全員で地上へ!1
私はどろおんとユカリねぇねが作ったお料理の入ったお皿を持ってじぃじのお部屋を出た。
「じぃじ、どうしたんだろう?」
どろおんを見てから泣いたり元気が無かったり変だ。
ここ最近ずっと寝ていて今では体を起こせないじぃじ。
「クオン?おじいちゃんあんまり食べなかったの?」
:ファッ!?
:巨乳エルフキターーーーーーー!!!!!!
:ありがとうございます!ありがとうございます!
「じぃじ。このどろおんのにほんご読んで泣いてた。」
「ドローン?なにそれ?」
ユカリねぇねにどろおんを渡した。
「なになに?きょにゅうえるふ?何このエッチな日本語!誰よ!変態!痴漢!ドスケベ!」
:罵倒ありがとうございます!
:エロフさんの罵倒はご褒美です!
:少しの揺れでも揺れ動くお胸サイコー!
ユカリねぇねがどろおんをブンブンと振り回す。
自慢のお胸がユサユサ揺れてる。
私も将来あれだけ大きくなるもん!
今は綺麗な緑色の目が起こって吊り上がっている!
怖いよユカリねぇね!
「こんな破廉恥な日本語を見ておじいちゃんが泣くなんてあり得ません!おじいちゃんは胸襟秀麗!高材疾速!徳高望重なお人です!」
ユカリねぇねのじぃじ狂いが発動したーーーー!
:きょうきしゅうい?
:こうさんしっきん?
:何語?
:胸襟秀麗は考え方や心構えが立派なお方。
高材疾速は優れた能力や才能を持った人の事。
徳高望重は人徳が高く人々からの人望が厚い人のことを言います。私も今調べました『ギルド職員』
:流石職員!フリガナサンクス!
ユカリねぇねはヤスケにぃにと結婚してお腹に赤ちゃんいるの!
でもユカリねぇねは結婚してもじぃじ狂い!
ヤスケにぃにもずっと前に諦めてた!
「ユカリねぇね、怪我した人起きた?」
ユカリねぇねからどろおんを返してもらってから聞いた。
「あの子ですか?まだ眠っています。クオンはあの子の様子を見に行きますか?行くのでしたらご飯を持って行ってください。冷めても美味しいビシソワーズを準備しておきました。」
びしそわあず?
私の頭にハテナを浮かべているとユカリねぇねがクスクスと笑って、
「冷たいポテトスープですよクオン。」
あっ!ポテトスープ!
コーンスープの次に好きな飲み物!
:冷たいポテトスープってビシソワーズって言うのか?初めて知ったぞ。
:フランス料理らしいぞ。冷たいスープってあまり日本では馴染みないけどな。
:冷めた味噌汁は美味しくないから誰も冷めた汁物つくらないからな。
私はテーブルの上のスープの入ったお皿を持って人の寝ている部屋に行った。
人はねぇね達と一緒の女の人。
女の人はまだ寝てる。
:リオンちゃんの傷全部治ってる。ありがとう、クオンちゃん本当にありがとう。
:リオン!リオンの柔肌に傷がなくてよかった!『マネージャー』
:なぜリオンちゃんのマネージャーっていちいち気持ち悪い発言してんだ?
:一応マネージャーって女性だよね?
:ユリ〜な展開希望!
綺麗な黒髪、昔のじぃじも黒髪だし私の髪は銀髪だから羨ましい!
切ってカツラにしたい!
「・・・ん・・・?」
「おっ?起きた!?」
女の人が起きた!
「ここ・・・どこ?天国?」
「ここダンジョン!」
:リオンちゃんが起きた!
:リオン!大丈夫!?『マネージャー』
「ダンジョン?・・・ダンジョン!?」
女の人が体を起こした!
「ねぇここダンジョンなの!?何層!?」
すごい気迫!
「ここ100層の私達のお家!」
「お家!?そういえば貴方は誰!?何その耳!?」
質問が多いこの女の人!
「怪我人は大人しくしてなさい!」
怪我はないけど!
私はびしす・・・ポテトスープを渡した!
