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最終話

**


 それからのことは、私もよく見ていました。見ていただけ。

 地上へと自由落下していく中で、私の目に映っていた冥の戦艦が崩れていく。まるで砂のように溶けていき、最後は光り輝いて跡形も無く消えてしまいました。


 私とロボさんは、落下している最中にグリテさんの糸に救出されました。アオくんが戦艦を蒼炎で半壊させた時に、一緒に脱出していたみたいで、偶然見つけてくれて、墜落死を間逃れました。

 二人とも、最後の力を振り絞っちゃったので、本当に幸運だったと思います。


 地上では、戦いに勝った勝利の讃歌と、疲れ果てて倒れる人の二種類がいて、私とロボさんはどちらでもありませんでした。

 冥の戦艦から分離して降り立ったマジェスに戻り、ベクターさんやリアスさんと挨拶をしながら、あの演説をした会場の最上階で、待ち続けました。


 アオくんとフランちゃんは、帰って来ませんでした。


 その夜はロボさんといつまでも星空を見上げていました。どちらも何も話すことなく、今ある事実が受け入れづらくて、ちょっとした希望を感じて、待ち続けたのです。

 跡形も無く消滅した冥の戦艦。それと二人の死を繋げられなかった。


 夜中の十二時を過ぎたころでしょうか。

 突然、無数の流れ星が空に溢れました。その中の一つは、私たちのいたマジェスにも降り注ぎ、喜んでいたマジェスにも衝撃が走りました。

 ポルクス、破壊剣等の伝説の武器が、空から落ちてきていたのです。

 これはタスクが死んだ事を意味していました。管理者のいなくなった伝説の武器たちが、秩序を持たずバラバラに散ってしまったということです。


 それから、三日くらいずっと同じ場所で待ち続けて、誰も帰ってこなくて、やっと立ち上がって、それから――


………………

…………

……


「……」


 私は、列車と呼ばれた、動く部屋の中で目を覚ました。

 首だけを動かして、寝惚け眼が窓の外を眺める。もう太陽が頂上にまで昇っていた。


「ハローラミィ。よく眠られましたのね、ホント毎日」

「……レイカ」


 同室で眠っていたレイカはすでに起床して、暇つぶしに読書をしていた。私が目を覚ましたのに気づき本を閉じて、頭を抱える。


「このレッシャという乗り物、便利ですけど好きませんわ。本を読むのに脳を揺らされる気分になりますもの」

「もらい物だからねっ……」


 この列車はマジェスから提供されたものだ。あらかじめ設定されたルートを通る不思議な乗り物で、飛行機ほどの移動能力はないが連結して大勢を乗せられる。

 私たちはしなくてもいいのに、特別製の四人部屋を使わせてもらっている。


「ロボさんは?」

「先程起きて外の車両へ、たしかにレッシャに乗っていては起きてもやる事ありませんけれど、御二人ともお寝坊ですのね」

「へへっ、アオくんとフランちゃんのがうつったかもねっ」


 私は起き上がって背伸びをする。間が悪く列車が揺れて、ちょっとだけバランスを崩してしまった。

 レイカはそんな私を見ていたたまれないように溜息をついた。思っている事を隠すのが苦手なのは変わらない。


「いいですこと、これで最後ですわよ」

「うんっ、ロボさんにもそう言ったよ」


 これで最後。

 この列車は実のところイノレード市民の移送手段として用意されたもので、わがままを言って私物化させてもらったのです。


 タスクの残した伝説の武器、タスクコレクションを巡っていました。


「ま、このレッシャともわたーしがイノレードに付いた時点でお役ソーリ。ラミィたちが勝手に使って構いませんことよ。しかもわたーしがこの列車に乗ったのだってわがままですし、真っ先に向かいたいのならカンシと一緒に直通に乗りましたもの」

「ありがとっ」


 レイカは私が心配だったのか、イノレードに帰る前にこの列車に同乗してくれた。

 元気が無いように見えるらしい。確かにちょっと前に熱を出して、自分でもすぐ疲れて体力が落ちたかなと思うときはある。でも、いつもよりよく食べるし、元気だと思う。嗅覚も良くなった。


