表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/46

61〜66 ママのおさがり




61

「魔物を倒すぞニート」

「なんか今日元気ないね」

「疲れてるんだ」

「あ、あいつ水魔法で倒せる!」

「本当に覚えたのか…。しかもあの絵で」

「やあ!」

杖(棒)から水が出て、魔物が断末魔をあげて溶けていく。

「終わった! 帰ろ」

「ニートのくせに…」




62

次の日

「ねえママ」

「何? 朝に起きてるなんて珍しいわね」

「博士に杖グレードアップしてって頼んでよ。これダサいよ」

わたしはそう言って杖(棒)を振る。

ママはふむ、と考え込んで「仕方ないわね」というと寝室に引っ込んでいった。

「はいこれ。ママが使ってたやつ」

「めっちゃキラキラ!」




63

「昔は資金がたっぷりあったのよ…」

「ああ、バブルね」

「今は景気がね…」

「…! つまり魔物が増えたってことか!」

「さすが私の娘。賢いわね。これで働いてくれてればねー」

「聞こえなーい」




64

ママの杖はアニメとかでよくみるピンクとか金色とかのザ!魔法少女の杖!って感じだった。

「でもキラキラ過ぎて恥ずかしいかもな〜」

「なら返しなさい」

「ウソウソ! めっちゃ可愛い〜」

ママにわたしのお世辞は通じなかった。

腕を組んだまま眉をひそめている。

「……でも昭和を感じるキラキラだよね」

「流行は回るのよ。令和の可愛いはコレよ」




65

さっそく昼に窓からやってきた博士に杖を見せた。

「博士見て見て! ママのおさがり!」

「!!!!」

博士は目を見開いて、後ずさって、尻もちをついて顔が青ざめて、冷や汗をかき、震えだした。

「え…? 博士に何したのママ…?」




66

「は、博士大丈夫?」

「あ、ああ」

「手ェ震えてるよ…? 本当に大丈夫?」

「大丈夫だ」

「あ、そうだ。あのコスチューム?ワンピースも可愛くないし、ママの借りようかな!」

「お前俺を殺す気か⁉︎」






つづく






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