67〜72 博士は魔法使いでママが苦手
67
「忘れてたけど博士って魔法使いなんだよね?」
「…そうだが?」
「なんで魔法使いなの?」
そう聞くと、博士は死ぬほど顔をしかめた。
「聞きたいか?」
「すげー顔」
68
「どんな魔法が使えるの?」
「いろいろ使えるが、1日の体感時間を伸ばすものを主に使っているな」
「なんで?」
「じゃないとやることがたくさんあって死ぬからだ」
「だよね!」
69
「俺はお前の母上に直接スカウトされたんだ」
「わたしみたいに?」
「いやお前は母上に頼まれての俺スカウトだからちょっと違う」
そう言って、博士は言葉を切った。
そして震え出す。
「…思い出したら冷や汗が……」
「…ママ何してたの?」
70
「お前の母上はそれはそれは偉大な魔法少女だったんだ」
「へえ」
「ブルーハーツのトレイントレインを口ずさみながら魔物を100体同時に倒していた姿を見せてやりたい」
「サイコパスかな?」
71
「ママっていくつまで魔法少女だったの?」
「知らん」
「は?」
「そもそも何歳なのか知らん。見た目も大人になったり少女になったり性格は全く変わらないけど声も変わるし何者なのか分からん」
「え、まさかの化け物説?」
72
「まあ母上のことは自分で聞いてくれ」
「いやだよ怖いよ博士聞いてよ!」
「俺だって怖い!!!!!」
「びっくりマークの数が本気」
その時、ドアがカチャリと開いた。
「あら? なんの話?」
「ママ!」
つづく




