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も一度休憩~「再上映」の効果って?~


 ※(2025/8/31)本項を最初に書き上げてカクヨムに掲載したのは2025年6月1日、鬼滅無限城編第一章公開前です。従ってだいぶ的外れなことも書いておりますがご容赦くださいm(__)m





 最近は人気が高かったアニメ映画は、よく再上映されるようになりました。

 再上映で話題になったのがスラダン、ワンピース、ガンダムSEEDといった作品。ゲ謎真生版もそうです。ブルーレイ発売直前に、その宣伝も兼ねて再上映するケースもよくあります。

 その多くは映像の質を向上させたり、追加映像を加えたり、新たに特典を用意したりなどでファンにとっては嬉しいものですが、興行収入面ではどういう影響があるのか。


 ゲ謎の場合は最初の上映(2023年11月17日)から約1年後の2024年10月4日に、再上映版となる真生版が公開。全国150館前後の規模で1か月ほど上映され、真生版だけの興行収入は4.23億。

 この効果により、ゲ謎は見事累計興行収入30億を突破しました。

 特典の水木&ゲゲ郎イラストが良かったのも勿論ですが、真生版になって初めて4DXが導入されたというのも大きいでしょう。最初の上映時にはなかったものが色々追加されるというのは非常に嬉しい。ゲ謎のように上映当初はそこまで期待されず、特典も多くは用意されず、特殊上映もなかった作品となればなおさらです。


 スラダンの場合を見ると、2024年1月23日に「1日だけの復活上映」が開催。この時の興行収入は1.33億。

 さらに2024年8月13日からも2週間ほどの大規模復活上映(wikipedia情報だと383館以上)があり、興行収入は5.12億。この再上映効果により、累計興行成績は164億を超えています。

 しかしwikiをよく見ると、公開規模に対してこの数字は「失敗」とはっきり言われたこともあったようで。決算にはそこまで影響はなかった模様ですが、少なくとも数字としては大成功の部類ではなさそう……


 とはいえワンピース(FILMRED)もその前年、同じような規模(全国366館)での1か月限定再上映を2023年10月20日から行っています。Wikipediaによれば「映像ソフトへの収録時にリテイクを行った特別版を、4Kアップコンバートした上で上映され、声出し可能な応援上映「ウタLIVE in映画館」も実施」とのこと。この再上映で累計興行収入も200億を超え、東映配給映画では初の200億超え作品となったそうです。

 最終的な累計興行収入は203.3億。再上映のみの数字だと6億ちょい超え程度ということに。



 劇場版ガンダムSEEDも、公開終了後の2024年9月20日より本編映像にアップデートを加えた期間限定の特別版を上映。実質再上映と言えるでしょう。

 しかも第1弾第2弾に分かれてそれぞれ違うエピローグカットがあるという、太っ腹なのか極悪なのかよく分からない商法。

 特典については1つ目が修正後の原画を使用したミニクリアファイル、2つ目が50億円突破記念イラスト、3つ目がキャラデザ描き下ろしイラストカード。ランダムがなかっただけ多少良心的というべきかw

 規模自体は全国100館程度とそこまで大きくはなかったものの、これにより累計興行収入は50億を突破。再上映のみの数字だと5億前後といったところでしょうか。

 ゲ謎もそうですが、再上映はキリのいい数字に届かせる効果もあると言えるでしょう。



 ここまで見るといずれの作品も、上映規模がかなり違っていても再上映の興行収入自体は5~6億前後に終始しているように思えます。ブルーレイを購入するレベルのコアな層を中心に数字が出ている感じ。少なくとも再上映だけで20億だの30億だの行くことはない印象が強い(千と千尋でも再上映を2回やっていますが、2回分を合わせて12.8億だったそうな)



 そしてつい最近の再上映作品といえば、「鬼滅の刃無限列車編」。

 来たる無限城編第一部に備えて、2025年5月9日から全国500館超規模で、5週間限定の上映だそうです。

 何度か再上映されてそうな印象もあるこの作品ですが、実は2020年公開以来初のリバイバル上映となるらしい。上映期間自体も長かったし、テレビ放映バージョンだので散々擦られていたから何度も上映されていたような印象もあったけど実は初めてらしい……


 ちなみに4月4日から、「鬼滅シアター」と題してこれまでの鬼滅の物語を章ごとに分けて1週間ずつ上映されています。無限列車編リバイバルはその一環とも言えるでしょう。

 無限列車編までは5週間で合計5章が上映されていましたが、どれも上映規模は全国33館とかなり少なかったものの、結構な入り。

 特に那田蜘蛛山編と柱合会議編は人気が高く、デイリーデータで計算すると金土日の着席率が4割を超えていたようです。


 なので、無限列車編リバイバルも相当入るのではと予測していたのですが……

 フタを開けてみると、初動の3日間で動員は7万5142人、興行収入は1.27億。

 ゲ謎真生版の初動(1.56億)をちょっと下回る結果となっておりますが、公開規模や期待値を考えると予想以上に厳しい結果ではないでしょうか。

 考えてみれば無限列車編はテレビでも何度か再放送されていたし、そもそも上映期間も長かったし、日本全国誰もが煉獄さんの顔ぐらいは知っていると言っても過言ではない。

 その上、今回のリバイバルでの初回特典は「煉獄杏寿郎バースデーカード」。描き下ろしでもないし(メンズノンノ表紙イラストを彩色したものだそうで)、当然ランダムでもないという。

 5/10の煉獄さん誕生日に合わせたとはいえ、なんかもうちょっと、こう……!!と思ってしまいます。

 その上、リバイバルでの目玉とも言える「無限城編第一部」の劇場版限定予告が、若干期待外れだったとの評価もあります(決してクオリティが悪かったわけではなく、時間が短すぎて出された情報が少なすぎたそうで)


 5/17からは、初上映時にとんでもない人気を博した「煉獄零巻」の再配布。カバー以外は内容は変わらないとのことですが、こちらもやはりそこまでは……といった感じだったようです。


 この入りの悪さは鬼滅の人気が下がったというよりはやはり、再上映映画に期待しすぎという点が大きいと思います。

 本上映時に100億とか200億とか稼いだ映画でも、再上映での興行成績はせいぜい5~6億ぐらい行けばいい方というデータが出ているにも関わらず、400館だの500館だのの規模の席数を用意してしまう方が悪いというか。

 鬼滅シアターにおける他の編の上映は非常に席数が少ないながらもかなり入っている点からも、やはり無限列車の席数を減らしてその分他の編(特に那田蜘蛛山)に席を分けたほうが断然良かったのでは……これから上映予定の遊郭編や刀鍛冶編もかなり人気だし、そっちに分けてほしいものです。


 鬼滅シアターの特典はそれぞれのキービジュアルのクリアスタンド。1種のみで当然ランダムはありません。

 それでも入ってるんだから、やはり鬼滅自体の人気はまだまだ健在ということでしょう。

 無限列車には及ばないとしても、無限城編第一部は150~200億ぐらいはいくのでは?と個人的には考えていますが、果たしてどうなるか。


 さらに個人的意見を言うと、善逸のあの戦いを早く見たい!

 無限城の第一部で見られると考えていいのだろうか。



(2025/8/31追記:無限城編第一章、このような自分の予想を遥かに超えて凄いことになっております……

詳細は次の項で!!)




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