表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/19

15.「劇場版鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」~その1~



 ※ほんのわずかですが、「鬼滅の刃」のネタバレ要素があります。映画未鑑賞のかたはご注意ください。



 2025年7月18日に満を持して公開された鬼滅の刃、新作にして最終章序章、無限城編第一章!

 初動4日間の興行成績がなんと73.16億、動員516万4348人(3日間では55.24億(動員384万3613人))!!!

 これは国内でのオープニング成績、初日成績、単日成績の3つで歴代1位だそうで。

 無限列車編の初動46.2億(動員342万人)を上回り、その後も無限列車編と拮抗する驚異的な推移を見せています。公開5週目の成績で比較すると、無限城編が257.83億で無限列車編が233.4億と、約20億以上も無限城編が上回っているという。



 当然、公開直後からランキングはトップを独走。

 公開2週目には100億を突破し、4週目には200億を突破。7週目(2025/8/24時点)では280.88億と、もうタイタニックを超えて国内歴代興行ランキングベストスリー入りを果たしております。まさかここまで凄まじいとは……!!

「無限列車はコロナ禍っていう特殊なケースでもあったし、上映時間自体が3時間近くあるし、さすがに150~200億ぐらいが現実的ラインかな……」などという凡人(私です)の予測を軽々と吹き飛ばすこの異常興行。

 無限列車リバイバル不人気とは何だったのか。やはり鬼滅シアターの客入りの方が信頼出来たということか!



 他の映画、特にアニメ映画との比較もしてみたいところですが、あまりに規格外すぎて比較できる作品が無限列車編、つまり己以外に見当たらないというのが鬼滅のヤバいところ。君の名はや天気の子といった新海作品や、ワンピやコナンですら早々と超えられてしまったし。

 ジブリ作品も大ヒット作(千尋やもののけ姫など)はかなり昔のものになってしまい現在の動向と比較するのが若干難しいし、その千尋(316.8億)ですら早くも完全に無限城編の射程圏内という……

 30億だの50億だののラインで甲乙争ってギャンギャン喚いてるのがアホみたいに思えてきますw いや本来はそれが普通なんですが。



 そして、本エッセイ的に気になるのはその特典内容ですが……


 7/18公開からの最初の特典が


 原作者吾峠呼世晴イラスト特製アートスタンド

(原作第140話扉絵使用、全国500万枚限定配布)

 +

 非売品劇場用ポスターデザインカード(炭治郎・善逸・伊之助・カナヲ・玄弥・義勇からランダム6種)


 いきなり初手から原作者イラストにプラスでランダム特典を出してきた!

 と書くと衝撃的ではありますが、原作者イラストは描き下ろしではないし、ランダム特典のイラストも劇場用ポスターそのまま。そこまで希少価値があるかというと若干「?」がつきます。ランダムキャラも柱は義勇さんだけだし。



 無限列車について書いた時「次はキャラ増えてるしランダム来そうだな」とは確かに言ったけども、最初からランダムが来るとは……

 しかし初動73億とかいう頭オカシイ数字(誉め言葉)からすると、正直この特典効果がどれほどあったのかがあまり見えないw

 無限列車の時は初手に「煉獄零巻」(原作者描き下ろし漫画つき)という超強力な特典があったからそれも初動を押し上げた大きな要因になったとも考えられますが、今回の無限城の場合、描き下ろしでもない既存絵の特典がそこまで初動73億に貢献したのかというとかなり疑問符がつきます。やはり「鬼滅の最終章」に対する純粋な期待感がこの壮絶すぎる初動を叩きだしたと考えるのが妥当かと。


 細かく言うと「煉獄さんの仇! 無限列車編のリベンジだ!」というのもあるだろうし

 あの衝撃的な終わり方で幕を閉じてそのまま無限城に突入した「柱稽古編」の続きがどうなるのかというのもあるだろうし

 原作既読勢にしても、あの物語がいったいどんな凄まじい映像になるのかは非常に気になるだろうし

(個人的には『あの』善逸がどんな戦いを見せてくれるのかが滅茶苦茶気になってたし)


