109〜114 お召茶色
109
「賢者の石見せてくれよ」
「いいけど、とらないでね?」
わたしは石を取り出した。
それは掌に収まるサイズで、何もしなくてもキラキラと光っている。
「……お召茶色だと!」
「何て?」
110
「緑色っていいなよ」
「詳しく言いたいタチなんだよ……。触っていいか?」
「いいけど爆発するよ?」
「危なっ!」
111
「盗難防止と、そんなにほいほい触れないように持ち主以外が触ったら爆発するようにしてあるってママが」
「相変わらず恐ろしいな」
「でもママが言ってただけで本当かは分からないんだよね」
「……」
「博士さわっ」
「触るかーーー!」
112
「母娘そろって人の命をなんだと思ってるんだ!」
「でも博士は不老不死だってママが」
「そこで言う⁉︎⁉︎」
113
「その反応! やっぱり博士って不老不死なんだ……!」
「どうでもいいだろ別に……」
「どうでも良くない!」
「!」
「はい! これで安心して触ってもらえる!」
「鬼か貴様!」
114
「まあ不老不死かは次回聞くとして、」
「メタいこと言うな」
「これでわたしはすべての魔法が使える! 魔物倒し放題! ん? あれ?」
「どうした」
「博士が不老不死で死なないんだったら、ママに博士の命がかかってるから魔物倒せって言われてたけど倒さなくて良くない?」
「そこに気付くとはニートのくせに」
つづく




