85〜90 仲間に会うぞ!
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「今日会えるから学校に来いって」
「早い! 緊張するなぁ」
てくてく
わたしは博士と電車に乗ってとある中学校に来た。
博士が指を指す。
「あ、あいつだ」
「チッ」
「博士舌打ちされてる笑笑」
「お前がボスの娘か、ニート」
「なんで知ってんだ! てか博士みたいにニートとか言うな!」
「いやお前がニートなのは事実だろ……」
博士の声は無視した。
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「こいつの名前はサトル。お前と同じ化け物のハイブリッドだ」
「よろしく!!!!」
「よろしく〜。語気強いしめっちゃ睨んでくるね〜」
「ボスの娘だからな」
「いつもはね、『ママ何したの?』って言ってるけどもう飽きたよね」
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「サトル君はなんのハイブリッドなの? わたしはね〜、よく分からん化け物と龍人らしいよ」
わたしが尋ねるとサトル君は顔を真っ赤にしてモゴモゴと口を動かした。
「僕は……天使……、と、吸血鬼……」
「えーーー! でもたしかに! サトル君、天使も吸血鬼も納得の美少年だよね博士!」
「俺が美少年とか言ったらヤバくないか?」
「貴様らやめろ! ここ校門だぞ!」
「あ、そうだった!」
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「立ち話もなんだし、どーする? お金ないし博士にせびってもいいけど」
「やめろ」
「って言われるだろうからうち来る?」
「ニ、ニートとはいえ、お、女の子の家に行くなんて……!」
「え、サトル君可愛い〜!」
「そんなことで遠慮するな。ニートだぞ?」
「博士可愛くな〜い」
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結局わたしの家に案内することになった。
サトル君が校門の前で話すことをこれ以上嫌がったのと、カフェなどに入るお金はなかったからである。
てくてく
「ここがわたしの家だよ」
「こ、ここがボスの家……!」
サトル君は冷や汗をだらだらを流しながら目をキョロキョロさせていた。
「そんな構えないでいいよ。ママ今いないし」
「いないと言われても! あのボスだぞ⁉︎ きっとありとあらゆるところにトラップが……!」
「わたしも住んでるからね?」
90
「上がる?」
「ヤダ! 今日は帰る!」
「まあ、その顔見る限りには無理強いはできないよね……」
「それに明日提出の課題あるし! じゃあな!」
サトル君はどすどすと帰って行った。
「課題……。久しいな、その言葉」
「さすがニート」
つづく




