第四十一話「ぼつらく かぜ」
「……君が、王族を縛る力の奏者だな、簡単だ。実際に流れを背負うものの顔を見たかった」
「流れを背負う?」
「話には聞いていたが、醜い」
「おい……おい!」
こいつ、ガイアスと同じこと言ってるぞ。
苛立ちをラミィに向けると、なんとも微妙な顔で苦笑いを返される。否定してくれよ。
そんな俺たちのやりとりを、クサリは細い目を更に尖らせて、見据える。
「主と奴隷は、上と下の存在は、常に高めあう存在だった」
「はい?」
「奴隷は主に失礼のないよう、常に主を称え、その主に恥じぬ志を持つ。そして主は、その奴隷にも礼儀を尽くし、互いを認め、さらなる頂点へと向かう。それこそが、本来持つ主と奴隷の在り方だ」
「はぁ……」
何か語りだした。
クサリは何がしたいのかわからないが、一応機嫌を損ねないよう聞いておく。
「王の子よ、君の生き方は茨だが、その身を高めるに値する行為だ。人が高みを目指すのに身分はなく。その眼で身分を知ることこそが高みなのだ」
「……はい」
ラミィはわかってるようだ。何かを決意するように力強く頷いた。
俺にはよくわからない。さっぱりだ。
「心醜き男よ、心せよ。この出来事は、君そのものの高みを変えるきっかけになる」
「知るか、俺はこいつをこき使ってやるだけだ」
クサリは俺の返事に怒りもせず、満足もしていない。もとより、返事ではなく忠告だったのかもしれない。
「……ツナ、このものたちに盟約を」
「しかし、彼女の身分はいかがいたしましょう」
「かまわない。このクサリ、人の波に飲まれど、隷従を止める事はない」
「畏まりました」
なんにしても、社長の許可が下りたわけだ。これで晴れて奴隷契約が果たせる。
「……いくらだ?」
「金は要らぬ」
「私としては欲しい限りですが、クサリ様の許可なら御代は要りません」
ちょっと残念そうな笑顔だ。でも払ってやらないぞ。
「御二人とも、早速はじめます、こちらへ御並びください」
奴隷商人が立ち上がって、俺とラミィを促す。
「今更になりますが、注意事項を言わせていただきます。奴隷契約を結ぶと、主に対して都合の悪いこと、害になると判断できる事は、行うことが出来なくなります。正確には、行おうとした場合、体の細胞が拒否反応を起こし、生理的な苦痛が生じます」
「はいっ」
ラミィが力強く返事をする。本当に大丈夫か。
「ただ、その奴隷の主の生命に関わること、生命活動に支障を来たすような行為のとき、若干ですが命令の反乱もできます」
「主人の命のためなら、命令無視で行動できるってことか」
「はい、その通りです。逆に主が自虐的な命令をすれば、奴隷はそれに逆らうことが出来ません」
なんにしても、基本的には絶対服従だな。それだけの縛りがあるのか。
「あとの注意事項は、資料を御渡しいたします。残りの主な項目ですと、奴隷になる際に、奴隷様の心臓辺りの皮膚に、隷の魔法陣が付きます」
「俺は、許可する」
「うんっ、私は身体に陣が増えても構わないよ」
「では、こちらに並んでください」
促されるままに、俺はラミィと正面で睨めっこするような形になる。間に奴隷商人が入って、なんといえばいいか、新郎新婦と神父様みたいな構図だ。
奴隷商人は右手で俺と握手し、
「失礼、ラミィ様は、心臓の部分に手を当てなければ行けないので、服をまくってください」
「え、えっと……」
「ご安心ください、心臓の部分ですから、胸の少ししたあたりまで服をまくればいいのです」
ラミィは躊躇いつつも、上着を両手で捲り上げる。下乳。
奴隷商人は左人差し指と中指を、ラミィの心臓の当りに当てる。ラミィがビクッと反応した。
「それでは、隷の魔法を行います。ラミィさん、あなたは奴隷になる承諾を」
「承諾ですか、私何をすれば」
「ただ、私の問いに答えてください。奴隷になる決意はありますね」
「……はい」
その承諾を得たとたんに、奴隷商人の胸ポケットにあった隷のカードが輝き始める。奴隷の許可が発動条件みたいなものなのか。
「ではここに、主従の関係を結びます、隷従の楔を、打ちます!」
「つっ……ああっ!」
ラミィが突如、痛みに顔をしかめる。
見ると、奴隷商人が手を当てた胸の辺りで、ちりちりと焼けるような音がしている。
だがそれもすぐに収まり、光はラミィの心臓に収束する。
「完了です」
奴隷契約は、ものの数秒で終わってしまった。
没落王姫ラミィの誕生である。
*
「うわぁ……」
奴隷商人とのやり取りが終わって、そこそこの挨拶をして返った後、冒険者ギルドに到着した。
「うっわ、あんたがそれなの」
ロボとフランもさしたる問題もなく、冒険者ギルドに集まっていた。やっぱりフランを連れて行って正解だ。
俺たちはそのまま、レベリングとカードをもらうためにギルドに立ち寄った。
「超ダセェ」
そして現れた受付女は、なんと言えばいいのか、ギャルみたいな女だった。
ほんと受付はろくな第一印象がないな!
