217〜222 ぴっぴ
217
「博士はおばけに詳しい?」
「まあそれなりに……」
「じゃあさ、ちょっと聞いて欲しいんだけど……」
218
これはわたしが実際に体験した出来事です……
「電気を消す必要はあったのか?」
黙ってよ。
わたしが夜更かししてるとママが、「お化けが来るよ!」って脅してきたんだけど……
その描写が具体的すぎてとても怖かった思い出があります……
「もしかして実在する?」
「その可能性は高いな」
219
「やだあああ! いまだにトラウマなのに!」
「どんなお化けなんだ」
「一つ目で足が3本あって白くてぼんやり光って、近づくとドライアイスみたいな冷たい感じがして空を飛ぶんだって」
「ああ、ぴっぴだな」
「そんな可愛い名前なの⁉︎」
220
「そうだ。今から捕まえに行こう」
「やだ!!!!!!」
「今のお前は魔法少女じゃないか。無敵だぞ」
「いざとなったら博士を盾に走って逃げよう……」
「引きこもりニートがなに言ってんだ。肉離れするぞ」
221
「空を飛んでるから光魔法で狙え。目眩しになって落ちてくる」
「怖いよー! 怖いよー!」
「あ、あれだ」
「やらなきゃダメ⁉︎⁉︎⁉︎」
「早くしろ」
「えいっ!」
222
「は⁉︎ これがぴっぴ⁉︎」
「そうだぞ?」
「勝手に3メートルくらいのおばけ想像してた! チワワくらいじゃん!」
「まあ実際……」
「ぎゃあ! こいつ噛みつこうとしてくる!」
「チワワ並みに凶暴だ」
つづく
これは父がわたしに聞かせていたおばけの名前(見た目は知らないので勝手に決めました)で、めっちゃ怖くて中学生まで信じてました
父はわたしに聞かせていたようにぴっぴの話を部下に聞かせてみたところ、「それ大人でも怖いですよ」と言われたと笑ってました
笑い事じゃねーよ




