一番真新しい善逸VS獪岳が採用されるのは自然なのか。


 鬼滅のキービジュアルイラスト3種を見ていて、何となく思い出したのはゲ謎のビジュアルカード特典。

 配布開始時点で絵柄が公開済か非公開かという違いはあるものの、どちらも作り手の情熱が存分にこめられ、映画の内容がこれでもかというレベルに色濃く反映され、鑑賞後に見ると思わず泣けてくるイラストです。

 ランダムとかじゃなく、ファンの心をわしづかんでくるこういう特典が欲しいものだ……と心から思う。



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― 新着の感想 ―
鬼滅人気、本当に凄まじいですね……! 私は特典にそこまで執着する方ではないのですが(そもそも推しの煉獄さんがもういないので(´・ω・`))、それでも鬼滅はビジュアルも綺麗だしもらえると嬉しいです(*´…
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