「おい受付、要件さっさと済ませろ」
「はぁ、いいじゃんこんくらい。あんたハジルドから着たんっしょ、あんたみたいな珍獣とちょっと会話してみたいって感じ」
珍獣って、たぶんロボのことじゃないよな。俺のことだよな。
馬鹿にしたような笑いできゃっきゃうるさいこの受付ギャルは、開口一番から落胆と奇異の視線ばかりだ。
「だってさ~あのエイダさんが庇う実力者っしょ、あの人もう誰も育てない~とかいっといて子供たち育ててるっしょ、それがあんたみたいなしょぼでしょ!」
「おいカードだ、カードよこせ」
「慌てないでよ、慌てる男は嫌われるよ」
「何とかの男は嫌われるってのは、基本的には都合のいいジンクスなんだよ」
「うわうっざ」
「お前に言われたかない!」
この手のビッチはあまり好きじゃない。せかさないと話が進まないだろ。
ロボは腕を組みながら、その一連のやり取りを眺めていた。見ると、首にはあの冒険者の証であるペンダントがある。
俺たちがここに来る前に、契約したそうだ。レベルは四十三。
「アオ殿、エイダ殿とは」
「あの、受付姉ちゃんだよ、最初にロボと戦ったとき、ハンマー持ってるやついたろ」
「鉄槌のエイダって言ったら、うちらじゃ超有名だし」
「如何なる事柄で?」
「うーんそうだねぇ」
ロボがたずねると、受付ギャルは素直に受け答えを始める。
「あれよあれ、エイダさんって元々はギルドの中でも冒険者研修みたいなことやってたお姉様だったん。初心者を鍛えるためのね。あの人マジすげえんだから、有名なのだと、わがままで手が付けられなかった貴族の坊ちゃんをいまや国のホープである兵団長にまで育てたって言う逸話がね~」
ああ、なんとなくわかる。あの受付姉ちゃんは世話好きっぽいもんな。嫌々でも結局はなんとかやっちゃうみたいな。
「ま、その有名さのせいで貴族達の教育をせがまれて、それが嫌になって田舎町のギルド員に自分から格落ちしたっていうの? あたしらも結構絞られたからね~あの人に一目置いてる人はギルドにかなりいるよ」
「す、すごい人なんだねっ!」
「ま、弟子が有名すぎて、どれもこの前の討伐には参加できなかったけどね、ただ、あのクソ田舎にあれだけ人集められたのもあの人のおかげって」
ラミィは話の内容がよくわからなくても、うんうんと頷いて必死に聞いている。
フランはあくびしてる。可愛い。
「んま、とりあえずエイダさんからの伝言で、あの餓鬼達は今のところ皆元気、どうせだから街の自警団に育ててる。そんだけ」
なんとまあ逞しいことだ。エイダ軍とかいつか作っちゃうのかもな。
「そんなことはいいんだよ、とりあえず奴隷商人から話しは聞いているんだろ。なんだか知らないがカードをタダでくれるならもらう」
「チッ……ほらこれ」
受付ギャルが何枚かの束をこちらに渡す。
あの奴隷商人が、サービスと称してギルドにあるカードを受け取って欲しいと言っていた。何のカードをもらえるかは知らないけど。もらえるものはもらっておく。
カード名は、この世界の文字で言うと、コーナシ?
