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25〜30 魔法少女のマユちゃん!



25

博士は次の日、10時に家に現れた。

窓から入ってきた。もう慣れた。

「魔法少女に会いに行くぞニート!」

「昼は寝てたいんだけど…」

「行くぞニート」

博士に引きずられて着いたのはこれまた普通の一軒家だった。

「ここにもニートいるんだ」

「魔法ニートはお前だけだ」




26

博士は木をスルスルと登りとある部屋の窓を開けた。いつか通報されるんじゃないか。

わたしはおっかなびっくり木を登ってついて行った。通報されたら博士のせいにすると決めていた。

「あら、博士いらっしゃい」

窓を開けて、そこにいたのは髪の長い普通の女の子だった。

その子がわたしを見た。

「そちらの人は?」

「ニートだ」

「ちゃんと紹介しろや」

「ニート、彼女はマユ。浪人生だ」

「え?彼女ニートじゃない…?」

「だからニートはお前だけだ」




27

「絶対に大学に行けって言ってくる親に反発して魔法少女になったの」

「(よく分からないけど)そうなんだ…」

「反抗のために勉強してるフリだけして魔物を倒してるストレス発散してるの」

「(全く分からないけど)そうなんだ…」

「わかってないのに適当に返事をするな」

「…! わたしも反発心でニートに…」

「黙れニート」




28

「冗談です! マユちゃんごめん!」

「ウフフ。いいのよ」

「みんな大変なんだなぁ」

「お前は楽でいいな」

「は⁉︎ 何をいう博士!わたしだって大変なんだよ⁉︎ 近所のおばちゃんとかが『ミユキちゃんは今なにしてるの?』とか聞いてくるし!」

「さすがニート」




29

「私、勉強嫌いなの。ちなみに先生はもっと嫌い」

「わたしは先生好きだったなー」

「そう? あいつら勉強して言うこと聞けとしか言わないじゃない」

「偏見の塊だな」

「え、だから勉強していうこと聞いとけばよくない?」

「あなたとは仲良くなれないわ」




30

「なんで⁉︎ せっかくだし友達になろうよ!」

「いつになく必死だなニート」

「高校の友達みんな専門学校とか大学とか就職して疎遠になったんだから!」

「さすがニート」





つづく





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