11.「THE FIRST SLAM DUNK」
2022年12月3日公開。原作の最終回から26年半を経て制作され、原作者の井上雄彦自らが監督・脚本を務めた劇場版。配給は東映。
原作の最終エピソードであり、テレビアニメでは出来なかった山王戦を描いたことで大変話題になったものの、声優陣の一新などで公開前から炎上騒動も起こっていた作品でもあります。
しかし公開されてみると評価は一変。そのクオリティの高さが話題になり、公開から67日間で興行収入100億円を突破。2023年7月31日には150億円を突破し、2023年8月31日に終映したものの翌年1月に一日限りの復活上映が、そして8月に383館以上による大規模復活上映が実施され、累計動員数は1135万人を超え、興行収入はなんと164億6413万円にものぼった……
ジャンプ人気作ってホント凄いですね(;´Д`)
そして、入場者特典はどうだったかというと――
・初週:井上雄彦描き下ろしビジュアルカード
・4週目:井上雄彦描き下ろしA5ミニポスター
・5週目(年始):安西先生タプタプステッカー
・10週目:ポストカード
・14週目:クリアファイル
・15週目:横断幕ステッカー
・20週目:タプタプステッカー(5週目の再配布)
・22週目:キャラクタースタンド(5種ランダム)
22週目まで上映というだけでも凄まじいですが、特典は毎週でもなく結構な不定期。
しかもランダムだったのは22週目のキャラスタンドのみ。鬼滅と同様、王者の余裕を感じさせますw
ただ、このキャラスタンドの配布時期はちょうどゴールデンウィークにさしかかるあたり。ようやく落ち着きかけていた興行収入がここで再び爆発し、150億に大きく近づくことになりました。やはりランダム特典は侮れない……!!
そして特典がひととおり終了した後も、上映終了にかけて結構な頻度でイベントが開催されております。応援上映は勿論、声優トークイベントとかそのライブビューイングとかスタッフトークイベントとか、声優座談会つき上映とか……さらにはそれらをまとめての特別上映企画とか!!
特別なイベントを一度きり&単館だけの開催で終わらせるのではなく、ちゃんと多くのファンに楽しんでもらえるようライブビューイングにしたり、後々でイベント上映もしてくれる。これはファンにしてみれば非常にありがたかったのでは。
地味ながら「おぉ……!」と思ったのが、スタッフトークイベントが普通に金曜夜に開催されていた点(しかもその後ちゃんと期間限定で全国上映)
やっぱりスタッフトークって金曜夜とか土日祝日とか、ファンの時間的猶予がありそうな時にやるものですよね……1回ですみそうなものをわざわざ3パートに分けて3週連続木曜開催(しかも1館のみ、LVも後日イベント上映もなし)はないぜ某映画!!
さらにスラダンは3月25日から31日まで、ちょうど春休みのあたりに「応援学割」を実施、小中学生の料金をなんと500円に。王者の貫禄……!!
恐らくこういう細かなサービスがあっての超ロングランヒットであり、国内歴代興行収入第13位なのでしょう。
しかし東映はスラダン大ヒットの後、聖闘士星矢(実写)で歴史的大コケをかましてしまいます。スラダンとドラゴンボールのヒット、それに続いたプリキュアオールスターズFとゲ謎で何とか踏みとどまった感じになりましたが、2025年4月現在も東映作品はアニメ以外だと不調が続いている模様……「帰ってきたあぶない刑事」はその中でもかなり頑張った方か。
そして東映とジャンプ作品といえば、次の作品も忘れてはいけない。