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理由がいるなら、いくらでも  作者: 采且ウサギ
小さな王子、現る
1/79

1変質者じゃありません


「7……8」


「9!次だぜ、次!」


「10!……え?」




「…………ええっっ!?」















「で、何でここにいんの?」




「いやぁ、ちょっと通りがかって」


「へー塀を乗り越えてか?

どうやったら通りがかんだよ。

大体アンタ家逆だろう?」


相手の冷たい言葉には理由がある。


それもこれも俺の言動が常識を

逸脱しているからだ。


分かってる、それくらい。


怪しさ満点なのは誰に言われなくっても

ちゃんと自覚はあるよ。



「なぁ、アンタ。大丈夫?」


「ははは……」






掻い摘んでいうと、今の状況はこうだ。




とある住宅の敷地内に無断で入り込み、

窓越しで目の前の人物を口説いているんだ。


「知ってる?

ストーカーって言葉とその意味」


冷ややかなというかそれ以上の

蔑むような目付きで、窓枠に

肩肘をついた人物は、その視線と

相応しい口調で俺に言葉を発している。


「だから違うって、何度も言ってるように

君に一目惚れしたからもっと

話がしたくってさ……学生証見せたろ?」


とか、汗をかきつつ必死に言い募るが

この場合相手の言い分がもっともなので

もう自分で何を言ってるのかしどろもどろ。


「質問、聞いてた?

自分でさぁ、何言ってんのか分かってんの?

高校じゃそういう事、教えてくれないかな?」


「えと、そういう……授業はないかなぁ」


「だろうね。常識だから」


「……あははは」


(ですよねー!)



もうこれだけでも充分おかしいのだが

更に問題はこの先で……


その口説いてる相手というのが、




――――小学生の男なのだ。




小学生。



見た目は確かにそうでも、

これが中々しっかりしたお子様で。


見下した物言いは変わらないけど、

時々俺、憐れまれてるのではないかと

思うような素振りさえ感じられる。


全くもって情けない限りだ。



それでも。


「ホラ、こうでもしないと

あんまり会えないからさ」


「小学生と高校生とじゃ、生活圏が

全く違うからね。

だからってアンタがここまで来て良い

理由にはならないと思うよ」


「それでも顔見たくてね」


「……ストー」


「ち、違うから!」


「同じですよ、さっさとお帰り下さい。

お帰りはどうぞ玄関からお願いします」


目の前でピシャリと窓を

閉められてしまった。



「…………はは」



言うな、分かってる。


もうここまでの流れで俺は紛れもなく

犯罪者か変態かの、いや両方の

レッテルを貼られても

言い訳すらさせてもらえないだろう。


もう実際、通報されても良いレベルだし。


されてないだけ未だ相手に感謝

しなくてはならいくらいって事も。


だけど、


敢えて反論させて貰えるなら

これは本意じゃない。


好き好んで誰が子供に、しかも

男にこんな事をマネするもんか。



(……なんで俺がこんな目に)






全ての事の始まりは半月前に遡る……。



自分、ショタコンではありません。

今回も以前描いた漫画が元ネタです。

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