「何だこのカード」
「避妊」
「は?」
避妊って、あの避妊か?
ラミィとロボはとっさのことで聞き取れなかったのか、怪訝な顔をしている。つか受付ギャル俺にしか聞こえないように言ったよな。
「こっち、あ~他の子は待っててね」
受付ギャルは乱暴に手招きして、俺だけと会話できるよう奥に進む。フランがついていこうとしたが、受付ギャルの手によって払われた。
「避妊のカードってマジか」
「そう、唱えてから数時間は、男側だろうと女側だろうと何をしても受精することがない。コーナシは街中にも結構な数がいて、安価なカードよ、奴隷商人がなんのために渡したのか知らんけど、あたし関係ないし」
俺はもらったカードの一枚をつまみ、半笑いで眺める。
「コーナシって、そんなモンスターがいんのかよ」
「舐めてんじゃないわよ。コーナシはね、元々効力も良くわからなくて、攻撃もしないから放置した結果、子供が産まれずに滅んだ国だってあるし。長い目で見れば、人類を三割減らしたとまで言われるクソモンスターよ」
なんとも地味な、そこまでしてモンスターは人類を減らしたいのか。
「ま、奴隷が誰か知らないけど、あ~あたしじゃなくてよかった」
「くそが」
「は?」
何か喧嘩になりそうだったから、会話を打ち切って元の場所に戻る。
「アオ殿、なにが」
「気にすんな」
「わかりました」
うん、正直なロボがこういうときは癒しになる。
「あとはレベリングだけど、あんたらやんの?」
「やるよ」
一応売る前にはやっておくべきだろう。高ければ高いほどいいらしいし。
「うっわなにこれ、レアカード四枚とかありえないんですけど」
「黙ってやってくれ」
「レベルは十三ね、縁起悪~」
なんだよ、この世界にもユダとキリストいたってのか。ないなら十三関係ないだろ。
にしてもたった二しか上がらないのか。
ふと、フランに目をやる。先に来ていたから、レベリングはもう済ませたらしいが。
「フラン、レベルいくつになった?」
「変らない」
「は、嘘だろ」
「嘘なわけないじゃん」
受付ギャルが軽い口調で吐き捨てる。
こいつ、俺達に嫌がらせしてないか。
「いや、あんたら勘違いしてるし。元からエイダさんの裁量で無駄にでかいってのはあったけど、レベルは二十九から上に進むのはめっちゃむずいの」
この受付ギャルも、説明だけはそれなりにしてくれる。これも受付姉ちゃんの教育の賜物だろうか。
「わかる? 仮にレベル二十九が二人いても、レベル三十には叶わない。それくらい差があんのよ。二桁目が違うだけで、その前の桁の奴とは決定的な差ができるの」
「階級みたいなもんか」
「レベル二十を越えるのは一般人なら誰でも出来る。三十をこえるとなると、百人に一人くらいいるかいないかってとこね」
学校一学年にひとりいる割合か。結構天才だな。
「んで、四十を越えると天才レベル。ここいらになると戦争で英雄になれるほど強い、精霊の眷属は大体これくらいの強さが最低でもあるん」
たしかに、レベル四十三のロボはかなり強い。今だって俺達三人と戦ってもロボが勝てるだろう。銀毛と身体能力がとんでもない。
ただあいつは、打開能力が足りないというべきか、主な攻撃が格闘だけだからな。攻撃力以外はSランクみたいなイメージだ。
ドラクエでも、シナリオクリアレベルって大体四十超えたあたりだもんな。
「五十を越えると?」
「まず人じゃありえないわね、たま~にとんでもないのがいるけど、龍の平均レベルが八十だから、それ以上強くなるにはホント特別な何かがひつよ。このレベル基準はね、精霊を百として作られてるから当然、限界があんのよ」
「精霊は平均百なのか」
なるほど、そう考えると精霊がどれだけ人に手が負えないものなのかわかる。
