20万文字書くということ
10万字ブーストはよく聞くけど、20万文字ってどうなの?
そもそも、みんなどれくらいのペースで執筆して投稿してるんだろうか?
ブクマと評価ポイントって、文字数や長期投稿によって自然と増えていくものなの?
……などなど。
日々、いろいろな悩みや不安を抱えながら作者の皆さんは執筆している事と思います。
悩める作者の皆様、私も同じでございます。日々悩みながら、頭を抱えてヘドバンしながら、それでも頑張って執筆しています。
え? こんな風にエッセイを書いているのに、お前も同じことで悩んでるならアドバイス的な事言えないじゃんって?
そうです、その通り。このエッセイは、ブクマはどうやったら増えるのかーとか、どうやったらPVが増えるのかーとか、そういう的確なアドバイスを綴ったものではないのです。
もし、そのような期待を胸にこのエッセイに飛び込んで来てくれた熱心な作者の方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。
アドバイスらしきものが少しだけ綴られてはおりますが、あくまで持論なのであしからずご了承ください。
これは、私が20万文字小説を書いて一体どのような結果だったのか、というのを赤裸々に書いて考察していく内容となっております。
20万文字に到達したら、一体何が起きるのか。ブクマはブワァァァと増えるのか。
気になるよ! と思って下さる方は、どうぞ読み進めていって下さい。
この報告エッセイが少しでも皆様の執筆の参考になれればと思います。
***
1.ブクマは増えるのか
きっと、これを読んでいる方のほとんどが気になっているのがこれだと思います。
結果から申しますと、ブクマは増えました。
私が投稿している長編作品は、現時点で12個ブクマを頂いています。
ブクマ付けて下さっている私の読者さん、本当にありがとうございます。会えたら土下寝します。
そもそも、同じ20万文字でもジャンルや書いているカテゴリーによっても注目度は全然違ってきますよね。
それに、20万文字でブクマ12個って、少なくね? と思った方もたくさんいらっしゃるかと思います。
その理由はきっと、私が書きたいものを書いているからです。どーん。
なろうでは、流行りや人気のテンプレものが大体日間ランキング上位を占めています。異世界転生、チート、ハーレム、悪役令嬢、奴隷、寝取られ、ざまぁ、などなど。ランキングを見ていれば、誰もが一度は目にした事のあるものたちですね。
タイトルが長かったりするのも、今の作風の主流になっていますよね。ぱっと見で作品の内容が分かると、読んで失敗しない、自分好みの作品をすぐに見つけられる、内容が分かっているので安心して読める……というメリットがあります。
言うなれば、作品に入っていきやすい、読んでもらいやすい、という事に直結するのです。
それに、食べ物やファッションと同じで、人は流行を追いかける兆しがあります。特に、日本人は他の人と同じ、ということに深く安心感を抱きますので、注目されている人が持っている物や使っている物を見て、いいなぁ~私も真似しよ! などと取り入れる習性も持ち合わせているのです。
それはきっと、古来より、日本が外から色々な物を仕入れて取り入れては、自分たちに合った物や、よりよい物に作りかえる事を図ってきたからなのでしょうね。日本民族的な風習や特性、とでもいうのでしょうか。
それらを考えると、なんとなく流行りのテンプレものが注目されやすい、という理由も根本から見えてきます。
さて。話が脱線しましたが、なぜ書きたいものを書いていると注目されないのか。
これはもう、上記の文を読んだ皆さんなら分かりますよね。そう、読み手が求めている物ではないから、なんです。もしくは、注目されないで埋もれてしまっているから。
(単純に文章力がない、面白くないなどの目を背けたくなる理由もあるかも知れませんが)
それに、タイトル。これはかなり重要案件です。
私が書く作品のタイトルは、今風の長いものではありません。ぱっと見て、内容が分かるものでもないです。だから注目されにくいのだと思います。
それでもタイトルを変えないのは、私のポリシーとでも言っておきましょうか。自分の書きたいものを書いて、読んだ人に面白いと思ってもらえて、作品を好きになってもらえたら。……これって、最高じゃないですか!? 最高に、幸せ!(勝手に熱くなってすみませんえんいちまいくださいな)
これで書きたい! というタイトルで執筆させて頂いてますので、ちょっとやそっとじゃ注目してもらえないのは重々承知なんです。でも、私はこのタイトルをこれからもずっと貫きます。なぜなら、自分が書きたいと思った物語の、大好きなお気に入りのタイトルだから。
まとめ!
◎自分の書きたいタイトルと内容で書いていると、20万文字書いてもブクマはめっちゃたくさんはつかない!
◎長期投稿になると、こういった作品はむしろ注目されにくい!
