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全員で地上へ!3

:小嵐家追放者達の家?


:クオンちゃんの追放からして察していたけど全員追放されていたのか?


「追放者達の家?」

「はい、クオンが銀狼族から追放されたと聞いてある程度予測した人が居ると思いますが私達は一族を追放された者達です。」


:やっぱ胸糞展開だったか。


「えっと、なんでその事を私達に?」

「あんた1人で私達って変だけどまぁその機械で何十人と見ているだろがな。」

バサラにぃにがリオンのどろおんを指さして笑った。


:何十人じゃ無くて何十万人なんだがな。


:同接百万人突破おめでとうリオンちゃん!目的は別だけど。


:一応おめでとう。嬉しく無いだろうけど。


「おじいちゃんが追放された私達を保護してくれました。私は50年前、私が80歳の時です。」

「80歳!?ダンジョンが出来たのは50年前だよ!?」

「おじいちゃんもそう言ってました。おそらく私達は別の次元からこのダンジョンに来たと思われます。皆さんに分かりやすく言うならば異世界転移ってやつです。」


:異世界!?やっぱりあったんだ!


:元々ダンジョンって異世界みたいなもんだからな。


:50年も経って異世界という言葉が出なかったのかな研究者は?


「私の一族のエルフはハイエルフと言われる種族です。50年前に突然洞窟・・・このダンジョンに飛ばされました。その時に私は追放されました。この目のせいで。」

ユカリねぇねが魔法を解除(・・)した。

緑色の目が赤くなった。

「目が赤くなった。」

「私達ハイエルフ一族は翠眼(すいがん)の瞳をしています。しかし私は紅眼(こうがん)です。この目は魔族の目の色と一緒です。こちらに転移した事が私のせいだ。魔族の血を持つ私の呪いだと言われて追放されました。」

「ユカリの先祖に魔族がいた。そして今回たまたまユカリが魔族の血が多く入ったと思われる。いわゆる先祖返りと言うやつだ。」

ハルコねぇねが付け加えるようにそう言った。

もしかしたらユカリねぇねとハルコねぇねは大昔家族だったのかな?

「一応これでもハイエルフの王族ですが魔法を少ししか覚えていなかったため80層より下のモンスターには全く効きませんでした。死んだと思った私ですがおじいちゃんに助けられました。」


:ピンチに登場小嵐哲男さん!


:そりゃ危ない所助けられたら慕うわな。


「おじいちゃんもあの破廉恥な言葉を使う人達のように急に巨乳エルフ!?と言ってきました。思わず無言で魔法を放ちました。」


:小嵐哲男ww


:やっぱ男は巨乳とエルフを見るとそう言うわな。


じぃじがそんな事言ったんだ。

やっぱり男は胸が大きい方がいいんだ。

「その後は色々ありまして一緒に行動しましたがその間にハイエルフ以外にもバサラの鬼人族、夫のドワーフ族。マユのアラクネ族。ハルコの魔族。クオンの銀狼族の里にダンジョン攻略を行いながら向かいました。」


:年齢的にも他の所は今すぐ追放された訳じゃ無さそうだな。


「そしてダンジョン最深部、つまりここまで来たおじいちゃんと私はボスを倒してダンジョンコアとエミに会いました。その時におじいちゃんはエミを脅してここに家を建てるように言いました。」

「あの時は怖くて漏らしちゃったよ〜。要求を飲まなかったら殺すまで殴るって怖い顔で言うも〜ん。でもダンジョンコアをいじくれるのは妖精の私だけだも〜ん。最奥ボス部屋にボスを出さないように設定して哲男さんが他の階層から物資を持ってきて家を建てたんだ〜。ついでに私はユカリちゃんの次に家族になったんだよ〜。」


:おじいちゃん・・・『孫娘』


:リアル孫娘が呆れてる!