「たま~にとんでもないの……」
ラミィが何かぼそりと言ってる。どうしたんだ。
「あ、そういえばあれだ、これ、いくらするよ」
俺はそこで思い出して、ケースの中にある一枚のカードを取り出す。
それは、あの出所も正体もわからない、謎のカード、ルツボだ。
「ルツボっていうカードだ」
「あぁ? それあたしらもわっかんねぇカード」
「ここなら売ってくれるって聞いたぞ」
受付ギャルはルツボを手に取ると。乱暴な手つきでそのカードを眺めながら、すっごいいやそうな顔してる。
「これ、絶対碌でもないっしょ」
「ああ、碌でもない。効果は、自分も含めて、近くにいる人間をモンスターの一部にして増殖しつつけるカードだ。時間制限もなさそうで、こいつの魔力吸収はドッカベに対しても有効」
「……それ、マジ?」
「マジ」
俺は頷く。信用してくれるだろうか。
「うそっしょ」
「嘘じゃない」
フランが、横から真剣な目をして受付ギャルを見やる。
ロボもラミィも、茶化すような笑顔はない。人命どころか、国に関わる危険があるもんな。
ちょっとだけ、受付ギャルの薄ら笑いが消える。なんだかんだで、真剣なときはやってくれるようだ。安心した。
「別に売らなくてもいいんだが、新種で、しかもトーネルを壊す規模のアンコモンだ。調査しておかないと、やばいんじゃないのか?」
「…………さすがに、あたし一人じゃ判断できない」
カードをカウンターに置き、受付ギャルは何かの書類を取り出す。
「一応買い取らせてもらう。まだ値は言い渡せないけど、未発見なら百万は出すよ、調査と検証、後はもとになったモンスターも色々調べる」
「ああ、頼む」
「時間が掛かるから、今後冒険者ギルドに来るたびに尋ねて、お金はそこで払う」
「あ、金はいるが、俺たちじゃなくていい」
受付ギャルが眉をひそめる。意図が読めないのだろう。
「ここに来る冒険者の中に、アバレって奴がいるはずだ。そいつが来たら、その金を渡してやってくれ」
「おっけー、アバレね、その名前、この街には一人しかいないし、あのがきんちょのことでしょ」
「アオくん」
ラミィが俺に声を掛ける。ちょっとした驚きと、不安をこちらに向けている。
そんなに不思議がる必要ないだろ。
「元々、この金は奴隷買うためにあったんだよ、それが浮いた分、元いた場所に払うのは道理だろ」
「アオくんはそれで納得するの?」
「前にも一回逃したし、今更」
これで、一応お膳立ては整った。後はあの小屋の人間がどうにかすればいい。
俺たちの知るところじゃないが、金を掛けたのなら成功してほしいものだ。
「あ、でも、そのルツボの情報がわかった場合は、こっちにも知らせてくれ」
「おっけ」
「あとは、普通のカードだな」
俺は他のコモンカードを取り出しながら、カウンターに置かれたルツボを見る。
あのカードは結局、なんだったのか。
イェーガーはどうやって手に入れたのか。
そしてなにより、俺たちに向かって陽のサインレアを求めたあいつは、アルトと何かつながりがあるのか。
奴が死んでしまった以上はもう聞き出せない。でも、いつかは知ることになるのだろう。俺たちにかかわりがあることは確定している。
「……情報が、たりないな」
何かが動いている。俺たちの裏で、確実に。
美しいものを探す上で逃れることの出来ない何かに、ちょっとした寒気を覚えた。
「アオ、どうしたの?」
「ん、ああ、なんでもない」
ぼおっとしていたせいか、フランが心配そうにこちらを見てくれる。
「アオくんっ! 人間元気が一番だよ!」
「左様でございます」
この二人は、なんというか体育会系だよな。
ただ、確かに言うとおりである。考え込んでばかりじゃ体に悪い。