という結論に至ります。
手っ取り早くブクマを増やして注目されたい! と思ったら、まずはタイトルを変えることが大きいのではないでしょうか。波に逆らわずに乗るって、大事な事でもありますからね。
書き始めって、かなり大切な時期なんですよ。新しい作品から面白いものが出ないか楽しみにしている読者さんもたくさんいますからね。
あとは、魅力的なあらすじを書く、というのも大事ですね。うんうん。
そんな中、私の作品を読んでブクマ登録してくださっている方は、本当に私の作品を気に入ってくれているから、だと信じます。(いつもありがとうございます! 大好きです! 気持ち悪いって言わないで!笑)
2.PVは増えるのか
これは、最初に書いたブクマについてと同様ですね。
PV、ぶっちゃけ変わらないです。ほんとぶっちゃけると0の日もあります。(ぐうぅ……自分で書いてて悲しい……)
更新した日は平均的に、8~20アクセスくらいでした。
その後読み進めてくれる方がいた時などは、更新日じゃなくても50~60アクセスはいきます。
投稿話数が多い分、読んでくれた人が1人でもアクセスがたくさんになる、といった感じですね。
3.20万字ブーストは発生するのか
真っ先に結果を言うと、たぶんありました。
そして10万字ブーストについても話すと、こちらもたぶん、ありました。
こんな注目されにくい私の作品でも、ブーストはあったんです。
ただ、だいぶ小規模だったので、たぶん、という頼りない表現をさせて頂きました。
PVでいうと20~30アクセスがプラスされるくらいの伸び方でしたね。
読み手からすると……この作者さん、20万文字書いたんだぁ~。頑張ったんだなぁ~。20万文字に届いた作品は、どんなお話なんだろう~? ……という具合の興味、といった感じで開いてくれているのだと思います。
もしくは……この作者は20万文字継続して書ける力と気力があるから、きっとこの先もエタらずに作品を書き続けてくれるだろう……という期待を込めての閲覧。
または……ある程度たくさん文字数がないと読む気になれない。20万文字なら手を出してみるか……という文字数にこだわった方の閲覧。
こんなところでしょうか。
10万字ブーストも、きっと上記と同じような理由でたくさんの方が覗きに来て下さるのだと思われます。あくまで、私の推測と考察ですが。
もし、こんな理由もあると思うよ! というご意見がありましたら、ぜひ感想欄に書いて頂けると嬉しいです。
私も勉強になりますし、他の作者の皆さんの糧になると思いますので、ぜひぜひ!
さぁ、持てる知識を心行くまで披露するがいい!(よろしくどーぞ)
4.どれくらいのペースで投稿しているか
簡潔に言うと、現在は隔週投稿(1週間に1回の投稿)を行っています。毎週木曜日に投稿してます。
投稿文字数は、1話分で2000~3000文字程度になりますね。
20万文字に到達したのは、投稿を初めて5カ月ほどでした。
現在隔週投稿を行っている理由としましては、無理なく続けられるから、ですね。
私自身、本業の仕事が週5日入っており、夜勤が多い仕事なので、毎日執筆を行うのが厳しい現状にあるのです。下手したら、1日1文字も書けない日もあります。(四六時中、自分の小説の事ばかり考えて、先の展開を妄想して、いつも題材やネタになるものを探してますが)
私はエンジンがかかるまで時間がかかるタイプで、なおかつナマケモノなのです。
夜勤が終わったらすぐに小説を書こう! あれがこうしてこうなって、あーなってあーでこーで、これをプロットに書き足して……と、考えて意気込んでいても、仕事が終わって帰って来ると……疲れたぁ~もぅなんもしたくねえぇ~……と、なるわけなのです。
仕事を両立して執筆している方ならこの気持ち、わかってくれるのではないでしょうか。
好きでやっていることでも、人間の三大欲求には適わない、という事ですね。(それに勝る力を発揮して、もの凄く集中できる時ももちろんありますが)
そうなると、すぐに1日2日、1週間と時間は経つわけで。先の展開は考えていても、なかなかこう、筆が進んでくれない日もありますからね。書き溜め分にすぐ追い付かれたり、書き溜めが全然溜まってくれなかったりもするのです。
よく、1日に1文字でも書くことを継続して、書き続ける癖をつけよう、などという事を聞いたりします。その心がけはとても素晴らしい事だと思いますが、現実や生活環境によっては難くなりますよね。私もその立場の1人です。
なろうに投稿する前、最初は10万文字書き溜めてから投稿しよう。
毎日投稿を1カ月は続けよう。
……という目標を立ててから、私は投稿を始めました。
なので、投稿し始めた1カ月ほどは、私も毎日投稿を心がけていました。
その方が注目されやすく、読者が増えるから、ですね。なろうなどのネット小説に投稿を始める時のてっぱんの流れです。
毎日手動で決まった時間帯に投稿したかったのですが、残念ながら仕事柄そこまでは出来ませんでした。その頃は、3000~4000文字を1話で投稿していましたね。
2000~3000文字がなろうで読まれやすい1話ごとの文字数、という事の勉強不足だったと思います。
(ちなみに今更ですが、20万文字書いたのは、いま現在も連載中の私の処女作品です)
5.長く小説を書いていくには
いままでの考察のまとめ、的なアレです。
4.どれくらいのペースで投稿しているか、の続きっぽい内容にもなっていますが、脱線しそうだと感じたので、別枠を設けました。
◎やはり無理すると良くないです! 自分のペースや力量に合った配分が一番!