「これで報告にあったタスクコレクションは最後ですからね」

「うんっ」


 私とロボさんの乗った列車は、タスクコレクションの落ちた場所を転々と巡っていた。

 もしかしたらと、そういう希望があるのは否定しない。

 でも、情報が見つからないだろうという、諦めに似た考えは、ちゃんとあった。


 だからこれは、割り切り。


「今回のが一番大きいらしいですわ。用途もわからず、なんだか部屋みたいな」

「ラミィ殿、そろそろ着くそうです」


 ロボさんが、ドアを空けて部屋の中に入ってきた。最近はずっと女の子の姿をしていて、何か理由があるのかな。


「サッパリ」


 私は着替えと準備を簡単に済ませる。魔法で洗浄し、旅特有の簡易的なものだ。

 ロボさんと一緒に列車の最後尾、連結部のある外へ出る。

 風が吹いていて、少しだけ気持ちがよかった。


「これで、総断ですね」

「うんっ」


 これで、終わり。

 ロボさんと一緒に手摺に肘を預けて、外の景色を視界に流していく。

 二人になった期間はとても短いのに、もうこの空間に慣れてきてしまった自分が、少しがっかりだった。


「ラミィ殿は、これからもまた旅を続けるのですね」

「もう決めたことだからね、私の夢は変わらないからっ」

「ならばワタシも、己が道を渡ろうと思います。これで、終わりです」


 私はゆっくりと、ロボさんの顔を見る。

 美女のロボさんは何度も見ているのに、女の私でも見惚れてしまうような魅力がある。風に揺れる長髪が、想いを秘めた彼女の表情を隠してしまう。


 うすうす、勘付いていた話題だった。


「終わり……かぁ。ロボさんは、これからどうするの?」

「マジェス付近の森に、住処を作ろうと思います」

「それって……」


 私も聞いたことのある、フランちゃんとアオくんの、始まりの場所だ。

 あの森には元々人なんて住んでいなくて、人付き合いを嫌った稀有な家族が一組だけ家を構えていたという。


「ワタシは、御二人のいた場所を残そうと思います。ワタシに残されたのは僅かな時間でしかありませんが、それでも、彼等が戻ってきた時に、帰る場所が無くては、悲しいと思いますので」