奴隷を買う、情報を得る。道筋はかなり歪んだものではあったが、一応成功の類だろう。
そのことを今は、喜んでおこう。
*
「やっぱ、門番ってのはザルだな」
門を出ることに障害はほとんどなかった。
「……兄さん」
俺の後に続いて、フランたちも門から離れていく。
ただ一人、ラミィの足取りは重く、時折何かに気付いて振り返る。
「なんだ、王子様が呼んでるのか?」
「うん、呼んでる」
なんだかんだで、未練はあるのだろう。こうやって逃げるように国を出たことに追い目を感じているかもしれない。
だがこれは、ラミィが決めたことだ。
「ごめんなさい、兄さん。私は、親不孝者です」
あのラミィもセンチになっている。いつものやかましさはなりを潜めて、感慨にふけっているようだ。
「お前だけ戻るか?」
「ううん、もう、決めたことだから、まっすぐに」
ラミィはいいながらも、わだかまりをどこかで感じているのだろう。どこがまっすぐだよ。
「……さぁ……ん!」
「ラミィさーん!」
そんなときだ、門の内側から、声が聞こえた。
あの、小屋にいた子供たちだ、門番に止められて、遠くからこちらを呼んでいる。
「み、みんなっ!」
ラミィが思わず、門のほうへと一歩踏み出しかける。が、俺たちの前で、踏みとどまった。
手を震わせ、涙をこらえて、結局は涙を流す。ラミィは乱暴に袖で涙を拭い。思いっきり手を降った。
「元気でねーっ! 風邪とか、ひいちゃやだよ!」
両手でいっぱいに手を振って、誰にも聞き漏らせないような大声で、ラミィは別れを告げる。
そんな時、何かが門の外へ投げられる。子供たちの誰かがやったのだろう。
ラミィはそれをキャッチして、握った手を開く。
俺たちはそれがなんなのかはよくわからない。横からそれを見るのも、無粋だろう。
ただラミィはじっと、その手の中にある何かをじっと見つめ続けた。
「いくぞ」
俺が言うと、フランも隣を歩く。ロボも戸惑いながら、俺についてくる。
ラミィは、まだ立ち止まっている。
「ちょっと休むか?」
「いい」
ラミィは、乱暴な声でそう言って、顔に付けていた包帯を脱ぎ捨てた。風に舞う包帯をそのまま見送り、決別を告げるように早足で歩き出した。
「とまっちゃ、だめっ!」
ラミィは自分に言い聞かせるよう、一歩一歩大地を踏みしめる。
風が、俺たちに向かって吹きぬけた。
なんでもないただの風は眼にあたり、ちょっとだけ俺の視線を横にそらす。そしてずれた視界の先に、ラミィの顔が映る。
ラミィは涙を流しながらも、何かを振り切るように歩き続ける。
「まっすぐに……っ!」
その足取りは強い。その強さは、俺には知ることのできなかったものだ。
ラミィはこの地にどれだけの愛を持ち、どれだけの思いで出て行くのだろう。自分の家くらいしか愛着のなかった俺には、愛する人もほとんど思い浮かばない俺程度じゃ、到底知ることもなかった。
先は遠く、ラミィの夢は広大だ。俺たちについていくことが、その夢に繋がっているのかどうかはわからない。
それでも、風は吹き続ける。
現在の所持カード
アオ レベル十三 トーネル王姫誘拐犯
R 火 風 水 土
AC
C チョトブ*8 ガブリ*2 ポチャン*20 コーナシ*21 ツバツケ*2
フラン レベル二十九
R 火 水 光
AC ブットブ コウカサス ミズモグ モスキィー
C チョトブ*10 ムッキー*11 デブラッカ*3 ガチャル*2 ジュドロ*5 ツバツケ*4 ガブリ*15 ポチャン*12
ロボ レベル四十三
SR 地
ラミィ レベル三十四
R 風
C ビュン*32 カチコ*3 キラン*4 ポチャン*2 ツバツケ*2 サッパリ*11