◎目標や決め事はけっこう大事! 自分が余裕をもって書いて投稿でき、飽きずに嫌にならずに楽しく書けるペースを知り、決める!
◎ある程度は大まかな流れを決めて、プロットを作ったりメモを残しておく!
それがずっと小説を書き続けられる秘訣! だと思いますよ!
以下、掘り下げです。(なんだかんだ、アドバイス書いとるやーん)
●書いていて楽しいのが1番
私は自分の小説を書いている時、楽しくて仕方がないです。何より、自分の愛するキャラ達を動かして世界を広げていくのが、とっても楽しい!
無理のないペースで書きつつ、怠けないように緊張感を持って書くには、週1投稿、けっこうオススメだと思うんだけどなぁ!(そのかわり、注目もされにくいし、読者もつきにくいけれど)
それに焦って展開を練って投稿しても、後々後悔したり、いいものが書けなかったりと、あまり良い事ないです。誤字脱字も、細かくチェック出来ますしね。
●やらねば精神を捨てる
私もけっこう囚われがちでしたが、○○せねば~、△△やらねば~って、けっこう自分に負荷がかかるし、ストレスやプレッシャーになるんですよね。
本気でやってるけど好きな事は長く続けたい、と思ったら気楽にやっていくのがよきかな、と思います。
●自分の作品を読み返す
私は自分の作品をいつも読み返しています。そこで誤字脱字や間違いを発見して、すぐに修正したりしてます。書き始めの頃と現時点で、だいぶ執筆力も変わって成長できたと感じるので、作品をよりよいものにする為に、順繰り手直しをしたりしてます。
それに自分で読んでくすりと笑ったり、このシーン! このセリフ! 大好き! かっこいいわー! などと、自分のキャラを熱愛して騒いだりしています。(自画自賛していくスタイル)
でも、こういうのって大事だと思うんです。愛すべき作品と長く付き合っていくには、作品と仲良くならなくては。
それに書いている作者が楽しいと、読み手側も楽しいものだと聞いたことがあります。なので私は、自分の作品にどっぷりとつかるのです。あー、極楽至福!笑
●息抜きに他の作品を書いてみる
これもオススメです。私も小説を書き始めた当初は、なぜこんなに掛け持ちで作品を連載する必要があるんだろう? と、謎でした。本気の作品一本に、全力の熱を捧げばいいじゃん! って。
しかし、20万文字書いた今なら分かります。これが、本当に息抜きになるんですよ。
そして、新しく物語を書き始めると、あれ? 自分ってこんなに文章書くの上手くできてたっけ? と、自分の成長にも気付けて、さらに経験値を上げることが出来るのです。意外に、書いている別作品の事は混ざらないんですよ。書き分けは楽に出来ます。全く別の世界観の話を書いていれば、ネタの使いどころに悩むこともありません。
ちなみに、まだ投稿していないし、いつ投稿するかも未定ですが、だいぶ文字数が増えてあたたまってきた作品があるので、そのうちにタイミングを見て投下したいと考えています。
短編や別作品から、本命の作品に流れてくれるという事もありますからね。もし投稿するとしたら、一気に投下して完結作品として投稿したいと考えております。完結作品の方が読んでもらえるし、注目してもらえますからね。
(こうやって公表して自分を逃げられない状態に追い込むのも、書き続けることに繋がっていたり?)
と、こんな感じで綴ってきましたが、いかがでしたでしょうか。
かなり持論と暴露談と経験談満載になってしまいましたね、お恥ずかしや~。
やはり書くのが楽しくて、思ったよりも長々と書いてしまいました!
こんな長い文章を最後まで読んで下さって本当に感謝!
これを読んで、少しでも執筆仲間の皆様の力になれていたら、嬉しいです。
感想やメッセージなどありましたら、お気軽に書いて残していって下さい。
これからもお互い執筆ライフ、頑張りましょう!
読んで頂き、ありがとうございました!