「これ飲む!」
「えっ!?これって飲めるの?」
:ビシソワーズだよリオンちゃん。
「あれ?それって私のドローン!少し壊れてる!」
「うるさかったから羽もいだ!」
「なんて事するの!結構高かったんだよ!」
:リオンちゃん、一応コメントしておくけどその子命の恩人だよ。
:さっきから罵倒とかしてるけどお礼しないと。
「えっ!?この子が!?命の恩人!?マジで?」
:おおマジ。
:正直今のリオンちゃん、印象最悪だよ。
「うえ、あ、そ、その・・・ごめんなさい。」
「何が?」
急に謝ったよこの女の人。
「だって貴方、私を助けてくれたって・・・」
このどろおんのにほんごを読んだんだ!
「私はデカアリを倒しに来ただけ!たまたま息がまだあったから助けた!死んでたら火葬して遺灰を少し瓶に詰めてお庭に残りの遺灰を埋める!」
「なんで遺灰を瓶に?」
「もし地上に行ったら遺族に渡すってじぃじが言ってた!」
:小嵐さんめっちゃ人格者やんけ。
:探索者の鏡や。
:過去に兼六園ダンジョンで生死不明の探索者は20名。その内8名が遺体すら見つからない状態です。もしその遺灰と遺品がありましたらギルドにお持ちください。責任を持って遺族にお渡しします。『ギルド職員』
:ギルド職員マジで有能!
「偉いね。それじゃあスープ貰うね。」
「うん!ユカリねぇねの料理は美味しい!」
女の人がスープを一口!ドキドキ!
「冷たいけど美味しい。これビシソワーズって言うんだね。」
「うん!冷たいポテトスープ!」
:ビシソワーズって言えないんだ。かわいいね。
女の人がポテトスープを飲み終えた。
私はお皿を受け取って近くの机に置いた。
「ありがとう。私リオンって言うの。貴方は?」
「クオン!」
「クオンちゃんだね。クオンちゃん。ここは100層って言ってたけどまだ下があるの?」
「無い!このお家がある部屋がボス部屋!じぃじが昔ボスを倒した!そしてここにお家建てた!」
「えぇ!?ボス部屋に家を建てた!?」
:ボス部屋に家って建ててるものなのか!?
:無理だろ?まず資材が無い。
:それ以前に小嵐さんダンジョン突破してたのかよ。
「じぃじがダンジョンコアの妖精に脅しをかけてボスを出さないようにした!モンスターの素材でお家建てた!」
:ダンジョンコアの妖精って何?新情報?
「えっと・・・ごめん全く分からないや。」
エミねぇねの事だけど私も全然分からないや。
「クオンちゃん。ずっと気になってたけどクオンちゃんって獣人なの?」
「うん!金狼族!」
:金狼?クオンちゃんってどう見ても銀狼だよね?
:なんとなくだけどこれって胸糞展開じゃ無い?
「金狼ってクオンちゃん銀髪だよね?」
「私は金狼族から追放された!」
:やっぱり!
:自分達とは違う色をしているから追放されたんだな。
「追放って幼い子供を?」
「赤ちゃんの時に捨てられた!その時にじぃじ達に拾われた!じぃじが里に行って聞いてきてくれたらしい!銀狼は災いの元になる!だから殺すって!」
聞いた話だから実感は無い。
それに里のことは私には興味ない!
「それにユカリねぇねやバサラにぃに達も私と同じ・・・」
「クオン、そこまで。」
いつの間にかユカリねぇねが部屋に入って来てた。
「エルフ?」
「人間さん、体の傷は大丈夫かな?」
「はい。大丈夫です。ありがとうございます。」
「それでクオン。あんまり家族の事を本人のいない間に言ったらダメよ。」
「うん、ごめんなさい。」
秘密なことは話しちゃダメだよね?
「わかればよろしい。それで人間さん・・・リオンさんでいいのかな?今日一日はここで休んで明日帰る方向でいいのかな?」
せっかくリオンが居るのに明日帰っちゃうんだ。
「その、地上までの転移魔法陣があるのなら。」
「最下層だしボスは現れないしずっと魔法陣は光りっぱなしよ。もし不安なら明日クオンを魔法陣まで連れて行くわ。」
歩いて数歩だよ。
「えっと・・・お願いします。」
「決まりですね。クオン、明日リオンさんを裏の魔法陣まで送って。初めての人間のお友達だと思うけどリオンさんは地上で待っている人が居るから。」
「うん!リオンを守る!」
寂しいけど仕方ない!
「いい子ねクオン。それじゃあ後でまた呼びに来るからもう少しここにいてね。食器は持って行くわ。」
ユカリねぇねは食器を持って出て行った。
「これはたまたまかしら?あの話進めようかしら?」