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31〜36 ママとマユちゃん




31

「わたしが2人いればいいのに」

「んあ?」

相変わらず博士はうちに来ている。

本当は暇なのかな?

いや、なんかパソコンで打ち込んでるから暇ではなさそうだな。

「そうすれば1人は魔法少女して、もう1人は家で寝れる」

博士はため息をついた。

「よく考えてみろ」

「?」

「どっちも家で休みたがって大変なことになるぞ」

「たしかに」




32

窓がガラッと開いた。

わたしの部屋は2階なのだけど、窓が開くことに慣れた自分が怖い。

「ミユキちゃん、遊びに来たわよ〜」

「遊びに来たなら玄関から来てよ…」

正体はマユちゃんだった。

「今日は親の機嫌が悪いから逃げてきたの」

「勉強したら?」

「やっぱり私あなたのこと嫌いだわ」




33

「というかあなたの成績はどうだったのよ? 高校時代」

「へ? 学年一位ばっかだったよ」

「…」

「模試でも偏差値78とかだった」

「なんでニートしてるのよ」




34

コンコン、とノックの音がした。

「ミユキ、入るよ〜」

「げっママだ」

わたしは焦ったけど、無慈悲にもドアは開いた。

「あら、マユちゃん」

「ママ把握済み…⁉︎」

「ミユキ友達できたのね〜」

マユちゃんはニコニコとして、「いや友達っていうほど仲良くないし、むしろ嫌いです!」と元気よく答えた。

「なんでうちにいるの?」



35

「ミユキ友達できたのね〜」

「あくまで友達にしたがる」

ママは博士をじーっと見た。

「いやママ、博士を友達って言ったらわたしの中で何かが終わるよ」

「お前に言われたくないわニート」




36

「友とはお互い助け合い高め合うものだ! お前といたら堕落する!」

博士が冷や汗かきながら叫ぶ。

「地の底まで連れて行ってやるよぉ〜」

わたしはそう言ってニタリと笑ってみせた。

本気でビビってる博士マジ笑える。




つづく





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