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2日目. クラフト!クラフト!クラフト!

 発見したアルパカの飼育方法がわからなかったので、仕方なく拠点へ連れて行くことは諦め、毛だけを頂くことにする。


(そのうち好きそうなえさで釣って、拠点で飼育したいなぁ)

 

 遠出の目的である木材と毛を無事入手した葉月は、拠点へと戻ってきていた。

 土で作った豆腐小屋の隣に材料を並べて作業を開始する。


「いざ、クラフト!」


 まずは万能ツールをのこぎりに変化させ、スギの丸太をクラフトする。

 丸太にのこぎりを当て、一度引くだけで、丸太はピカリと一瞬光って木材に変わる。

 丸太をのこぎりで切ると、板状の木材にクラフトすることができる。一つの丸太からは木材が八つ入手できるが、作業台がない状態では四つしか手に入らない。

 葉月は切り出した木材を四つ組み合わせて、金づちに変化させた万能ツールで叩き、クラフトの基本となる作業台を作った。

 土の上で木材が光って立派な作業台に変化する。

 作業台がなければ何も始まらない。

 葉月は作業台の上で丸太を切り出し、木材をクラフトする。今度は仕様通り八つ入手できた。やはり作業台のあるとなしでは、効率が倍は違う。

 葉月はインベントリから取り出した丸太を次々と木材に変化させていった。

 あまり作りすぎるとインベントリからあふれてしまうので、まずは素材をしまっておく貯蔵庫(ストレージ)をクラフトするつもりだ。

 ある程度丸太を木材に変えたところで、ようやくストレージの製作に着手する。

 木材を八個並べ、金づちで叩けば、見た目はタンスのストレージが出来上がる。

 素材毎に整理もしたいので、葉月はストレージを四つほど作り、小屋の壁に沿って二つを並べて配置した。

 クラフトしたばかりの木材を次々とストレージに放り込んでいく。

 こちらは木材専用だ。もう一つのストレージには採取した残りの丸太を入れておく。

 ストレージにはアイコンを設定することができるので、中身が一目でわかるようにそれぞれ木材と丸太のアイコンを設定しておいた。

 残り二つのストレージのうち、ひとつは畑の脇において、収穫した食料を保管したい。


(あ、ついでにインベントリの食料もこっちに入れとこう)


 もうひとつは小屋の中に置いて、こまごまとした日用品を保管する用にした。

 ストレージの中はインベントリ同様に時間が経過しないので、腐らせる心配がない。

 インベントリの中身がすっきりしたところで、ベッドの製作に取り掛かった。

 木材を六個並べ、インベントリからアルパカの毛を取り出して作業台の上に追加する。そして金づちで叩くと……、シングルベッドが出来上がった。

 全体的に茶色い。

 家具は染色可能なので、余裕ができてからやることにする。

 明らかに材料に対して出来上がったものの質量が大きすぎるし、釘などもないのにきちんと組みあがっているのは違和感があるけれど、そういうものなのだと気にしないことにする。


(たぶん気にしたら負けだ)


 何と戦っているのかわからないが、葉月は出来上がったベッドを一旦インベントリに仕舞って、小屋に移動した。

 窓がないので入り口から一番遠い場所にベッドを設置する。

 これで今夜はゆっくりと横になって眠れそうだ。

 満足げにベッドを見下ろし、葉月はベッドに腰を下ろした。

 ふかふかとして気持ちがいい。


(ちょっとだけ、休もうかな……)


 葉月はころりとベッドの上に体を横たえると目をつぶった。


異世界移住2日目


空腹度:●●●●●●○○○○

体力:●●●●●●●●●●

経験:Lv.17→18


称号:移住者 (かけだし)、豆腐建築士、臆病剣士

スキル:土木:Lv.2、建築:Lv.1、農家:Lv.1、木こり:Lv.2、大工:Lv.1 New!

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