3話〜捕食者〜
ストーンフィッシュは俺のことを熱で感知するので、水辺に居るだけであっちから寄ってくる。水から外に出すとあいつらは死なないがずっと跳ねているので攻撃はされない。俺は近づいてくるストーンフィッシュを地面に投げ飛ばす作業を3時間程やるとストーンフィッシュはだいたい50匹ほど取れた。これをやっている時に全部タイミングを合わせて噛みつくというのを繰り返していたせいか、【カウンター:Lv1】なるものを手に入れた。今では【カウンター:Lv3】になっている。
さてどうしたものか…
今の小柄な俺にはさすがに50匹も食えない。やりすぎてしまった感が拭えないなぁ。
そうだ!
この地底湖はそこそこ塩が溶けている。もしかしたら岩塩があってそこから水に溶けだしているかもしれない。周りを見渡してみると所々に白っぽい岩が見つかった。俺はそこに近づいて調べてみると…
【岩塩】
【時間をかけて作られた巨大な塩の結晶。】
【調理・保存で多く用いられる。】
ビンゴだ!!まさかこんなにも都合よくあるなんて...
俺は小さめな岩塩を殴って取り出すとストーンフィッシュの元に戻った。そして手ごろな石で岩塩を粉末状にした。これで塩を保存に使うことが出来る。しかしまずは、ストーンフィッシュ達をしめなくてはならない。俺は試しに石でやってみたが奴らの岩の鱗と衝撃耐性により罅すら入らない。俺は仕方なく殴って殺すことにした。
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ふぅ、疲れた...
50匹ものストーンフィッシュを殺すのにはかなり時間がかかったがようやく終わった。この作業をしているうちにレベルがLv8/10にあがりかなりのスキルが成長した。まとめると
【鱗:Lv1】が【鱗:Lv2】に
【ナックル:Lv1】が【ナックル:Lv3】に
【痛覚耐性:Lv1】が【痛覚耐性:Lv2】に
【暗視:Lv2】が【暗視:Lv3】に上がった。
そして、称号【魚殺シ】を獲得した。ただストーンフィッシュを殺していただけだがかなりの収穫になった。しかし、まだ鱗を剥ぐ過程がある。俺は動かなくなったストーンフィッシュを前回と同じ方法で鱗を剥ぎ始めた。この作業自体は途中から効率が良くなったこともあり2時間半程で終わった。
よし食うぞぉ!!
最後に食った時からだいたい6時間経っていたので腹は程よく減っている。火の息でストーンフィッシュを焼くと次々と口に放り込んでいった。この過程で【火の息:Lv1】が【火の息:Lv3】になった。しかし、うまい。俺は時が経つのを忘れて食っていると
〖条件をみたしました。称号【捕食者】を獲得しました。〗
ん、なんだ?捕食者?効果はどんなだろ確認確認。
【捕食者】
【条件:自身よりランクが上の個体を一定数捕食、かつ〘逾樔ケ狗・晉ヲ上Υ蜿励こ繧キ閠〙の所持。】
【捕食対象のスキルを熟練度として獲得する。】
【種族スキルは適合したものを最適化し獲得する。】
えーっとつまり食えばスキル獲得出来るの?強くね?
俺は早速ストーンフィッシュを3匹程食べると
〖熟練度が一定に達しました。スキル【斬撃耐性:Lv1】を獲得しました。〗
〖熟練度が一定に達しました。スキル【ウォーター:Lv1】を獲得しました。〗
〖熟練度が一定に達しました。スキル【熱源感知:Lv1】を獲得しました。〗
〖熟練度が一定に達しました。【噛みつき:Lv2】が【噛みつき:Lv3】になりました。〗
〖熟練度が一定に達しました。【熱源感知:Lv1】が【熱源感知:Lv3】になりました。〗
おぉ...引くレベルで取得出来るな…
これで俺のステータスは、
種族 :レッサーベビードラゴン
状態 :通常
Lv :8/10
ランク:G-
HP :30/30
MP :15/15
膂力 :18
守備 :16
敏捷 :25
魔力 :13
種族スキル
【鱗:Lv2】
固有スキル
【叡智の魔眼:Lv1】【女神之加護:Lv1】
耐性スキル
【衝撃耐性:Lv1】【飢餓耐性:Lv1】【酸耐性:Lv1】【痛覚耐性:Lv2】【斬撃耐性:Lv1】
通常スキル
【噛みつき:Lv3】【引っ掻き:Lv1】【暗視:Lv3】【火の息:Lv3】【ナックル:Lv3】【カウンター:Lv3】【ウォーター:Lv1】【熱源感知:Lv3】
称号
【神之祝福ヲ受ケシ者】【捕食者】【魚殺シ】
こうなった。てか、【捕食者】の文字化けしてるのはなんだろ?...まぁ気にしても仕方ないか。
そして俺はストーンフィッシュを塩漬けにして保存出来るようにした。しばらくはここでスキルを上げるのもいいかもな。そう思いながら満腹になったこともあり俺は岩陰で寝ることにした。
アカウント名・叢雨 (ムラサメ)
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