 といった、非常に多くのファンの様々な期待が反映されての初動73億だと思われます。

 だから最初のこの特典は興行押しあげというよりも、無限列車の時と同じくほぼファンサービスと言ってもいいでしょう。

 というか考えてみたら、この特典に原作者描き下ろしがあってランダム特典にさらに人気の柱いてランダム12種とかになっていたら多くの劇場が完全にパンクしたような……ただでさえ製氷機が壊れただのポップコーンが切れただのの話聞いたしw



 そしてその2週後、8/2からの特典第2弾が


「第3弾キービジュアルイラストボード」

 新たに劇場用ポスターとして描き下ろされた炭治郎&義勇VS猗窩座の死闘、その超美麗なビジュアルイラスト。全国300万枚限定配布。


 ちなみに鬼滅公式だとこの特典が何故か「第1弾」となっている。さっきのイラストボード+ランダム特典はどういうわけか公式的には第1弾ではない。つまり、特典の弾数が公式の数字とひとつズレている。本来なら第2弾のはずだが公式的には第1弾である。

 しかも特典の名前が「第3弾キービジュアルイラストボード」。

「来場御礼入場者特典」という名称から、公式としては「たくさんの来場に対する感謝としての」特典の第1弾がこのイラストボードという位置づけで、前回の特典はあくまで「入場者特典」ということなんだろうけど、色々混乱するので無限城編第二章からはやめていただきたい……



 そしてその次の週に来たのが


「クリアカード(全6種ランダム)」


 絵柄は劇場用ポスターからの使いまわしで、2~3キャラが1セットとなって描かれたクリアカード。全国400万枚配布で2週間限定。

 組み合わせは炭治郎&義勇、善逸&ねずこ&伊之助、しのぶ&カナヲ、無一郎&悲鳴嶼、伊黒&蜜璃、不死川兄弟となっています。どの組み合わせが来てもかなり嬉しいファンが多いのでは……自分はちょうどこれの配布時に行きましたが、おばみつを当てました♪



 公開から1か月で既に特典数は3。無限列車と比較するとだいぶ特典のペースが速いですが、他のアニメ映画(特に松竹系)と比べるとめっちゃ普通かな……と思ってしまうのはいいのか悪いのかw(無限列車の頃はコロナ禍もあり、公式側も思うように特典を連発出来なかったというのもあると思う)

 ただ特典効果に関して言うと、あまりにあまりな数字すぎて効果がほぼ見えないというのは変わらない。あくまでファンサービスか、もしくは次週に向けての座席減対策に利用しているという感じです(真偽は不明だが、特典の配布予定があるとそこまで座席減されないらしい……?)


 特典目当てのリピーターは10人に1人ぐらいで、他の9人は「圧倒的な映像と凄まじいドラマ見た上に特典までもらった! 嬉しい!!」という勢が殆どでは?というのが個人的な印象。

 次の特典が欲しいのでそれまでは敢えて行くのをやめておく、いわゆる特典控えもそこまで出ているようには思えないし。

 ただ、仮に10人に1人が強火勢リピーターとしても、それが約500万人(初動の動員)のうちの50万人いるかも考えるとトンデモナイ。



 そして8/23からの特典、通算第4弾(公式だと第3弾)が


「第4弾キービジュアルイラストボード」


 これも前回のキービジュアルイラストボードと似たような仕様で、しのぶVS童磨Ver。1週間の期間限定で、全国200万枚限定配布。

 やっぱりやたら混乱するので、せめてキービジュアルを数える時は「その壱」とか「その弐」などの漢数字にしませんか公式さん……これ現場でもミスが発生しかねないのでは(;´Д`)



 ここまでの興行成績を見ると、特典効果が見えないレベルに数字がトンデモナイのは間違いないですが、お盆含めた夏休み興行というのはかなり効果があったのかなとも思います。

 普通に考えて、平日であっても普段の土日と同程度に人が入るというのはやはり強い。

 夏休みは大作が連続で来るので、いかに鬼滅といえどもどうしても週ごとに席が減らされてしまうからどうなるのか……無限列車の時のように閑散期に公開したほうが……と思っていましたが、MERやジュラシックワールドやしんちゃんといった大作を寄せ付けずトップをひた走る強さ。


 そして鬼滅がとんでもない数字を出す中、実写邦画の「国宝」(2025/6/6公開)もかなりの強さで常時ランキング2位をひた走り、ついに実写邦画で「踊る大捜査線2」以来22年ぶりの100億超えを達成したという。当然特典などほぼゼロの状態で。

 さらにそれがニュースで報道されたことで、今なお観客が増え続けているという……報道ブーストは特典以上に強い!!

