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夏生詩集

困った四季たち

作者: 夏生

夏は終わりましたよ、太陽さん


知ってますよ、知ってます


その光り方は夏仕様じゃないですか?


秋がね、落ち込んでしまって


どうして?


みんなが寂しい寂しいって


言うから、秋なんてない方がいいのかなって


食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋って


人は秋が大好きなんですよ


私も同じことを言ったんですよ


でも


このところ気が強くなった夏に


あんたの季節はみんな寂しがるから、いらないと思う


なんて言われたって、枯れ葉ホロホロ


落としながら泣いて、荒れてヤケになって



確かに荒れた天気続いてるなぁ





冬にも言うんです


寒い寒いあんたが去ると、みんな喜ぶって


冬は黙ってムッツリしてました


あっ、春とは仲良しです。愛され季節、なんて


手を繋いでいます



秋も冬もいい所がいっぱいなのに


夏だって暑すぎるから、人が死んでしまうことが


あるし、海の事故は増えるし


春は花粉症の季節だし


他の季節のことは悪く言えないと思うけど



ちょっと前までお互いの季節を思いやって


仲良く過ごしていたのですが


何故か夏が強くなりすぎてしまって


それはもしかして


私……たちのせいでしょうか



太陽は黙って雲に隠れてしまった































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