表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女の記憶  作者: 紅坂慶
1/3

プロローグ

小説書くのは初めてなのですが、かなり面白いと自負してます(笑)

時間があったら寄って見て下さい。

 『清水家之墓』

 そう刻まれた墓は、見通しの良い丘の上にある墓地の中心に建てられていた。

 明るい空を見上げるともやがかかっていて、太陽の光がにじみ周囲に溶け込んでいる。

 春にそぐわない冷たい風が、墓前の花をなびかせてかすかに花の匂いを漂わせている。

 おそらく、昨日来た彼女の両親が挿していったのだろう。その証拠に、ストックの花はまだ淡く綺麗な桃色を保っていた。

 生前、彼女が大好きだった花だ。

 僕はバッグの中から昨日の夜になってようやく完成した絵を取り出し、彼女の墓の脇に置いた。

 命日から一日遅れで来ることになった理由がこれだ。

 本末転倒だ、とは思う。

 だが、どうしてもこの絵は彼女に見てもらいたかった。僕の願いと僕たちのいままでが詰まった絵だから。

 そこには、桜木公園のベンチで仲のよさそうに喋っている今の年齢の僕たちが描かれていた。今となっては絶対に起こり得ない一つの幸せの形だった。

 それから、彼女の墓の前に手を合わせて目を瞑る。



もう、二年が経った。

 君が死んでからのこの二年間は僕の手持ちの人生の中でもっとも個性的で普遍的な、自分でも不思議な日々だった。

 何を言っているのかわからないだろう。僕自身もわからない。

 葬式にも出ずいまさら来られても、ただの迷惑かもしれない。

 許して欲しい、なんて自己満足を押し付けるつもりはない。

 ただ、どうしても伝えたいことがあって自然とここに足を運んだ。それだけのことだ。

 二年前、あのときからの出来事とその結末を。

今日は君に話そう。


続きが気になった方、面白いと思ってくれた方はブックマークよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