 鬼滅も無限列車の時は相当の報道ブーストがあったように記憶していますが、今はフジが放映権を獲得した関係でフジ以外ではあまり報道されていない模様。せっかくの史上最速300億という大記録が出るかも知れないというのに、これはちょっともったいない気もします……無限列車を超えない限り他局では報道せんというのか!?



 鬼滅も国宝も上映時間は3時間近く。トイレが心配……ではなく、他にも大作が次々に来る中、映画館側が週ごとの座席の割り振りに滅茶苦茶苦慮しているのは間違いないでしょう。

 ただでさえ映画館スタッフの方々はこの酷暑の中、とんでもない人数の対応に四苦八苦させられまくったことと思いますが……熱中症には気を付けてくださいと心から思う。



 恐らく鬼滅の特典がその効果を分かりやすく発揮してくるのは、夏休み明けの9月から。

 8月末からは、ゲーム配信でちょっとしたブームを巻き起こした話題作「8番出口」も公開され、さすがにそろそろ鬼滅のトップも脅かされるのでは?と思われます。

 しかし鬼滅も8/30から4DX版が本格的に公開となり(お盆の時期に1週間だけ先行公開はしていた)、さらに8/31には石田彰、中村悠一、Lynn(敬称略)の舞台挨拶ライブビューイングがあります。

 そして同時になんと、ついに冊子特典スペシャルインタビューブックが配布開始! これ書いてる間に情報が来たw

 内容は花江夏樹・櫻井孝宏・石田彰、下野紘・細谷佳正、早見沙織・宮野真守(敬称略)の3組が映画を語るインタビュー。つまり今回のメインとなる3つの激戦に関わるキャラの中の人たちが総登場というわけで、これは非常に強力な特典となりそう!!

 全国250万冊限定で9/12までと期間も限定なので、恐らくその次にも特典があるのでは……


 ちなみに4DX版では冊子特典はつかず、オリジナルステッカーがつくらしい。絵柄は炭治郎&義勇VS猗窩座のキービジュポスターと同じ。これだけもうかってるなら4DX版にも配布してくれよと言いたくなりますが、やはり冊子特典はイラストカードなどと比べるとどうしても生産できる数に限界がある以上難しいのか(;´Д`)

 普通のアニメ映画と比べると必要配布数もケタ違いだろうし。



 そして炭治郎&義勇VS猗窩座、しのぶVS童磨のキービジュポスターが来たのなら当然次に来るのは善逸VS獪岳だろう!!と予測できるわけで、個人的にはコレが一番期待したい特典です。善逸の誕生日が9月3日なのでそれに合わせて9月の第1週か2週に来る可能性は高いと思っていましたが、来るならやはり9/13からなのか……?

 そしてちょうどそのあたりで300億超えの可能性も相当高いと思っていますが……果たしてどうなるか!?



 さらに気になるのが、無限城編第二章の動向。

 無限列車だけでなく無限城第一章までもが300億超を出しそうな現状で、第二章にプレッシャーがかかることは間違いない。

 自分は未だに原作未読ですが、炭治郎や善逸や義勇といった今回大活躍のメインどころがあまり出ず、かわりにこれまで以上に残虐なシーンが多いというのは聞いております……

 何といっても主役の炭治郎が(多分ほぼ)不在という状態で、他の柱などの人気メンツでどこまで行けるのか。鬼滅の底力が試される第二章とも言えるかも?


 年齢制限はどうなるのか、PG12におさめられないレベルだった場合どうなるのかも気になるところ。

 ゲ謎の通常版と真生版で、ほんのちょっとの明るさや血の色や量の差でPG12とR15+が分かれることは判明してるし、どうなることか。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