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始まりの日

初投稿です。よろしくお願いします。感想の方に質問を書いてくれれば答えるのでどんどん書いていってください。



キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴って数学のテストが終わり、周りからはシャーペンを置く音が聞こえた。その後解答用紙(惨劇の証)が回収され、挨拶を終えると「どうだった?」や「全然出来なかった~」などと声が聞こえてくる。しかし大抵「全然出来なかった~」って言ってるやつに限って高得点とっているよなぁ…とか考えていたら後ろから肩を叩かれた。


「心也ー、どうだった?」


後ろを向くと、肩にスクールバッグをかけた男──俺の幼馴染みの白銀智輝がいた。イケメンだ。しかも普通に成績がいい。それに加えてスポーツも得意っていう…何故天はこいつに何物も与えるんですかね?


俺なんて勉強しか取り柄がない…訳ではないけど。一応武術は習ってるからな、努力の結晶よ。こいつは天才だから。やっぱり許せん。


「どうしたの?さっきから黙ってるけど」


「やっぱり許せんなぁ」


「なにが!?っていうかそんなことより、数学どうだった?」


「9割行けなかった」


「よくもまあ、毎回そんなに高得点がとれるね…」


はぁー。と、ため息をつきながら智輝は言う。


「僕なんて5割いったかいってないか位だよ。それでも高い方なんだけどね」


「それはそうと帰ろうぜ。もう準備終わったし」


「帰ろう帰ろう。明日からは試験ないからどっか遊びにいかない?」


「おう、勿論いいぜ」


そういって帰路につこうとしたその時、どこからか声が聞こえた。


〖ダンジョンが出現しました。これにより西暦2030年7月25日をもってシステムαが導入されます。繰り返します。ダンジョンが出現しました。これにより西暦2030年7月25日をもってシステムαが導入されます。〗


何だって?


「ダンジョン?」


「!心也にも今のが聞こえてたの?!」


智輝は驚いたような顔をしていた。


ふと周りを見てみると、まだ帰っていなかったクラスメイト達がなにやら興奮している様子が見てとれる。どうやらこの声が聞こえたのは俺らだけじゃないようだ。


「…え?」


智輝が謎の声が聞こえた時よりも驚いたような顔をしている。まるでUMAでも見たような…


「智輝、どうした?」


「心也、体、体!」


「さっきからどうしたんだ。そんなに慌てて。はっ!まさかお前そっちの気があったのか!?」


あれ、でもなんか心なしかクラスメイトも俺達の方…いや、俺を見て吃驚しているような…


「違うって!僕にそっちの気はないから!とりあえず自分の体を見てみて!」


そう言われて俺は自分の腕を見た。腕には…


「んーー?あれ俺って数秒で刺青入れること出来たっけ?」


そう、刺青が入ってたのだ。正確には刺青風の何かであるのだが今それはどうでもいい。今考えなければならないのは、何故?どうやって?という2点についてだ。


さっき聞こえてきた謎の声が言っていたダンジョンとかシステムαとかと関係があるのか?いやでもこんな人智を超えた現象は起こりえないからな…


「…まあそんな軽口を叩けるなら大丈夫そうだね。」


と智輝が呆れたように言った。


「それにしても何か情報はないのか?」


ふとあるSNSを開いてみると、謎の声やダンジョン、システムαについての話題で持ちきりだった。


「心也!これ見て、これ!」


智輝が興奮気味に見せてきたスマホには、つい先程生成されたばかりであろうダンジョンらしきものの写真があった。洞窟のように、明らかに手の加えられた岩が口を開けている。


すると、また謎の声が聞こえてきた。


〖全てのダンジョンが生成が完了しました。これにより、システムαの導入が完了しました。繰り返します。全てのダンジョンが生成が完了しました。これにより、システムαの導入が完了しました。〗


〖ただいまよりステータスが開放されます。【ステータス】と唱えればいつでも自身のステータスが閲覧可能です。これでサポートを終了します。〗


うん?なんかゲームじみてきてないか?まあ取り敢えず言われた通りに唱えるか。……なんかワクワクしてきた。やっぱりこういうのに一度は憧れるよな!


「【ステータス】」


Name 神崎 心也

職業 ???

Lv:1(固定)

HP:100/100

MP:100/100

STR:10(固定)

VIT:10(固定)

INT:10(固定)

MDF:10(固定)

DEX:10(固定)

AGI:10(固定)

LUC:0(固定)

スキル

無し

称号

呪われし者

状態

呪い<極>



呪い<極>

????????



えぇ…(困惑)基準分からないけど多分弱いんじゃないか?俺。


「おーい、智輝ー。お前はどう……」


突如、視界が暗転する。立ちくらみをもっと酷くしたような、そんな感覚が俺を襲った。何か智輝が言っている気がするがそれすらも聞き取れずに、俺は完全に意識を失った。



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