「おじいちゃんがなんでここに家を建てて住んだのか、それは私を、今では私達に地上の事を教えるためなの。」

「じっ様はワシらがこのまま地上に出ても知識が無いため最悪騙されて実験動物になる事を恐れたのじゃ。」

「更に人間に攻撃でもしたら異種族、私達は危険な生物だと思われて処分される。追放された私達にはここ以外の居場所はまだ無いから。おじ様がその為にここに家を作って地上の常識を教えた。」

「日本語も教えてもらった。他にも英語やら中国語もあると聞いたけど覚えられなかった。」

「まぁ俺らが生まれた故郷も消えてしまったしな。」

「ちょ、ちょっと待って!?色々情報がありすぎてパンクしそう!まずは小嵐さんがみんなの為にここに家を建てて日本の知識を教えた!そこはOKだよ!でも次の故郷が消えたって何?」

「あー・・・10年前にクオンを保護した後にな・・・急に故郷のダンジョンの天井が崩れて俺ら以外の種族達が全員埋められてな。」

じぃじにちちとははの事聞いた。

ちちとははが居たことに驚いたけど居なくなった事についてどうでも良かった。


:マジか!それじゃあエルフはユカリさんだけなんか!


:ドワーフも魔族もアラクネも鬼人も獣人も!


:10年前って地上で何があったっけ?


:何も・・・そういえば近場の小さなダンジョンで馬鹿な人が爆弾持っていってダンジョンを破壊しようとしてたな。


:いやそれ大ニュースになってたじゃん。


「えっと10年前にダンジョンを破壊しようとした人が居たと、でもこのダンジョンじゃ無くて近場のダンジョンみたいです。」

ダンジョンって壊せないよね?

「あ〜!そんな事したんですか〜。それじゃああの現象も納得だよ〜。」

「エミ?何か心当たりがあるの?」

「大アリだよ〜。ダンジョンの中で破壊活動をするとそのダンジョンとその周辺のダンジョンのコアが危機を察して内部が変わってしまうんだよ〜。モンスターも下層のモンスターが上層に出たり階層が増えたりするんだよ〜。ここも急に知らないモンスターが来て驚いてコアの確認をしたら周辺の危機探知って感じて何があったのかな〜って思ったんだ〜。」

ユカリねぇねがエミねぇねの頭を叩いた!

痛そう!

「大事な事は早く言いなさい。」

「今報告した〜。」

「10年後に報告しない。エルフは10年なんてあっという間だけどおじいちゃんや他の種族にとって10年は大きんだよ!」

「そうだった〜。」


:めっちゃ重要な話なのにエミちゃんの間に抜けた口調に緊張感全く無い。


:でもなんであのダンジョンのモンスターが強くなったのかわかったな。


:爆弾爆破した奴ギルティ!


:俺、金澤で探究者してるんだけど10年前のそれのせいで生活が困窮してつらい。そいつマジで許さん。


「じゃあ故郷が埋もれたのはその爆発のせいか?まぁ思い入れは無いけど。」

私も無い!

だって私赤ちゃんだったもん!

「それでどこまで話したかしら?あぁそうだった。知識と常識を覚えたけど次は私達を受け入れてくれるか。おじいちゃんはそこに躓いちゃったの。私達を受け入れてくれるかな?受け入れてくれなかったらまたダンジョンで過ごす事になる。殺されるかも。そう考え出したら怖くて地上に私達を行かせなくなったって言ってた。臆病な自分でごめんって言ってたよ。」


:あ〜・・・めっちゃ分かる。俺中学生の時に転校した事があってその時上手く馴染めるかなとか虐められないかなとか考えた。結果上手く馴染めたけど。


:私も海外に住んでたことあるけど受け入れてくれるか不安だった。


:種族の違いだから小嵐さんも尻込みしてしまったんだな。


「それでも私達の事をいちばんの考えてくれたから嬉しい。私はアラクネ族では体が小さくて非力だから。いつも虐められてた。そして罠張りも下手だった。ある時いじめっ子が食糧庫の備蓄食料を盗んでその罪を私に着せた。それで私は追放された。」

マユねぇねが痛い顔した。

私はマユねぇねに抱きついた。

「ありがとうクオン。でも大丈夫。おじさんに助けられた。ユカリやクオン達に会えた。蜘蛛の糸が罠張りだけじゃ無くて服とかも作れるから私はそれを頑張ったから。」


:スパイダーシルクか。めちゃくちゃいい素材じゃん。


:あれアレルギー出ないから彼女にプレゼントしたらめちゃくちゃ喜ばれた。出費がめちゃくちゃ痛いけど。


:俺は逆に蜘蛛キモいって言われて燃やされた・・・


:ドンマイ!


