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247〜252 キメラ?




247

「そろそろ魔物を倒すべきではなかろうか」

「まあ、家でゴロゴロしてるだけだし」

「あれ? ニート、ちょっと太ったか?」

「は⁉︎」

「え、そんな睨む……?」

「どこらへんが⁉︎」

「足首……?」

「博士、魔物倒しに行くよ!!!」




248

「今日はダイエットのために町中の魔物を倒そう」

「やる気があるのはいいことだな。目的はズレてるけど」

「今日はスケッチがおざなりになるぜ!」

「それはきちんとするんだな」

「ラフで描いて、帰ってちゃんと描こう」

「えらいなニート。ニートだけど」




249

「あ、そこにいるぞ」

「うわあ、なんか像の鼻が全身から生えてるカンガルーみたいな化け物が」

「あれは火魔法だな」

「ゴミは地獄に落ちてな!」

「そのかけ声続いてたんだ」

「えっ、倒れない……。むしろ突進してくるよ博士ーーーー!」

「馬鹿! 早く逃げるぞ!」




250

「多分、教本のミスかあいつが進化したかで火魔法は効かないんだな。熱いからキレたんだろう」

「どうすればいいの⁉︎」

「魔法を全て試すしかない」

「どこで⁉︎」

「あっちに駐車場がある……ニートもっと早く走れ!」

「それが出来たらやってるわ!」




251

「えいっ!」

「光は効かないな」

「おら!」

「腐敗も効かない」

「これでもくらえー!」

「水魔法……で、火は消えたな」

「まだ怒ってるよ⁉︎」

「じゃあ仕方ないな……」




252

博士は右手を水平に伸ばした。

それから、そのまま左肩のほうに持っていった。ちょうど、目の前の空気を切るように。

その途端、目の前に迫っていた化け物は横に真っ二つになった。

呻き声を上げている化け物を博士は黙って見ていた。

「……ニート、もう大丈夫だ」

「……みたいだね」

「今日はもういいだろ。帰ろう」

「うん…」





つづく





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