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1話〜金属蟻〜

これから5日に1度の更新を継続させれるよう頑張ります。

おっち、落ち着け俺!!もう一度俺の体を見てみよう。えーっと[ゴツゴツとした灰色の鱗]と[背中の翼]。こんなの本か漫画でしか見たこと無いしやっぱりドラゴンかなぁ?でも、地球ではドラゴンなんか発見されていない。もしや...異世界転生?!まさか俺がするとは思ってもみなかった。まずは転生ものの定石セオリーステータス確認をしてみよう。


...


どうやったら見れるのかな?俺は今まで生きてきてって言ってもドラゴンとしては生まれてすぐなんだが、ステータスを見たことがない。もともとの世界ではステータスなんてものは見ようとしたことすらないからな。そんなことを考えて、落胆しながら自分の体を確認していると、


〖スキル【叡智之魔眼】を発動しますか?yes/no〗


突然、目の前に半透明のウィンドウが出てきた。


なんだ?なんだ?え、えいちの...魔眼?とりあえず


yesっと


そうして俺はもう一度自分の体を見ると、


種族 :レッサーベビードラゴン

状態 :通常

Lv :1/10

ランク:G-


HP :9/9

MP :1/1

膂力 :3

守備 :2

敏捷 :4

魔力 :1


種族スキル

【鱗:Lv1】


固有スキル

【叡智之魔眼:Lv1】【女神之加護:Lv1】


耐性スキル

【衝撃耐性:Lv1】


通常スキル

【噛みつき:Lv1】【引っ掻き:Lv1】


称号

【神之祝福ヲ受ケシ者】


唐突にもう1つのウィンドウが開かれた。


これが俺のステータスか?


さっき言ってた叡智之魔眼は固有スキルって言うのか。


俺が【叡智之魔眼】を眺めていると目の前に別のウィンドウが現れた。


【叡智之魔眼】

【特定の情報を視覚化することが出来る。】

【視覚化される情報はレベルに依存する。】

【このスキルは特殊な条件により成長する。】


おぉ、これってかなり便利だな。特定の情報ってのと特殊な条件っていうのが曖昧だが、ステータスを見るのには問題ない見たいだな。それじゃ待ちに待った種族確認だ!!


俺は種族の欄に目を向けると同じようにウィンドウが出てきた。


【種族:レッサーベビードラゴン】

【最弱の龍種の幼体。】

【その弱さから繁殖力は高いが、レッサードラゴンに進化する個体は数少ない。】

【ごく稀に特殊なスキルを持つ個体が誕生する。】

【ランクはG-】


おぉ見れた!どれどれ?


最弱の龍種...?


えっ?まぁ...名前の時点で予想はしてたけど、最弱って...


俺はこの結果に嘆いていたが、そんなことしていてもどうしようもないので食べ物を探すことにした。


飢え死にしたら洒落にならんからな。


しかし洞窟の中は暗いな、目を凝らさないと石に躓きそうになる。そうして探索していると


〖熟練度が一定に達しました。スキル【暗視:Lv1】を獲得しました。〗


その表示とともに目の前が一気に見えるようになった。


熟練度?


俺はそのウィンドウの【熟練度】を見ると


【熟練度】

特定の行動をすると蓄積され一定に達するとスキルが獲得/Lvup/進化する。


なるほどスキルの獲得方法がだいたい分かった。それっぽい行動を取れば手に入るらしい。思いついたら試してみるのもいいかもな。まぁ食べ物探しを再開しよう。

ーーーーーーーーーーーーーーー

食べ物がない。


俺は体感にして3時間くらい歩き回ったが、食べ物どころか生き物1匹見つからない。探している間に【暗視】はLv2に上がり、スキル【飢餓耐性:Lv1】なるものを手に入れた。おかげで多少楽になったがこのままではまずい。本当に餓死してしまう...

そうして俺が血眼になって探していると


いた!


少し先に俺と同じくらいの大きさの蟻を見つけた。俺はそいつを見ると


種族 :メタルアント

状態 :通常

Lv :2/10

ランク:G-


HP :10/10

MP :0/0

膂力 :5

守備 :8

敏捷 :1

魔力 :0


種族スキル

【金属食:Lv2】【鉄の甲殻:Lv1】【蟻酸ギサン:Lv1】


耐性スキル

【衝撃耐性:Lv2】【斬撃耐性:Lv1】


通常スキル

【噛みつき:Lv2】【タックル:Lv1】


称号

【群レヲ成ス者】


膂力と守備が高いな。今の俺がダメージを与えれるか...幸い敏捷が低いから、ヒットアンドアウェイをすれば攻撃はくらわないと思う。今あいつは単体出し何とかなるかな?腹も限界だし...


よし、行こう。


俺はメタルアントに後ろから気づかれないように近寄りギリギリまで近づいて...


今だ!


俺は後ろ脚に力を込めメタルアントに飛びつき、頭に噛み付いた。


ガキンッ


硬ッ


今の噛みつきで俺の牙が数本欠けたってアレ?俺にダメージが入ってる!!


1だけだがHPの左側の数字が減っている。


『ギシャァァァァァァ!!』


メタルアントは耳障りな声を上げこちらに突っ込んできた。俺はそれを急いで避けるとメタルアントは洞窟の壁に突っ込んでいった。どうやら頭が刺さってしまったらしく6本の脚を激しく動かしている。


チャンスだッ


そうして今度は柔らかいであろう腹部に俺は噛み付いた。


こいつ腹も硬いのかよ!!


頭よりも感触は柔らかかったがそれでもダメージになっていない。俺は顎に力を入れ再び腹部に噛み付いた。


〖熟練度が一定に達しました。【噛みつき:Lv1】が【噛みつき:Lv2】になりました。〗


よしいいぞ、このまま食いちぎってやる!!


すると、噛みつきのレベルが上がったこともあり、俺の牙はメタルアントの腹部に突き刺さった。口にヤツの体液が流れ込んでくる。俺は気にせずに何度も何度も噛み付くと遂にメタルアントは動かなくなった。


〖経験値が一定に達しました。レベルがLv3/10になりました。〗

〖スキル【火の息:Lv1】を獲得しました。〗


よっしゃぁ!!勝ったぞ!


俺が勝利の余韻に浸っていると、周りから大量の足音が聞こえてきた。


まずい、もしかしてメタルアントの仲間か?


俺は急いでメタルアントを壁から力ずくで引っこ抜くとその場を離れ大きな岩の影に隠れた。しばらくすると足音が遠ざかっていった。


危なかったぁ


こうして俺の初の戦いが終わり食べ物を確保することが出来た。

Twitter

アカウント名・叢雨 (ムラサメ)

@murasame_narou

#なろう #叢雨 #ムラサメ

#narouN9731FA


〘修正〙

特定な条件→特殊な条件

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