表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しづく 愚か者の列に並んだ者  作者: はるあき
38/44

負け犬クラブ2

負け犬クラブ規則

1.本名を使わない

2.クラブの話を他の者に誰のことか分かるように話さない(他言無用が望ましい)

3.自由参加、退部自由

注:2を守らなかった場合は、制裁があり

話を聞いた他人が名前を調べ、話した場合も同じ


レイ(圭人)

フォー(覚、圭人の友人、四回目の結婚をしている)

ダグ(強がりを言った男)

エフ(元妻を強突張りと言った男)

メガネ(妻に浮気された男)

ユウ(人妻狙いの男)


「1は、わかるよなー。」(ダグ)

「2は、他言無用でいいんじゃねぇ?」(エフ)

「制裁ってなんでしょう?」(メガネ)

「ヤバいやつ?」(ユウ)

「ところでここって幾ら?」(ダグ)

「高級そうな所ですよね。」(メガネ)

「一回でけっこうな額いく場所だったような。」(エフ)

「手持ちないけど。」(ユウ)

「この場所を手配できて、クラブ活動一回につき五十万まで援助できる方が、スポンサーだよ」(フォー)

他言無用が暗黙の了解になった。

「浮気のキッカケかー。」

元妻を強突張りと言った男、負け犬クラブではエフと名乗ることになった男が呟いた。

負け犬クラブでは、本名は、使わない。クラブルールの一つだ。

「なんだろう。今考えるとナンデ?と思えるな。」

こいつも同じなんだろうか?

圭人は、そう思った。

圭人は、レイと名乗ることになっている。

覚は、四回結婚しているから、フォーだ。

妻に浮気された男はメガネ、強がりを言った男はダグ、人妻がいいという男ユウだ。

「俺の浮気相手は、職場の後輩でさー、教育係だったわけ。で、その後も何かとよく一緒に仕事して、誘ったのは、どっちだった?」

エフは、トントンとテーブルを叩いて思い出そうとしている。

「女と二人っきりだと、そんなコトになるよな。」

ダグが、据膳上膳?上膳据膳か?いただけるもんはいだだくよなーと話している。

後腐れなければそうするだろうとレイも思った。だけど、明らかな誘いは、醜すぎて受ける気も無くなるが。

「僕は、営業事務を同行させるけど、そんなコト、一切ありません!」

メガネは、眼鏡のブリッジを指で上げ、不潔なとダグを睨みつけている。

「どっちかが、そう思ってるともう片方も流されちゃうコトあるよ。で、一回しちゃうと後はズルズル。」

ユウが、タンブラーを傾けながら、嘲笑の笑みを濃くした。

「その通りだよな。一回抱いてちまうと次が出来てしまう。そいつ、一緒に仕事してるときに彼氏と別れてさー。母親になると女は強いだろ。それいつも見てたから、久々に弱々しいの見て、絆されたって感じかな?」

エフは、自嘲の笑みを浮かべて、淡々と語る。

「アイツにバレてさー、修羅場。今考えると、俺との子、育てるのに強くなったアイツに、可愛げが無くなったとか、女として終わってるとか、むっちゃ酷いこと言えたよな、俺も。」

レイは、浮気がバレから離婚まで、修羅場どころか一度さえも会うことがなかった。いや、会おうとしなかった。もし、会っていたら・・・。

「女ってさー、子供出来ると、自分のコトは二の次になるんだよ。」

知ってたか?とエフは、自慢気に言った。

母親は、強いんだと。

「アイツは、少ないパート代、家や子供にほとんど使ってさー。独身だった頃よりも化粧品や服代、自分に使うお金極力少なくしてたの全然気付かなくて。」

「いつ気づいた?」

フォーが、煙草に火をつけながら聞いた。

「情けないことに今!離婚間近で、別居状態のとき、欲しいもんがあって家に帰ったんだよ。結婚するつもりだったし、見たいって言ったから後輩連れて。アイツは、パートの時間で留守でさー、アイツのもん、勝手に見た後輩がボロクソに言ったんだ。」

『なにこれ!!薬局の口紅!それにこの服。こんなブランド、知らない。』

「はは、独身と既婚じゃ、使える金額違うから。」

無知だね、その女。結婚したらよく似た状況になることを考えられないなんて。だから、結婚出来なかったことに気付いてないだろう。

ユウは、嘲笑っている。

誰を?

「ああ、なんであん時一気に冷めたのか、ほんとに今、分かった。家族のために一生懸命だったアイツを馬鹿にされて、思いが冷めたんだ。

アイツはさー、後輩と遊ぶ分ために少なくなった金をパート時間増やして頑張っていたんだ。俺は、ミエで食事代もホテル代も全て出しててさー、その皺寄せが家族にいってたのを完全に抜けてた。」

外食の回数は減り、食卓の上に並ぶ物も単価が安い食材になっていた。家族で出掛けるのも少なくなっていた。

反対に浮気してる負い目から、子供には欲しがる玩具を買い与え、それでよくアイツと揉めていた。

エフは、今頃気づくなんて情けねぇと頭を抱えていた。

レイも思う。

後悔は、取り返しがつかなくなってから分かる。

戻れるなら、戻りたい、と。

いつもありがとうございます

リハビリ2です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