「ロボさんは、それでいいの?」


 ロボさんに残された時間はあとどれくらいかわからないけれど、その少ない時間を自分のために使ってほしかった。

 私の心配そうな表情を見抜かれたのか、ロボさんは優しく笑って、頷いた。


「これがワタシです。マリア殿の記憶に無い、ロボとしての人生に彩を与えてくれた、死ぬしか道のなかったワタシの、本当に美しいものです」


 ロボさんはそう言いながら、私の手を取って、ロボさんのおなかに当てる。

 ぬくもりが、鼓動を刻んでいた。


「わかったっ。でもね、何かあったら絶対に言ってよっ。アオくんのことが嫌になったとかでもいいから」

「ははっ、そうはなりませんよ。寂しくもありません。でも、何かあったら……」


 列車が一際大きく揺れる。

 バランスを崩しかけるけど、それをきっかけに見つけた。


「あれが、最後のタスクコレクション」


 私は、ひと目見てわかってしまった。

 ロボさんも、すぐに記憶の中にあるものと合致していました。


 諦めていた感情から、すこしだけ希望が芽を出してしまった。


「冥の……戦艦」


 それはタスクコレクションなどではなかった。

 冥の戦艦の、破片だった。私たちが知っている、最後にアオくんと一緒にいた場所。

 頂上の、タスクの部屋だった。


 列車が、重い音を立てて止まる。


「おふたーりとも、とうちゃ……あああっ!」


 レイカが連絡に来てくれたけど、案内される必要もなかった。

 ロボさんと私は同時に列車を飛び出して、その戦艦破片に向かっていく。一分一秒でも早く、そこにたどり着きたかった。


「空っ!」


 私は魔法まで唱えて、いち早くたどり着いた。


「はぁっ……」


 息切れを押さえながら、その戦艦の壁に触れる。ひんやりとしていて、魔力は感じられなかった。

 あの、最後に見たときと何も変わらない破損状態でした。私たちの目の前に現れたそれの中へと、入っていく。


「間違いありません……これは」

「うんっ」


 私は緊張したまま、ゆっくりとその内部を覗く。

 この瞬間が、ずっと続けばいいのにと思った。もし見つからなかった時、私は落ち込むだろうから。


「……」


 冥の戦艦内部は、何も変わっていない。三枚のカードを乗せた机や、タスクの座っていた椅子が崩れてはいるけれど、私たちが入ってきた部屋の扉も、なくなっているけれど。


 でもその中には、誰もいなかった。

 何かを探せるほど、その中は広くない。破片も転がっているけれど、人が隠れられるほどの大きな隙間は無かった。


「やっぱり……そうだよね……」


 渇いた笑いが、私の口からこぼれた。

 ロボさんも、せめてもと瓦礫をどけてみるが、そこにはなにもない。


 期待してしまった。こみ上げる感情が、溢れそうになる。

 でも、泣いちゃ駄目だ。何度も首を振って、自分をしっかりさせる。


「私たちは……もう、前に進まないとねっ」


 ロボさんはその言葉に立ち止まる。これ以上探しても、そんなの悪あがきにしかならなかったから。


「ふたーりとも! 走るのは構いませんが! 追いかけるわたーしのみにも」

「レイカ殿、申し訳ございません。つい我を失いまして」

「ま、わたーしとしてもそこまで咎める気はございませんけれど」


 レイカが私たちに遅れて、この部屋へ入って来る。


「ははっ……ごめんなさいっ」

「だかーら、謝らなくてもいいでしょうに!」


 そうだ、これから前へ進む私たちが、しっかりしないでどうするのだ。

 フランちゃんもアオくんも、自分のやりたいことに真っ直ぐだった。その行いの先がたとえ後悔だとしても、納得した上での生き方を貫いた。


「これからは、私たちが、頑張る番だよねっ」


 ふっきれた。

 もう、タスクコレクションのめぼしい手がかりはほとんど無い。細かい武器はまだ沢山散らばったけれど、そんなのいちいち探したところで、見つかる可能性は低いのだから。


 ロボさんもほら、吹っ切るように外で空を眺めている。

 私と、似たような事を考えているのかもしれない。


 だから私は、レイカに謝るために近づこうとして、


「……あれっ?」


 かこん、と


 小さな物音を、聞いた気がした。

 誰かが音を立てたわけじゃない、ただ壊れた冥の戦艦の床か何かがきしみ、小さな吐息を漏らしただけかもしれない。


 でも、私にとってその音は、ちょっとした視線を切り替えるきっかけを与えてしまった。


「これ……」


 それは、何の変哲も無い冥の戦艦の壁だった、破片。

 元は中央か何かに立て付けられた破片かもしれないし、そうでもないただの破片かもしれない。


 でも、その破片を手にしたとき。

 私は、見つけてしまった。


「どうかしまして、ラミィ?」

「……ロボさんを、呼んでくれませんか」

「ロボさん? 近くにいま……わかりましたわ」