「それならワシもじゃ。ドワーフとしては鍛治師としての腕は無くいつも親父に殴られ最終的にはお前は家族じゃ無いと言われ里を追い出されたのじゃ。」

ヤスケにぃに・・・

私はヤスケにぃにに抱きついた。

「クオン、ありがとうな。・・・今は修理師としてみんなの物を修理しておる。この家の物をなんでも修理した。クオンのベッドもバサラの大剣もマユの機織り機(はたおりき)もハルコのクローゼットもエミのダンジョンコアを置く台座もなんでも修理してきた。その度にお前らのありがとうの言葉がワシの荒んだ心を治してくれたのじゃ。それにユカリという妻も出来て何は子も産まれる。ワシはここに来て幸せじゃよ。」


:俺創作物の中のドワーフしか知らないけど全員が物作りが得意な訳じゃ無いんだな。


:昭和の時の日本も物覚えが悪いと子供でも殴ってたな。


:それで出来が悪かったら追放ってドワーフの印象が変わるんだけど。


「この感じだと私も追放理由を言わないといけないわね。私は魔族の王女として産まれたわ。でも私の上には兄と姉達が居たわ。そして起きたのは王位争い。私はその争いに負けて追放。一応魔力は両親も遥かに超えた量を持っていたけどまさか兄姉全員が手を組んで私を陥れるなんて思っていなかった。」

ハルコねぇね・・・何回聞いても辛いよ。

私はハルコねぇねに抱きついた。

ハルコねぇねは優しく撫でてくれる。

「大丈夫よクオン。おじさんに拾われて初めは信用出来なかったけど今ではこの家族は裏切らないってわかったから。それに女好きの馬鹿の女になってしまったからね。」

「おいおい!馬鹿って俺の事か?」

「アンタ以外に居ないでしょ?出会った瞬間肩を組んで俺の女になれなんて馬鹿じゃない。でも最終的には女になったでしょ?」

「だーはっはっはっ!そうだな!最高の女だ!」

バサラにぃに、なんか色々残念・・・

「それじゃあ最後に俺だな!俺の場合は面白くないぞ!族長の2人の息子の長男で次期族長候補だったが弟が族長、親父を殺してその罪を俺になすりつけたんだ!無論俺はやってないと言ったがまぁ信じてくれずあれよあれよと追放されたんだ!追放日前日に弟からなぜ嵌めたか教えてもらって俺には一応婚約者が居たんだがその婚約者と弟が両思いでな!女と一緒になりたいが為に俺を嵌めたんだってさ!バッカみたいだろ!一言相談すりゃあ俺は族長の座を譲ったのによ!俺は族長にならなくても好きに生きるのにさ!」

バサラにぃに・・・

声が少し震えてる。

私はバサラにぃにに抱きついた。

「おいおいクオン!俺の魅力に気づいたか!?」

「違う!バサラにぃになんか怒って悲しくなってる!」

「はぁ・・・クオンのその鋭い所が俺は苦手だ。まぁ気にしなければどうって事ないが話題に出されたりこうやって話していると(はらわた)が煮えたぎるんだ!弟も元婚約者も一族もクソ喰らえってな!今はハルコやクオン、それにこの家族がいて絶対に裏切らねぇと分かるんだが出会ったことは爺さんに何度も楯突いて何度も吹き飛ばされたからな。今となっちゃああれは爺さんなりの教育なんだろうな。」

「本当にね。バサラはおじいちゃんの愛情に気づくのが遅かったですから。」

「そうだよね〜。その度にクソジジィって言って立ち向かったり不貞腐れたから〜。」

「まぁな・・・まっ!話題に出さなければ忘れた事だ!気にしちゃあいない!俺の事は以上だ!」


:途中でコメント打つの忘れてしまった・・・テンプレすぎた追放に一族達が呆れた。


:鬼人族がドロドロの恋愛展開になるなんて誰が思った事か。


:魔族の王位争いなんて異世界ものではもろもろテンプレものだろ?


「さて、私達のつまらない過去話はそれくらいにして本題にいきましょうか。」


:つまらなくないぞ!重たいけど!


:胸糞すぎて胸焼けしてきた。


「本題ですか?」

「はい。単刀直入に言います。私達は地上に行きたいと思います。」

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