55〜60 マユちゃんち!
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わたしは久々に朝に起きた。
いつもは博士に窓をバンバン叩かれて昼に無理やり起こされているのだが。
それは目的があった。
「マユちゃん、あーそぼ!」
わたしとは博士が窓から入るとマユちゃんは露骨に嫌そうな顔をした。
「私だって暇じゃないのよ」
「やあ」
「あら博士」
「態度が全然違うね!」
「博士だもの」
「…」
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(マユちゃんもしかして博士のこと…⁉︎)
「マユちゃん好きな人いるの〜?」
「お前その質問好きだな」
「そうね」
マユちゃんは微笑みながら言った。
「太宰治が好きよ」
「生きてる人にしよ?」
2回目。
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「そういうお前は好きな人いないのか?」
「え、基本的にずっと家にいるから人と会わないからな〜。好きな人もなにも」
「さすがニート」
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「てか、マユちゃんなんで太宰治が好きなの?」
ウフフ、マユちゃんはまた微笑む。
「ダメなところかしら」
「博士…。ヤバイよ。マユちゃんダメ男に引っかかるタイプだよ」
「同意する」
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マユちゃんのベッドでゴロゴロしながら喋っていると、そういえば、と博士がわたしの方を向いた。
「今普通にしてるが、昼夜逆転治ったのか?」
「マユちゃんのために治したよ!」
「…!」
「まあそれに夜のテレビは謎のショッピング番組しかしてないから世の中のことを知らないから、時々昼のニュース見てる! 消費税上がっててビックリした!」
「…だめニートすぎないか?」
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「あなた、昼夜逆転してるのよね?」
「普段はね」
「…なんでそんなに肌がきれいなの…?」
「え? 肌きれい? 意識してなかったな〜」
「…」
「え? なんで拳作ってんの? ジャンケン?…ぎゃああ」
「地雷を踏むなニート」
つづく