 レイカは何かを察して、ロボさんを呼ぶために外に出てくれる。

 そのときにはもう、私は耐えられなくなった。ロボさんが来るのを、待てなかった。


「う……ぁ」


 涙が、こぼれる。

 その破片に残されていたのは、刻まれていたのは、一つの魔法陣。


 ――俺達の絆を繋ぐ陣だ。四人がその形を忘れなければ、いつだって俺たちの中で発動している。


「う……あぁ、ぁあああああああああああああああああああああっ!」


 私、ロボさん、フランちゃん、アオくんの四人しか知らない魔法陣。

 その陣の、割れた四つのうちの二つが、破片には刻まれていた。


 これがあるのなら、彼等はまだどこかで生きている。

 今もどこかで、私達と同じこの美しい青空を眺めている。


 私の涙はいつか止まる。ぬぐって歩いていける。


 だから、いつかまた、二人が帰ってきたときに。

 生きた証を誇れるよう、この世界が一番美しいと思えるような場所を残そう。


**


















*ラミディスブルグ・ウル・トーネル

 第百二十二代目トーネル王国の長女にして、この世に現れた二人目の、精霊の巫女。

 かつての時代、牙の精霊が発足した世界選定計画を止め、その際に他の精霊の全てをまとめあげた功績のある英雄。

 勇猛果敢かつ慈愛の心を持ち合わせた彼女はその戦いの後、追従するものたちと共に、旅をする国を作り上げる。一つの場所に留まらず常に新しい概念を取り入れるその力強い国は、後に栄華を極め新三代国家の一つにまで成長させることになる。

 精霊に一目を置かれ、より多くの人々に愛されはしたが、結婚することなく生涯独身であった。

 ただ彼女は、ずる賢い双子の子を授かり、直系の者が後の発展に繋がる功績を多く残している。その父親は諸説あるが、誰なのか未だにわかっていない。






*ロボ

 イノレード四人の天才の力を受け継ぐ、世界の鼓動を把握する賢者。

 牙折り聖戦の後、マジェス近くの森にて孤児院を作り上げる。モンスターとの共存を兼ね、より魔法との対話を目指した、居場所を求める人のたどり着く所。そこで育った子は森の狼と呼ばれ、歴史に名を残すほどの英雄を今も数多く生み出してきている。

 彼女本人は牙折り聖戦の数年後に、予兆もなく森の奥深くで失踪し、翌日に息を引き取った姿を発見される。その顔はどこか安らぎに満ちていたという。

 しばらくして、その森の更に奥深く、人の入れないモンスターの住処に、モンスターと共存を果たした狼の娘がいたことが判明している。






*フラン

 マジェスの技術によって産まれた、精霊模写体。青の精霊。

 近くにいる大切な人を守りたい、そんな想いが集合し顕現したといわれる。

 牙抜き聖戦の英雄とも呼ばれ、敬われているが彼女の存在を見た人間はいるのかも定かでない。が、精霊たちの言葉で存在自体は確定している。






*アオ

 牙折り聖戦にて英雄と共に戦った、蒼炎竜王。

 この者の存在は未だに詳しく判明しておらず、人間であるのに龍という矛盾した記録からも見て取れるよう、存在そのものが眉唾物ではないかと言われている。今でもこの説に関しては様々な意見があるが、おおむね存在しない説が濃厚とされている。






**ハジルド

 エイダによるギルド育成学校の設立により、学問と武道の教育においては世界最高峰にまで発展し、三代王国にも負けず劣らずの成長を見せる。エイダの遺言により学校で生まれた子は野に放つという心情で、ハジルド自身に軍事力は固まらず、常に相談役という立ち位置で国にまでは発展しなかった。






**トーネル

 後に入り込んだ国民が東西に分かれ、互いに違う思想をぶつけ合い紛争が起こる。

 終戦後はトーネルという名を無くし別の二つの国家が生まれる。トーネル一族は崩壊し、残されたものたちはその凄惨さを猛省し、政治という形で国を纏め上げることとなる。主義のぶつかり合いが続き国は分かれ続けるが、その反面違ったそれぞれの思考が集まり、より強大な連合国へと成長していく。

 その束ねられた国を一言で表現する時、人はトーネルと呼ぶようになった。






**チリョウ

 元々あった医療技術はダンテの助力を得て更に成長し、世界全体をサポートするダンテ財団というグループが出来上がる。常に世界の脅威や難病に力を貸し、財団が恩を売っていない勢力はいないとまで言われている。






**イノレード

 崩壊したイノレードはレイカを筆頭に再興を目指すも、冥の精霊の消滅もあり前ほどの国力を持つことは出来なくなる。だが三代王国から外れた後も積極的に外交を続け、より美術価値のある国として慎ましく続いていく。

 かつて四人の天才と呼ばれたものがいた。

 紅と呼ばれた少女はその持ちえたカリスマ性で精霊と共に各地を回り、後世でもその名を知らぬものはいないほどの知名度を得る。スクルドクルスが残した曲は今でも子供達が口ずさむ魔よけの曲になっている。

 グリテと呼ばれた男は牙折り聖戦以降、マジェスから更に西へ向かったというギルドの情報を最後に、ベリーという少女と共に姿を消す。






**マジェス

 国王ベクターの元に高度成長期を迎えるが、牙折り聖戦から三十年が経った年にクーデータが起き、暗殺される。死に間際のベクターはそれでも笑い続け、変化を求めた人間達の反乱を喜んだとされる。

 より成長を続けたマジェスは一度世界を牛耳ろうとするも阻止され、その後は傍観者という立ち位置で常に天空に聳える国として生き続けた。





















 西暦二〇一七 藤木あお、死亡



 西暦二〇三二 直径百七十キロメートルの巨大隕石、龍星によって地球は半壊、全ての生命が絶滅に陥る。



 西暦二〇三二から、三十七億年後 龍星に付着していた魔原が地球の細胞と融合し、新たな知性体、龍を生み出す。



 龍暦二六 最強の龍、金の龍と銀の龍が喧嘩を始める。世界中を荒らしまわり、果てには宇宙で争うこととなる。



 龍暦三〇〇四 停滞により、龍の個体数が極端に少なくなる。

        モンスター、カードが発生するようになる。



 龍暦三〇〇七 龍は自らの能力を分散し、様々な生命に枝分かれさせる。



 龍暦三一〇二 人類誕生 以降龍の歴史は閉じ、魔道暦へと変わる。



 魔道暦一〇一 冥の精霊、顕現。人類の半数を奴隷にし、世界崩壊を目論む。



 魔道暦六五〇 原初精霊により冥の精霊の封印に成功。精霊の巫女の教えにより、イノレード開国。



 魔道暦九〇〇 魂の精霊ハツ、顕現。記憶の中にある地球世界が何度もループを始める。



 魔道暦一〇二〇 蒼炎竜王ホムラ、誕生。



 魔道暦一八〇二 トーネル王国誕生。



 魔道暦二〇〇七 ホムラ、世界へ宣戦布告を開始 龍動乱勃発。



 魔道暦二〇三〇 牙の精霊、タスクが顕現。



 魔道暦二〇五七 龍動乱終結 これにより龍は世界から身を引き、更に個体数を減らす。

         混沌龍帝の意向により、忘れられた都市が現れる。



 魔道暦二五〇〇 マジェス王国設立。



 魔道暦二八九九 アルト誕生。



 魔道暦二九一四 マジェスがトーネルへの宣戦布告。冥の精霊を黒幕とする戦争が起きる。



 魔道暦二九一五 マジェス、トーネル和解。戦争終結。四人の英雄が世界の崩壊を食い止める。

         マリア、ジャンヌ誕生 どちらの両親共に、戦争の二次災害に巻き込まれ死亡。



 魔道暦二九一八 ラミィ、誕生。



 魔道暦二九二四 フラン、誕生。

         フランク博士がマジェスを追われ、森の研究所で暮らし始める。



 魔道暦二九三〇 アルト、多くの破滅を止めるも、滅びに向かい続ける世界に絶望する。

         タスク、アルトに出会い行動を共にする、選定計画を開始。



 魔道暦二九三一 紅、陽の精霊を媒介に異世界に降り立つ。



 魔道暦二九三三 マリア、イノレードの人体実験の被害に遭い死亡、その亡骸の魔力を集め、ロボ誕生。

         ジャンヌ、アルト、ハツ、タスクの四人が集結。











 魔道暦二九三四 アオ、召喚









 四人の旅は終わりを迎え、それぞれの道を歩み始めた。

 この異世界の未来は、どこか遠い場所で、同じ青空の下で、今も続いている。




 THE END



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― 新着の感想 ―
[良い点] ロボがモフモフと美女の欲張りセットな所 [気になる点] 主人公たちのレベルが上がって戦闘力が上がっているのが感じ難かった所。 [一言] クソ面白かったです。 ラストは4人再会してハッピーエ…
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